【厚切りジェイソン氏特別インタビュー】「人は大勢になるとバカになるけど、個々で考えれば賢い思考ができる」-今求められる個人の価値とは-
厚切りジェイソン氏が投資する価値を感じるポイントは?
ferret:昨年、株式会社ウィルゲート(コンテンツマーケティング事業、メディア事業を行うベンチャー企業)に投資されていましたね。投資の決め手はどこにあったのでしょう?
厚切りジェイソン氏:
小島代表の態度と生き方ですね。
今やっていることがもしうまくいかなくても、うまい方向に転換できる力が彼にはある。
彼はこれまでに何回も失敗してきて、そこから毎回成功に転換してきてましたからね。
だから、今の事業だけを見て投資しているわけではないです。
思考のプロセスと、それを実行できる人かどうかを見ています。
小島さんてすごく苦労されてるんですよね。
それでも諦めずに、色々試して、いろんな事業を1から立ち上げている。
ダメなところは捨てて、うまくいったところには投資する。
僕の考え方と一致していたので投資を決めました。
個人の価値はどう決まる?
ferret:VALUやタイムバンクなど、個人の価値を可視化するサービスが増えてきています。個人の力を上げることを推奨されてきたジェイソンさんは、それらのサービスに対して率直にどのように感じていますか?
厚切りジェイソン氏:
個人の価値を上げようとしているのはとても良いことだと思いますね。
アメリカや中国でも個人経済が台頭してきていますから。
ただ、自分でプロジェクトをやって結果を出せば自分の価値は上がるわけで。
個人がコンサルサービス提供するのとあまり変わらないかなとは思います。
自分の価値を周りからの評判やシステムのスコアだけで決めるのはどうなんでしょう。
「僕はこれを売っています。買いますか?買いませんか?」というシンプルな話で済むと思います。
自分の価値は、どれだけ世の中の役に立っているかで決まると思っています。
周りがどう思っているかだけで自分の価値を決めるというのは、もったいないと思いますね。
基本的に、人は大勢集まった時は馬鹿になります。
でも、個人個人で落ち着いて考えれば、賢い思考ができる可能性がある。
大勢の流れにただ乗ってしまうだけでは、どんどん馬鹿な方向にいってしまう。
周りばかり気にしていてはダメで、自分がどうしたいのか、どうなりたいのかを考え続けた方がいい。
国や人種関係なく、どこに行っても文句ばかり言って何もしない人はいる
ferret:では、自分の価値を高めるためには何をすればいいでしょう?
厚切りジェイソン氏:
とにかく、いろんなことを幅広くやった方がいいですね。
やりたいことがあればまずやってみる。
取り組んでみた上で、これは時間とお金をかけるべきか、もしくはやめるべきかを考える。
そうやって実践と検証を繰り返していくうちに、自分の得意分野がわかってくるようになります。
僕もそうしてきましたし、先ほどお話ししたウィルゲートの小島代表も同じですね。
ferret:日本には、やりたいこともなく行動もできない若い人がたくさんいますよね。そういう人たちは・・・
厚切りジェイソン氏:
正直、どうでもいいですね。
やりたいことを見つけるために動けばいいのに、ただ文句ばかり言ってる人たちになぜ構わないといけないんですか?
成功する人は色々動いた結果成功している。それだけです。
あと、それって別に日本だからとかは関係ないですよ。
僕は、日本人もアメリカ人も基本的には変わらないと思っています。
どっちも、良い人もいれば悪い人もいる。
国に関係なく文句ばっかり言ってる人はたくさんいます。
そういう人たちとは一緒にいたくないですね。
自分のレベルが下がってしまうから。
ferret:人の性質は、国に関係ないと。メディアに出られている印象からすると予想外の答えでした。
厚切りジェイソン氏:
正直な話、みんな「日本人は〜」とか「アメリカ人は〜」という聞き方をするから、そこがフォーカスされるだけです。
「Why Japanese People」を言わせたいというのがあるのでしょう。
「日本人はなぜこうなんだ」「逆にアメリカ人はこうだ」という論調に聞こえるのは、そういう聞き方をされるから。
「日本人」「アメリカ人」という括りで良く言うのも悪く言うのも、言ってしまえば人種差別ですよね。
先にも話した通り、僕はどんな人種でも基本的には変わらないと思っています。
結局は*「自分の人生で何をやりたいのか」*を意識した方がいい。基本はそういうことです。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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