無料テーマをインストールする際のポイント

コーポレートサイトを作成するなど、企業がWordPressの無料テーマをインストールする際にチェックしておくべきポイントをご紹介します。

「商用利用」が可能かどうかを確認する

先に無料テーマのデメリットとして挙げたように、無料テーマの中には「商用利用不可」のテーマがあります。企業がホームページを作成する場合、商用利用に該当するため、かならずWordPressのテーマディレクトリや開発元の配布サイトからライセンス情報を確認してみましょう。

野良テーマに注意する

WordPressは、誰もが自由にソースコードを参照しカスタマイズできるオープンソースCMSなので、個人から企業まで様々な開発者がテーマを提供しています。もし、企業で利用するテーマを探しているのであれば、野良配布の無料テーマに注意しましょう。

WordPressのテーマは、テーマディレクトリに掲載される「公式テーマ」と一般開発者が提供している「野良テーマ」が存在します。野良テーマは審査不要で配布されています。

野良テーマには高品質なものもありますが、*一部のテーマの中にはバグやセキュリティ上の脆弱性が存在する可能性が考えられます。*テーマを利用する前にフォーラムで質問を行ったり、「WPScan」のようなセキュリティ対策プラグインを導入して検証行ってみましょう。

参考:
忍び寄る不正アクセスの恐怖!WordPressのセキュリティ対策における6つのポイント|ferret

フォーラムや利用者のホームページなど「導入事例」を確認する

初めてWordPressを利用するのであれば、インストールしたいテーマの「導入事例」を確認することが大切です。フォーラムで質問したり、該当のテーマを導入しているホームページをチェックしてみてください。安全性やカスタマイズ性について確認することで、実際に導入した時のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

利用者の多さから、フォーラムやWebメディアやブログなどでも情報収集することができます。利用するテーマ、プラグイン、設定方法やアップデート情報に関して利用者自身で知識を身につけることを心がけてみてください。

参考:
サポートフォーラム — WordPress

まとめ

ホームページ制作を外部のWeb制作会社に依頼する場合、規模にもよりますが10万円〜50万円程度の費用が発生しますが、WordPressを自社で導入することで、サーバーとドメイン費用のみで制作できます。WordPressの導入は、ホームページの内製化やコスト削減を目指す上で非常に適した手段と言えるでしょう。

商用利用可能の企業向け無料テーマも配布されているため、Web制作のスキルに自身がなくともコーポレートサイトを作ることができます。とはいえ、無料であるゆえに利用者も多く、他社のホームページとデザインが似通ってしまったり、カスタマイズ性が低い場合もあります。それらを踏まえた上で、無料テーマを利用しましょう。もし、WordPressを試して「管理が難しい」と感じるのであれば、日本語に対応しサポート対応の充実した国産のCMSを利用するのも手段です。