会議中にとった手書きのメモや、他のメンバーが書き込んだホワイトボードなどをそのままWordやPDFに落とし込めたらと思ったことはありませんか?

特に議事録の作成や、プレゼン資料の作成時には手書きのメモや書類を参考にする機会も多く、書かれた文字を手動でパソコンに入力しているという方もいるかもしれません。
そういった方はスマートフォンで撮影するだけで、画像に含まれた文字を電子化できるドキュメント読み込みアプリを試してみてはいかがでしょうか。

今回はMicrosoftが提供している無料のドキュメント読み込みアプリ「OfficeLens」の使い方をご紹介します。
「OfficeLens」は撮影した画像をWordやPowerPointのファイルとして保存できるアプリです。Officeシリーズとの連携機能が充実しているので、普段からWordやExcel、PowerPointなどでの書類作成を行う方はぜひ参考にしてみてください。

※2017年9月11日 記事内の表記に誤りがありましたので、修正したしました。

OfficeLensとは

「OfficeLens」とは、Microsoftが提供している無料のドキュメント読み込みアプリです。
レシートやホワイトボード、書類などを撮影した画像を編集し、読み取り可能なデータに変換することができます。

通常、カメラで撮影した画像には文字の傾きや歪みが出てきてしまうでしょう。
OfficeLensではそういった傾きや歪みを補整し、まるでスキャナーで読み取ったような画像を作成することができます。

WordやExcelのようなOfficeシリーズのファイルにも変換でき、OneDriveやOneNoteなどのMicrosoftが提供している他のアプリとの連携機能も充実しています。

▼iOS
Office Lensを App Store で

▼Microsoft ストア
Office Lens を購入 - Microsoft ストア 日本

参考:
Office Lens とは何ですか。|Office サポート

1.Officeアカウントでログインする

OfficeLensをダウンロードしたら、Officeアカウントでログインしましょう。
スクリーンショット_2017-09-07_19.02.16.png

1.画面左上にあるメニューボタンをタップする
2.「設定」をタップする
3.「サインイン」をタップする

サインイン画面に切り替わると、Officeアカウントの入力を求められます。
スクリーンショット_2017-09-07_19.11.49.png

 4.メールアドレスまたは電話番号を入力し「次へ」をタップする
 5.パスワードを入力して「サインイン」をタップする
6.サインインが完了すると、アカウント画面にアカウントが追加されます。

なお、Officeアカウントでログインしなくても、撮影した内容を編集し、画像で保存することは可能です。文書やホワイトボードの文字の歪みを補正した写真を撮影したいという方はアカウントを登録しなくても十分利用できるでしょう。

2-A.名刺モード

OfficeLensでは、撮影する内容に合わせて以下の4つのモードが存在します。

・名刺
・写真
・ドキュメント
・ホワイトボード

それぞれの内容に合わせて最適化された画像が撮影できるだけでなく、利用できる保存形式も異なります。

中でも名刺モードは、Officeシリーズのメモアプリ「OneNote」と連携させた保存機能が提供されています。
スクリーンショット_2017-09-07_19.04.23.png

1.画面を左にスワイプして名刺モードへ切り替え、画面中央のボタンをタップして撮影する
2.撮影された画像をチェックする
3.歪みの補正が足りない場合、画面右上の編集ボタンをタップし、枠をスライドして歪みで調整する

上記のように、画面の中にある名刺を自動で検知して歪みが補正されたうえでプレビュー
画面に表示されます。歪みの補正が足りていない場合は編集ボタンをタップして枠を調整しましょう。
全ての編集が終わったら画面右上の「完了」をタップします。
スクリーンショット_2017-09-07_19.07.55.png

4.OneNoteまたはフォトライブラリから保存先を選択する
5.OneNoteの場合、アップロードされた内容が表示されるので、保存先をタップします。
6.OneNote上で保存されているのがわかります。自動で「連絡先」というフォルダが作成され、蓄積されていきます。

2-B.写真モード

写真モードでは、画像形式での保存が可能です。
スクリーンショット_2017-09-07_19.04.47.png

1.画面を左にスワイプして名刺モードへ切り替え、画面中央のボタンをタップして撮影する
2.保存する先を選択する。

なお、写真モードの場合、WordやPowerPointを選択すると、JPEG形式の画像が挿入された状態で、それぞれのアプリが立ち上がります。

2-C.ドキュメント(書類)モード

スクリーンショット_2017-09-07_19.04.55.png

1.画面を左にスワイプしてドキュメントモードへ切り替え、画面中央のボタンをタップして撮影する
2.撮影された画像をチェックする
3.歪みの補正が足りない場合、画面右上の編集ボタンをタップし、枠をスライドして歪みで調整する

ドキュメントモードの操作方法も他のモードと変わりません。
ただし、Wordなどのテキスト変換できるファイル形式を選択した場合、テキストに変換されます。

テキスト変換に対応しているファイル形式】
Word、PDF、OneDrive、OneNote、イマーシブ リーダー

スクリーンショット_2017-09-07_19.05.02.png
例えば、Wordを選択した場合、画像のようにテキスト変換されます。
文字の歪みや大きさの違いがあると画像のように一部のテキストしか読み込めないので注意してください。

2-D.ホワイトボードモード

スクリーンショット_2017-09-07_19.05.08.png

1.画面を左にスワイプしてホワイトボードモードへ切り替え、画面中央のボタンをタップして撮影する
2.撮影された画像をチェックする
3.歪みの補正が足りない場合、画面右上の編集ボタンをタップし、枠をスライドして歪みで調整する

ホワイトボードモードはドキュメントモードの操作方法とほとんど変わりません。
画像のように斜めになったホワイトボードでも、自動で傾きが検出されるので、大規模なセミナー会場などで撮影する場合に重宝するでしょう。

スクリーンショット_2017-09-07_19.05.14.png
ホワイトボードモードでも、WordやOneNoteなど特定のファイル形式では画像のようにテキスト変換が可能です。
ただし、パソコン入力の文字を撮影した場合と比べて、手書きの文字は変換の精度が劣るので注意してください。

参考:
IOS 版 office Lens | Office サポート

まとめ

「OfficeLens」では、下記のモードが提供されています。

・名刺
・写真
・ドキュメント
・ホワイトボード

名刺やドキュメントモードであれば、画面上の傾きを調節して、テキストを読みやすくした上でファイルの保存が可能です。
また、WordやPDFなどの保存形式なら、テキストの情報も自動で読み込みます。無料で気軽に利用できるアプリなので、資料の作成時に活用してみるといいでしょう。