商品やサービスのプロモーションは、交通広告や雑誌への出稿にとどまらず、Webの世界にも進出しています。Webでは雑誌や新聞といった紙媒体やテレビ番組におけるCMのような動画の広告とは異なり、さらにユーザーに主体的に関わってもらうことが可能です。
クリエイティブ次第では、SNSを中心に話題となり、少ない広告費でも大きな効果を得られるでしょう。

今回は、コードアワード2017よりクリエイティブの優れたWebプロモーションの事例をピックアップして紹介します。
D2Cが開催しているコードアワード2017では、Amazonで購入できる車の試乗体験や、お菓子学べるプログラミングサービスなど、ユーザーにとって思わず商品を手に取ってみたくなるプロモーションの事例が紹介されています。広告関連の仕事にあたっている方はもちろん、企業のマーケティングに関わる方は必見です。

参考:
デジタルマーケティングのトレンドを網羅「コードアワード2017」の受賞16作品が決定~グランプリは、お菓子で学べるプログラミング教材「GLICODE®」~ | ニュースリリース | 株式会社D2C

1.GLICODE®(グリコード)|江崎グリコ株式会社

GLICODE®(グリコード)|グリコ.png
http://cp.glico.jp/glicode/

GLICODE®(グリコード)は「POCKY」や「ビスコ」を代表とするお菓子メーカー江崎グリコ株式会社が提供しているプログラミングの学習アプリです。

ポッキーをルールに従って並べてスマートフォンで撮影すると、お菓子1つ1つがプログラミングのコードに変換されて動作するようになっており、日本語版のほか英語版も提供されています。

総務省が主催する平成28年度「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業にも選ばれ、実際に小学校低学年を対象としたプログラミング事業に使用されました。
特設サイトで教諭向けの指導マニュアルも提供されており、授業で自由に使えるようになっています。

学習コンテンツを通して、メインターゲットである子供にとって自社の商品に親しむきっかけを与えているのがアプリの特徴でしょう。

2.バレンタインポスト |ネスレ日本株式会社

ホワイトデーポスト.png
https://nestle.jp/brand/kit/valentine-post/

「バレンタインポスト」は2017年2月14日のバレンタインデー及び3月14日のホワイトデーに向けて公開した特設サイトです。

SNSでシェアすることで他のユーザーからバーチャルチョコレートを受け取ることができるシステムであり、ホワイトデーにはその返しを届けられます。
バーチャルチョコレートには、キットカットをはじめとするネスレ日本株式会社の商品が設定されており、「義理チョコ」「本命チョコ」といったチョコレートの名目や簡単なコメントをつけて送信できます。

ミッションをクリアすることで、実際の店舗でチョコを受け取れるシステムや珍しいチョコを集めるチョコ図鑑などのゲーム性が話題になりました。
公開から2月15日までの参加者は約62万人となり、特設サイトからSNSにシェアされた数は約150万回にも上りました。

参考:
シェア回数はトータル150万!「バレンタインポスト」バズを生んだ仕掛けを解き明かす | AdGang

3.【聞きこく】聞き間違えない国語辞典 |Panasonic

【聞きこく】聞き間違えない国語辞典___Panasonic.png
http://kikikoku.jp/pc/

「【聞きこく】聞き間違えない国語辞典 」は補聴器の製造・販売を行っているPanasonicが提供している辞書アプリです。

高齢者をはじめとする難聴者にとって聞き間違えやすい約150万組言葉の組み合わせを収録しており、その組み合わせを間違えずに聞き取れる話し方も音声で紹介されています。

Panasonicでは、観光施設や航空会社を対象とした「聞き間違えない話し方講座」も実施しており、CSR活動とプロモーションを両立させています。

4.五五七二三二〇 /「四味一体」MASHUP MUSIC PLAYER|日清シスコ株式会社

五五七二三二〇__「四味一体」MASHUP_MUSIC_PLAYER.png
http://www.5572320.jp/mu/
「五五七二三二〇 /「四味一体」MASHUP MUSIC PLAYER」はお菓子メーカーである日清シスコ株式会社が展開したキャンペーンです。

日清シスコ株式会社の「ココナッツサブレ」が大袋から小分けパックになったことに合わせて、私立恵比寿中学扮するアーティストグループ『五五七二三二〇』も2名ずつ4組に分かれて4曲の楽曲を発表しています。

特設サイトでは、ユーザーがその4曲を自由に編集して再生することが可能となっています。

参考:
[ココナッツサブレ「小分け」化に合わせ“解体”された『五五七二三二〇』4曲同時発売したシングルはマッシュアップで1つの曲になる!?豪華6アーティストが参加する超合体曲 『四味一体』 をリリース!!|日清シスコ株式会社のプレスリリース] (https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000012925.html)

5.フレフレ、部活。母校にinゼリー 2017|森永製菓株式会社

フレフレ、部活。母校にinゼリー_2017|ウイダー_weider.png
http://www.weider-jp.com/know/bukatsu/

森永製菓株式会社が製造・販売する「ウィダーinゼリー」が行ったキャンペーンです。
特設サイト上から出身学校の部活に対して投票を行うことができ、実際に10票以上の票を獲得した部活のうち抽選で500校に対してウィダーinゼリーが贈られました。

1位 4703票 2位3,736票 3位2,113票と多くの票が集まっていることからも、多くの消費者がキャンペーンに反応したことがわかります。

参考:
森永製菓 ウイダーinゼリー “フレフレ、部活。母校にinゼリー” | DENTSU RECRUIT 2018
青山高校水泳部が全国2位! OBが水泳部を全力で応援~「母校にウィダーinゼリー」キャンペーン結果報告~

6.宅配試乗|日産自動車株式会社

Amazonで宅配試乗__日産が考える新型「ノート」の新たな販売戦略___マイナビニュース.png
http://news.mynavi.jp/articles/2017/02/17/e-power/

日産自動車株式会社では、新型のハイブリット車「ノートeパワー」のキャンペーンとして、試乗車を無料で宅配するキャンペーンを行いました。

Amazonプライム会員向けサービスの「Prime Now」を利用して購入することができ、最短1時間で試乗体験付きカタログと共に説明スタッフが運転する試乗車が届きます。

参考:
[日産の小型HV「ノート」 試乗車を無料宅配|日本経済新聞] (https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ17I6J_X10C17A2TI5000/)

まとめ

ここまで紹介した事例の多くは、商品やサービスの内容を紹介するだけでなく、ユーザーに主体的に関わってもらう仕組みが取られています。

例えば、ネスレ株式会社のバレンタインポストでは、バーチャルチョコをユーザー同士がプレゼントできるというキャンペーンです。こういったキャンペーンユーザーにとっても楽しく参加できるだけでなく、ユーザーから別のユーザーへと浸透していきます。そのため、広がり方にとっては大きな影響を得ることができるのがメリットでしょう。

優れた広告を生み出すためには、商品やサービスを通じてどのようにユーザーとコミュニケーションをとるのかを考えることが大切です。ぜひ紹介した事例を参考に、どのような広告ユーザーに響くのか考えてみましょう。