台湾人を射貫くインフルエンサーマーケティングを徹底解説 ~使い方を間違えたらお金をドブに捨てることに~
台湾消費者はどのようにインフルエンサー(ブロガー)に影響されるのか
過去に当社では面白い実験をしたことがあります。
在日、訪日の台湾人をオフィスに集め「仮想:もし1ヵ月後に日本で旅行するなら」や「仮想:彼氏が(予算内で)好きなものをプレゼントしてくる」などをテーマに、購買行動に実際にシュミレーションしてもらう実験です。
その実験結果が、とても面白く、結論は「ほぼ全ての消費者が1つの意思決定をするために2回以上ブログを参考にした」ことがわかりました。
例えば、何か化粧品を購入するなら、1回目で先ず「オススメや話題の化粧品」についてのブログで基礎知識をインプットし、公式サイトなどを経て2回目におトク情報や最終検討用にブログ上の情報を参考にするのです。
台湾では、インフルエンサーのブログは、消費者の行動に多方面で影響を与えるとされています。
では、どのように台湾インフルエンサー(ブロガー)を活用すればよいのでしょうか。
"よくある間違い"と"正しい考え方"
台湾でインフルエンサー(ブロガー)マーケティングを行うことが有効であることは、少しでもリサーチすればわかることです。しかし、安易に「有名なインフルエンサー(ブロガー)を起用すればいい」と考えてしまうと、よくある間違いに行き着きます。それは何かというと、すなわちインフルエンサー(ブロガー)に商品 / サービスを宣伝してもらう「だけ」で終わることです。
それでは何故、それ「だけ」ではいけないのでしょうか。
前述の話とおり、実験結果を思い返してみましょう。台湾の方は消費行動において、異なるフェーズでインフルエンサーに影響されるのであり、従ってインフルエンサーマーケティング施策も以下の3つにわけて実施する必要があるのです。
その3つの施策とは下記のとおりです。
1. インフルエンサーによる「認知獲得施策」
2. インフルエンサーによる「コンテンツ拡充施策」
3. インフルエンサーによる「信頼性向上施策」
以下で各施策について説明させて頂きます。
1. 認知獲得施策
台湾の一般的なインフルエンサーは、「自身のブログで商品/サービスの紹介記事を作成して載せる+Facebookのファンページで拡散する」を1つのプロモーションパッケージとして企業に提供しています。影響力はピンキリですが、中堅どころでいうとファンは10万人前後といったところです。
インフルエンサープロモーションはよく誤って「=認知獲得施策」とされます。インフルエンサーに宣伝してもらって、結果どれだけPVが集まったか、もしくは動画が再生されたかはもちろん重要な指標ですが、台湾でインフルエンサーを活用する場合、これだけでは完結したとは言えません。
2. コンテンツ拡充施策
認知を獲得した後、消費者の新しいニーズが発掘されるわけですが、前述でお話した実験結果に基づくと、次に取る行動は「情報収集(検索)」です。検索した結果ページに、「インフルエンサーの書いた記事がたくさん載っている」とすれば、当然消費者との接触率は高くなります。
したがって、必ずしもファンを大量に抱えているインフルエンサーに大金を払えばよいということではなく、草の根のインフルエンサーに多く商品 / サービスに関するコンテンツを作成させることも重要なのです。
つまり、100万人のファンを抱える1人のインフルエンサーよりも、この段階では1万人のファンを抱える100人のインフルエンサーのほうが力を発揮するのです。
3. 信頼性向上施策
さらに、進むと消費者は2度目に深掘り検索をします。そこで、インフルエンサーがその商品 / サービスに対する「お墨付き(=口コミ)」があれば最終的なコンバージョン率はさらに高まるのです。
もちろん、ここで言う「お墨付き」をもらうことは「ヤラセ行為」ではありません。本当に自社の商品 / サービスが好きなインフルエンサーを選定することも重要なのです。インフルエンサーは、信頼が生命線なので、むやみに「良くないもの」をファンに勧めて批判をくらうようなことは避けたいのです。
- ブログ
- ブログとは、ホームページの一種です。運営者はブログシステムに登録し、利用開始をすることで、ホームページ制作のプログラム技術を修得する必要なく、本文のみを投稿しつづければ、公開・表示はおろかページの整理や分類なども効率的に行えるシステムを言います。
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- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
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- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- 口コミ
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