Webメディアを作る際に便利な「WordPress」。プログラミングなどの知識がなくてもWebサイトを手軽に作成できるシステムであり、様々な企業に利用されています。

いまや世界中のサイトの1/4がWordPressだと言われており、Web開発において最も人気なツールと言っても過言ではないでしょう。

しかし、どんなサイトにもWordPressが最適であるとは限りません。WordPressも制作したいサイトによって向き不向きがあります。

そこで、この記事ではWordPressのメリットとデメリットをまとめました。最適なCMSを選べるよう参考にしてみてください。

【BtoBマーケター必見】意外と難しい!? WordPressの向き不向きと、CMSの正しい選び方

【BtoBマーケター必見】意外と難しい!? WordPressの向き不向きと、CMSの正しい選び方

Wordpressには、無料でサイトを作れるメリットがある一方、いくつかのデメリットもあり、サイトの目的によって向き不向きがあります。本書では、WebマーケティングにおけるWordPressのメリット / デメリットや、成果を出すためのCMSの選定ポイントなどについて解説しております。

目次

  1. WordPressとは
  2. WordPressのメリット
  3. WordPressのデメリット
  4. CMS選定の際に必要なアクション
  5. 自社に合ったCMSでサイトを運用しよう

WordPressとは

WordPressは世界最大のシェアを誇るCMS(Contents Management System)で、WordPressの導入により、Webサイトの専門知識がなくても簡単にホームページの作成や更新ができるようになります。

CMSは他にもたくさんありますが、「他の会社が導入している」「無料で利用できる」などの理由でWordPressが選ばれることが多いです。

しかし、WordPressもどのサイトにもポテンシャルを発揮できるわけではなく、サイトの種類によって向き不向きがあります。

WordPressは無料で使えることがメリットの一つですが、不向きなシチュエーションで使い続けていると、逆に運用コストが増えてしまう可能性もあります。

CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは?

CMSとはコーディングの知識がなくてもWebサイトの構築や運用が可能なシステムの総称です。記事の投稿、画像の入れ替えなどの運用を効率的に行うことができます。WordPressと同じく無料で使えるCMSに、Ameba Ownd(アメーバオウンド)、Jimdo(ジンドゥー)、Wix(ウィックス)など様々なものがあります。

WordPressを利用している国内の主なページ

知名度のある企業や団体でWordPressを使っている会社を紹介します。

【浦和レッドダイヤモンズ】
https://www.urawa-reds.co.jp/

チームの活動報告やニュース、トレーニング情報などファン向けの情報が充実しているページです。

【ヤマサ醤油株式会社】
https://www.yamasa.com/

「お知らせ」、「キャンペーン情報」で企業目線の情報を発信し、「レシピ」でユーザー目線の情報を発信しています。シンプルなデザインでコンテンツが充実しています。

【エン・ジャパン株式会社】
https://corp.en-japan.com/

最新の情報が目に飛び込む構成になっています。投稿した記事をいち早くユーザーに届けることを重視しているサイトです。

【シダックスグループ】
https://www.shidax.co.jp/

シダックスグループの活動やビジョンをユーザーに伝えることを目的としています。最新情報よりもサービス内容を上部に配置しており、多角的なサービスを一目で把握できるようになっています。

「WordPress.org」と「WordPress.com」の違いに注意

紛らわしいですが、WordPressには「WordPress.org」と「WordPress.com」の2種類が存在します。この記事で紹介しているCMSWordPressは「WordPress.org」です。

WordPress.com」は無料のブログサービスで、登録をするとすぐにブログの運用を開始できます。ただし、複雑なサイトの構築には向いておらず、自由度は低いです。

WordPressのメリット

WordPressのメリットを説明します。WordPressWebサイトの構築や運用に必要な機能を備えていると言えます。

①CMSが無料で使える

WordPressの一番のメリットは無料で使えることでしょう。

CMSやホームページ作成サービスには有料なものも数多くありますが、WordPressの導入により、ホームページ立ち上げに必要な費用はサーバー代とドメイン代のみになるため、低予算でサイト制作ができます。

②SEOの内部対策を自動で実施してくれる

URLタイトルの正規化等、SEO内部施策に必要な機能の8割以上が、WordPressには標準搭載されています。

XMLマップの自動生成など多数の機能を揃えた「All in One SEO Pack」等SEOを強化するプラグインも用意されている他、表示速度の向上やモバイルフレンドリー対応も自動でされるため、WordPressさえあれば、テクニカルSEOの面で十分な強化が可能です。

③拡張性が高い

サイトの機能を拡張できるプラグインを導入できることも、WordPressの魅力です。

プラグインは55,000種類以上もあり、好きなようにサイトの機能を拡張、カスタマイズできます。近年はWebサイトに画像や文字のアニメーションを加えたり、決済もプラグインで行えるようになりました。

これ以外にもWebサイトには、サイトコンセプトに合ったデザインの実現や、ユーザーに応じた表示ページの変更などの機能が必要ですが、WordPressはこれらの機能も備えています。

