複数の人に同じメールを一斉に送るとき、文章の冒頭に「各位」を使うことがあります。
「各位」は皆様という意味をさし、すでに敬意を含む表現です。例えば「担当者各位様」は間違った表現ですので、社外に送るメールを使うときには注意が必要です。

今回は「各位」の意味や使い方をご紹介します。
メールで間違った表現を使っていても、メールを読んだ側が指摘してくることは基本的にありません。知らないうちに失礼な使い方をしていないかどうか、一度ふりかえっておきましょう。

「各位」とは

「各位」とは皆様という意味で、複数人に対して敬意を表すときに使う表現です。すでに敬意を含んでいる表現のため、下記のような書き方は間違った表現です。

✖️ご担当者様各位
✖️関係者各位様
✖️お取り引き様各位

取り引き先や顧客にメールを送るときは、間違った表現をしていないかとくに注意が必要です。一度作成した文章は、もう一度見直すように習慣づけましょう。

参考:
各位(カクイ)とは

「各位」の使い方

文章を送る相手が複数人いること、すでに敬意の意味が含まれていることを理解した上で「各位」を使いましょう。
実際に使用するときは、下記の例をご活用ください。

例:ご担当者各位
関係者各位
営業部各位

参考:
誰もが一度は失敗してる!?ビジネスメールでよくある間違い50選

「お客様各位」は間違いなのか?

繰り返しになりますが、「各位」にはすで敬意の意味が含まれているので、「ご担当者様各位」という使い方はできません。文法的には、「お客様各位」という表現も間違った表現になります。
ですが、「お客様各位」が一般的に使われるようになったことで、文法上は正しい表現であるはずの「お客各位」に違和感を感じる方が多いのではないでしょうか?

「お客様各位」は容認されつつある表現といっていいでしょう。

古文と現代文の文章表現がちがうように、言葉は時代に合わせてどんどん変化していきます。あまり文法にとらわれ過ぎず、どんな表現であれば読み手が読みやすくなるのかという視点を持っておくといいでしょう。

参考:
お客様各位とは?|お客様各位という表現は正しい使い方なの?
「各位」の意味と使い方とは? ビジネスメールで頻出の用語を憶えよう【例文つき】

「各位」と「御中」のちがい

「御中」は「各位」と意味が似ており、混同してしまいがちな表現です。
文章の冒頭で使われるの「各位」に対し、「御中」は手紙の宛名に使われます。また、「各位」を使う対象は複数の個人です。一方、「御中」は企業や学校など組織や団体に対して使われる表現です。

「各位」と「御中」は、使う箇所と対象によって使い分けるということを覚えておきましょう。

参考:
「御中」と「各位」の違い説明できる?

「各位」を英語で表記する方法

「各位」は英語で「Dear all,」や「To whom it may concern,」と表現します。

メールを送る相手が日本人とは限りません。グローバル化が進む中で、外国人宛に英語でメールを書く機会があるかもしれません。「各位」を英語で表現する方法を知っておいて、損はないはずです。

参考:
「各位」に関連した英語例文の一覧
関係者って英語でなんて言うの?

まとめ

メールを書くときの正しいマナーを知っておくことは大切です。ですが、正確さやマナーにとらわれすぎると、かえって相手に違和感を与えてしまうことがあります。

今回ご紹介した「お客様各位」は、文法としては間違った表現です。ですが、「お客様各位」が一般的に使われていることや、「お客各位」では違和感を感じてしまうことも事実です。

どんな表現であれば、読み手にとって違和感なく自然に読んでもらうことができるのかという視点をもって、メールの文章を作成してみましょう。