「Amazon S3」を使ってみよう

Amazon S3を使う手順は非常に簡単です。

まず、AWSアカウントを作成する手順からご案内しますが、アカウントをすでにお持ちの方は読み飛ばしていただいて結構です。
  

1. AWSアカウントを作成

まずは、AWSアカウントを作成します。

AWSの公式サイトに行き、*「まずは無料ではじめる」*をクリックします。

次に*「今すぐ無料アカウントを作成」*を選択します。

メールアドレスを入力し、*「私は新規ユーザーです」*にチェックを入れ、「サインイン」をクリックします。

次にログイン認証情報を入力してください。ここで入力した情報は、AWSだけでなく、アメリカ合衆国のAmazonでもログインできます。

入力が完了したら「アカウントを作成」を入力します。

続いて、連絡先情報を入力します。個人で使ってみる場合は「個人アカウント」にチェックを入れ、必要事項を入力します。注意したいのは、アメリカ合衆国のアカウント作成画面と同じ順番になっているので、住所を入力する順番が逆になっています。

次に、支払い情報を入力します。登録自体は無料で、無料枠の利用内であれば請求はされません。

その後、指示にしたがって本人確認認証を行います。

続いて、サポートプランを選びます。初めてAWSを使う場合には、「ベーシック」プランを選べば大丈夫です。

無事に*「AWSマネジメントコンソール」*と呼ばれる管理画面までたどり着いたら完了です。
  

2. Amazon S3の起動とバケットの設定

次に、Amazon S3を起動します。

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まず、マネジメントコンソールのAWSサービスの検索窓でS3を入力し、クリックしてS3の管理画面に移動します。

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すると、バケットの選択画面が出てきます。バケットとは、ファイルを保管するストレージのことをバケツに見立てているもので、簡単に言えばファイル保管庫のことです。ここでは、*「今すぐ始める」*をクリックしてバケットを作成します。

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任意のバケット名を入力し、「次へ」を入力します。
バケット名はすでに取得されていたら付けることはできないので、慎重に付けていくようにしましょう。

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次に、プロパティを設定します。バージョニングなど、利用したいオプションがあれば有効化します。特に必要なければ「次へ」で進みます。

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次に、アクセス許可の設定をします。
こちらもデフォルトのまま「次へ」をクリックして進みます。
確認画面が出てくるので、「バケットを作成」をクリックします。

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すると、一覧画面に新しいバケットが作成されました。新しいバケットをクリックしましょう。

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プロパティタブに*「Static website hosting」という設定があるので、クリックします。すると、エンドポイントURLインデックスドキュメント・エラードキュメント*の指定ボックスが表示されるので、それぞれのテキストボックスに「index.html」「404.html」などのように入力し、保存します。
  

3. ファイルのアップロードとポリシーの設定

次に、HTMLファイルをアップロードしていきます。ここではチュートリアル紹介の都合上、無料のHTML5テンプレートであるOAKを使っていきます。

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OAKをダウンロードしたら、タイトルなどを編集します。S3の「概要」タブのアップロードボタンをクリックし、ドラッグアンドドロップでファイルをアップロードします。

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成功したら、このようにファイルがアップロードされます。しかし、ここでエンドポイントURLにアクセスしても、アクセス制限のエラーが返されます。

そこで、外部からもアクセスができるように権限を追加していきます。「アクセス権限」タブのバケットポリシーをクリックし、右下にあるポリシージェネレーターをクリックします。

Select Type of Policyを「S3 Backet Policy」、Effectを「Allow」、Principalを「*」、AWS serviceを「Amazon S3」、Actionsは「Get Object」のみを選択し、Amazon Resource Nameには「arn:aws:s3:::バケット名/*」を入力します。

注:*は半角で入力してください。

その後*「Generate Policy」*をクリックし、吐き出されたテキストをバケットポリシーエディタに貼り付けます。

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これで、エンドポイントURLにアクセスするとウェブサイトが表示されるようになりました。

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