その他様々なWordPressのメリットに関しては下記の資料で紹介しているので、ぜひダウンロードしてください。表示速度を向上させ、モバイルフレンドリー対応を自動で行うことによってSEOを強化するプラグインの紹介などを行っています。

【BtoBマーケター必見】意外と難しい!? WordPressの向き不向きと、CMSの正しい選び方

【BtoBマーケター必見】意外と難しい!? WordPressの向き不向きと、CMSの正しい選び方

Wordpressには、無料でサイトを作れるメリットがある一方、いくつかのデメリットもあり、サイトの目的によって向き不向きがあります。本書では、WebマーケティングにおけるWordPressのメリット / デメリットや、成果を出すためのCMSの選定ポイントなどについて解説しております。

WordPressのデメリット

メリットを解説してきましたが、WordPressにはデメリットもあります。いずれもWebサイトの知識がないと導入の大きな障壁となりうるので、しっかり確認しておきましょう。

①プラグインの使い方が複雑

プラグインを使いこなすには、HTMLCSSやPHPなどWeb領域の専門知識が必要になります。プラグインを活かせないと、SEO対策やEC決済等の機能を導入できず、WordPressのポテンシャルを最大限活用するのは難しいでしょう。

②手動のアップデートが必要

WordPressのアップデートは手動で行う必要があります。

プラグインやコーディングが絡んだ状態でアップデートをするとサイトの表示が崩れる可能性があるためです。サイト表示の崩れの修正にもWeb領域の専門知識が必要になる上に、時間や労力がかかります。

③テクニカルサポートが不十分

WordPressはオープンソース型のサービスであるため、公式サポートセンターが存在しません。そのため社内にWeb制作に詳しい人がいない場合、トラブルが起きた際に正しく迅速に解決することは難しいでしょう。

また、Webサイトの運営ではセキュリティの対策や、UXなどマーケティング要素の設計などが懸念点となります。WordPressはこれらの点でもデメリットがあるため、しっかり認識しておく必要があります。

その他のデメリットは、下記のリンクで紹介しているので参考にしてください。システムの問題点以外にも、チームでWordPressを運用する際に担当者の属人性が強くなるなど、組織の課題も紹介しています。

【BtoBマーケター必見】意外と難しい!? WordPressの向き不向きと、CMSの正しい選び方

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Wordpressには、無料でサイトを作れるメリットがある一方、いくつかのデメリットもあり、サイトの目的によって向き不向きがあります。本書では、WebマーケティングにおけるWordPressのメリット / デメリットや、成果を出すためのCMSの選定ポイントなどについて解説しております。

CMS選定の際に必要なアクション

自社に合ったCMSを選ぶ際に必要となるアクションを解説します。WordPress以外でも、これらのアクションによって、どのようなCMSが必要になるかが変わってきます。

①サイト運用の目標設定

どのようなWebサイトを作るか決めるために、まずはWebサイト運営で実現したい目標を定量的に設定しておきましょう。

ECサイトでは決済機能、予約サイトには予約システムが必要になるように、目標によってWebサイトに求められる機能や、自社に合ったCMSが変わってきます。

②サイト運用にかけられる予算の算出

CMSによってそれぞれ料金が違うため、自社のサイト運用にかけられる予算によって選ぶCMSも変わってきます。ただ、CMSそのものの費用だけでなく、別途、保守や制作の費用がかかる場合もあるため、CMSを選ぶ際はその予算も加味して選びましょう。

③社内のITスキルの把握

WordPressにはセキュリティや、HTMLCSS等の知識が必要となるように、CMSによって必要となるITスキルも変わってきます。自社に足りないITスキルを明確にし、それを補えるようなCMSを選びましょう。

これら3つの基準をもとに、CMSを選定した後に重要になる、BtoBサイトの理想的な運用方法、CMSの選定ポイントについては下記の資料にまとめてあります。まとめた内容はいずれもWebサイト運用では重要な視点なので、ぜひ参考にしてください。

自社に合ったCMSでサイトを運用しよう

WordPressは無料で利用可能で、豊富なプラグインやデザインテンプレートなど魅力的なCMSです。

一方で、使いこなすにはWeb制作やセキュリティの技術が必要で、それらをカバーするために費用がかかってしまうことも少なくありません。

CMSの中でもWordPressの導入が適しているのは、以下の条件に当てはまる企業でしょう。

  • とにかく予算を抑えたい
  • 社内のWeb構築リテラシーが高い
  • 社内に保守の担当者がいる
  • ページボリュームが少なめ(1,000ページ以下)
  • 機密性の高い情報を扱わない

これらの条件に当てはまらない担当者は、別のサイト運用方法が必要になります。Webサイトの理想的な運用方法、最適なCMSの選び方を下記資料にまとめたので、参考にしてください。

【BtoBマーケター必見】意外と難しい!? WordPressの向き不向きと、CMSの正しい選び方

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Wordpressには、無料でサイトを作れるメリットがある一方、いくつかのデメリットもあり、サイトの目的によって向き不向きがあります。本書では、WebマーケティングにおけるWordPressのメリット / デメリットや、成果を出すためのCMSの選定ポイントなどについて解説しております。