今年度の内定者も決まり、採用担当者にとっては来年度の計画に向けて本格的に動き出す時期ではないでしょうか。

2017年3月卒の学生を対象にした有効求人倍率は1.74倍となり、2018年度の採用活動も企業にとって厳しいものになると予測されています。しかし、就職情報サイトへの広告出稿やイベントの参加を増やすのは企業にとっても予算ばかりかかってしまい、自社にマッチングする学生も得られないと感じている方も多いかもしれません。そんな方は、新しい採用手法としてSNSを使った*「SNSリクルーティング」*を取り入れてみてはいかがでしょうか。

Twitter広告ならこの資料をチェック!

Twitter広告ならこの資料をチェック!

広告のプロが解説する『Twitter広告はじめてガイド』をダウンロード

今回は、SNSリクルーティングを行うメリットとFacebookを採用活動で活用している企業を紹介します。
FacebookをはじめとするSNSは学生に対して企業で働くイメージを発信し、自社への入社意欲を高めていくことができるツールです。企業の内側を深く知ってもらい、企業の文化やミッションに共感する学生を得るためにもぜひ参考にしてみてください。

参考:
[就活さらに短期決戦、採用活動1日解禁 インターン定着|日本経済新聞] (https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ28I0K_Y7A220C1EA2000/)

SNSリクルーティングを行うメリット

そもそもSNSを採用ツールとして利用するメリットはどこにあるのでしょうか。
企業の公式採用アカウントを運営することで得られる効果を挙げてみましょう

 ・企業の採用情報を特定のターゲットに対して定期的に配信できる
 ・コメントやダイレクトメッセージを使って直接コミュニケーションをとれる
 ・「いいね」やシェア・リツイートの数を企業に対する評価の指標として利用できる
・コンテンツが拡散される可能性がある

採用サイトでも同様に、RSSやメールマガジンを使って企業の採用情報を定期的に配信することは可能です。
中でもSNSでは、学生が普段から利用しているため、学生側から見ても気軽につながることができるツールと言えるでしょう。

チャットボット運用で押さえておきたいポイントは?

チャットボット運用で押さえておきたいポイントは?

業界別導入事例に学ぶ成功のポイントを資料でチェック

また、シェアやリツイートを使ってコンテンツが拡散される可能性があるのもメリットです。特に中小企業のような社名が知られていない企業の場合、まず会社のことを多くの学生に知ってもらうことが課題になります。そのため、会社のことを知らない学生までコンテンツが届くかもしれないSNS は有効な手段となるでしょう。

一方で、すべての学生がSNSを就職活動のツールとして活用していないことにも注意が必要です。HR総研が2016年度卒の学生を対象に行った調査によると、*Facebookを就職活動に利用していると答えた文系学生は全体の40%、理系学生においては31%*にとどまっています。
採用活動用の企業アカウントを開設する前に、自社のターゲットとなる学生がFacebookやTwitterのようなSNSを就職活動に利用しているのかを見極めた上ではじめるようにしましょう。

参考:
[ソーシャルリクルーティングは古くない!今から始める採用のSNS活用 |ソーシャルメディアラボ] (https://gaiax-socialmedialab.jp/post-33676/)
[広がらない就活でのSNS利用 /「2016年卒学生の就職意識調査」結果報告【2】 | HR総研] (https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=100)

Facebookを採用活動に活用しているアカウント

積極的にFacebookを採用活用に活用している5社のアカウントを紹介します。
それぞれどういった情報発信を行っているか参考にしてみてください。

1.伊藤忠商事株式会社 広報部 / ITOCHU Corporation

4__伊藤忠商事株式会社_広報部___ITOCHU_Corporation___ホーム.png
https://www.facebook.com/itochu.corp/

フォロワー数:9,805

総合商社の伊藤忠商事では、広報アカウントから採用情報の発信を行っています。
自社が関わっている商品やプレスリリースに対してはFacebook独自のコメントをつけて投稿しています。

家族参観日のような社内イベントや先輩社員紹介など学生にとっても参考になる情報を発信しており、企業のブランディングに役立てています。

2.ソフトバンク 新卒採用/SoftBank recruit

4__ソフトバンク_新卒採用_SoftBank_recruit___ホーム.png
https://www.facebook.com/softbank.saiyo

フォロワー数:15,985

通信事業大手のソフトバンクでは、新卒採用向けのアカウントを開設しています。先輩社員のインタビュー記事を掲載しているだけでなく企業ロゴの由来や社内制度の紹介など、企業文化を紹介する投稿も発信しています。

3.博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ合同採用事務局

4__博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ合同採用事務局___ホーム.png
https://www.facebook.com/h.mp.shinsotsusaiyo

 フォロワー数:18,089

広告代理店大手の博報堂グループの採用アカウントです。
採用イベントに関する告知や先輩社員のインタビューを投稿しています。

以下のように、投稿文は担当している社員の視点で書かれており、親しみやすい印象を与えています。

4.P&G Careers

4__P_G_Careers___ホーム.png
https://www.facebook.com/discoverpg

フォロワー数:1,451,466

生活用品メーカーのP&Gの採用向けアカウントです。2011年にアカウントを開設し、2017年10月現在100万人以上のユーザーにフォローされています。
採用イベントの告知をメインで行っており、イベントの詳細ページへのリンクだけでなく、イベントの概要も丁寧に記載しています。

5.ジャパンライフ株式会社

4__ジャパンライフ株式会社___ホーム.png
https://www.facebook.com/japanlife.net.co.jp/timeline

フォロワー数:6,872

医療機器の製造・販売を中心に展開するジャパンライフ株式会社の採用向けアカウントです。新卒採用中途採用問わず1つのアカウントから情報発信を行っています。
採用イベントの告知のほか、先輩社員の情報を画像と投稿文で紹介しています。

季節の話題など採用活動に関連しない投稿も発信し、親近感を与えるアカウントなっています。

まとめ

SNSを利用した採用活動は学生と直接つながりを持てることがメリットです。フォローしている学生に対して定期的に情報発信ができるだけでなく、投稿に対して寄せられたコメントに返信したり、メッセージとしてイベントの情報を発信したりと言ったこともできるでしょう。

今回紹介したアカウントでは、ただ採用選考に関するお知らせやイベントレポートだけでなく、社内の雰囲気や企業文化を伝えるためのブログも運営しています。このように、事務的な告知を行うのではなく、内部の情報を発信していくことで、自社の雰囲気や文化にマッチした人物の入社意欲を高めることが必要でしょう。