チームで仕事をする場合、メンバー間のコミュニケーションがとれているかどうかは成果に直結する部分であり、非常に重要です。
複数の人間が集まると意見が食い違うことは当然起こり得ることで、常に良好な状態を保つためにはマネジメントする側がコントロールする必要があります。
とはいえ、最初からチームビルディングを成功させているマネージャーは少ないのではないでしょうか。

どのようにチームビルディングすればいいのか悩まれている方は、まずは基本を理解しておきましょう。

今回は、チームビルディングの概要や最低限おさえておきたいポイントをご紹介します。
チームを統括する立場にある方はぜひチェックしてみてください。

チームビルディングとは

チームビルディングとは、ある1つの目標に向かってチームメンバーが協力して取り組んでいける組織づくりをさします。

チームビルディングと聞くと、社内の飲み会を連想する方もいるかもしれません。
もちろんお酒を飲みながら話をするのもお互いを知る方法の1つです。ですが飲み会だけではなく、社内で運動会を行う、チームビルディングの研修を実施するといったさまざまな方法があります。

順を追って解説していきますので、自社や自分のチームにはどのような手法が合っているのか、学んでいきましょう。

参考:
チームビルディング(チームビルディング)とは - コトバンク

チームビルディングが必要な理由

チームビルディングという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、チームビルディングが必要な理由をご存知でしょうか?

チームビルディングによって、それぞれの個性を発揮しながらまとまったチームが育成できれば、個人では成し遂げられなかったことがやり遂げられることがあるからです。

例えば陸上競技の4✕100mリレーについて考えてみましょう。
リレーは4人でチームを組む競技です。4人それぞれの100mのタイムを単純に合わせたものがそのチームのタイムと同じだと思うかもしれません。ですが、実際に走ってみると単純にメンバーそれぞれのタイムを合わせたものよりも速いタイムが出ることがよくあります。

このようにメンバーの強みや特性に活用できれば、個人で取り組む以上の効果が期待できます。逆に言えば、メンバーそれぞれの強みや長所を知らない、あるいは上手く活用できていなければ、チームとしての効果を生み出すことは難しいでしょう。

チームビルディングとは、お互いの性格や長所・短所を知るためのステップでもあります。ビジネスにおいて結果を出すだけではなく、チームメンバーの相互理解も深められるでしょう。

参考:
チームビルディングの意味・目的とは?ゲームなどの手法もご紹介

チームビルディングのステップ「タックマンモデル」

タックマンモデル.png
チームビルディングにおいて知っておきたいのが、タックマンモデルです。組織がどのような段階を経て変化していくのかを4段階に分けて解説してモデルで、心理学者のタックマンが提唱しました。
それぞれどのような段階があるのか学んでいきましょう。

形成期(Forming)

チームが結成されたばかりで、まだお互いのことをわかっていない状態です。チームでの目標もまだ決定しておらずお互いに遠慮がちで、大きな衝突は起こらない段階です。

混乱期(Storming)

徐々にチームにも慣れ、それぞれの性格が見えてきたことで意見の衝突が頻繁に起こる段階です。ビジネスにおいては、一時的にパフォーマンスが低下することもあるでしょう。ですが、混乱期にチームメンバーの意見を表面化させ全員が納得するまで話し合うことで、次の段階に進むことができます。意見がぶつかることは一見良くないことに思えるかもしれませんが、チームの成長には必要不可欠な段階と言えます。

統一期(Norming)

チームでの目標や方向性が定まり、チームメンバーそれぞれの特徴が共有でき統一感が生まれる段階です。

機能期(Performing)

メンバーの強みを生かしながら協力し、チームとして機能している段階です。

参考:
元サッカー日本代表監督の岡田武史氏から学ぶ!チームづくりで重要な"4つのステージ"とは?