フェイスブックはツイッターやインスタグラムなどほかのSNSツールに比べてフォーマルなSNSであり、プライベートからビジネスまで幅広く利用できます。

また、「Facebookページ」という機能では企業ページを開設でき、一般的な記事の投稿だけでなく24時間公開されるストーリーも併用しながらファンを増やしていくことが可能です。

フェイスブックページを最適化して効率的に運用していくためにはアクセス解析が欠かせません。そこで活用されているツールが「Facebookインサイト」です。この記事では初心者の方向けに、フェイスブックでアクセス解析をするメリットと併せて、Facebookインサイトの使い方を解説します。

そもそも数あるSNSのなかでもフェイスブックでアクセス解析するメリットは何なのでしょうか。代表的なメリットを解説します。

アクティブユーザーが多い

フェイスブックには毎日16億人以上のアクティブユーザーが存在し、国内の月間アクティブユーザー数だけでも2,600万人(2020年3月時点)います。

最近は、インスタグラムやティックトックのユーザー数が伸びていますが、フェイスブックのユーザー数もいまだに少しずつ増加していて、特に30~40代のビジネスパーソンが多いのが特徴です。

ビジネスパーソンのアクティブユーザーが多いのは、言い換えると経済力のあるアクティブユーザーが多いということであり、ビジネス的にかなりメリットが大きいといえるでしょう。

さらに、実名制で信頼性が高いこともフェイスブックならではのメリットです。ビジネスでのインパクトを与えやすいSNSであるフェイスブックでアクセス解析をすることにより、精度が高いマーケティング活動が可能になります。

フォロワーの属性が把握できる

フェイスブックでアクセス解析をすることで、フォロワーの属性が把握できます。フォロワーの性別や年齢、ページに「いいね!」を押したファン(フォロワー)の数、投稿した記事を見てくれた(リーチした)人の数、投稿した記事にコメントやシェアなどのアクションを起こしてくれた人の数などがわかります。

投稿内容の改善ができる

このようにフォロワーの属性がわかれば、どの部分に解決すべき課題があるのか、どういった属性のユーザーに好まれているのかが把握できるようになり、PDCAを回しながら今後のマーケティング活動に活かせるようになります。

同時に、目的に合わせたアプローチ方法を見い出せるようになり、フォロワー数やいいね数が増えてエンゲージメントが向上するでしょう。ブランドの認知度アップにも貢献します。

もっとも簡単にフェイスブックでアクセス解析する方法

それでは、どのようにしてフェイスブックでアクセス解析をすればいいのでしょうか。
さまざまなやり方がありますが、もっとも一般的で簡単なやり方である「Facebookインサイト」の活用方法ついてを解説します。

Facebookインサイトとは

フェイスブックのページ分析ツールを活用してアクセス解析をする方もいますが、基本的にはフェイスブック公式の分析ツール「Facebookインサイト」を活用してアクセス解析するのがおすすめです。

Facebookインサイトでは、主にページのフォロワー数の推移、「いいね!」など投稿の反応、フォロワーの属性などが確認できます

Facebookインサイトで分析する際のポイントとしては、ユーザーの流入経路、人気の投稿記事、ユーザー属性の3つが重要です。これらのポイントを押さえれば、フェイスブックの運用を効率的に改善できるでしょう。

Facebookインサイトの注意点

このようにFacebookインサイトにはさまざまなメリットがありますが「いいね!」の数が30以上にならないと利用できません。まずは「いいね!」を30以上集めてからアクセス解析を行っていきましょう。なお、投稿への数ではなく、ページそのものに対する「いいね!」の数が30以上になる必要があります。

記事だけが拡散されてもページの「いいね!」につながらないケースもあるので、ファンを増やせるようにブランディングをきちんと行う必要があります。

Facebookインサイトの使い方

Facebookでアクセス解析するにあたり、Facebookインサイトの基本的な使い方について詳しく解説します。フェイスブックページのメニューバーにある「インサイト」ボタンをクリックすると、以下の項目を確認できます。

フォロワー

まず、どれくらいファンがついているのか確認するためにフォロワー数を見てみましょう。フォロワーとはフェイスブックページの情報がフィード(タイムライン)に流れるユーザー全体を指し、フォローだけしているユーザーや「いいね!」だけしているユーザーなども含まれています。

観測期間は「1週間」「1か月」「四半期」の3種類から、1日ごとのフォロワーの増減が確認できます。ページの下にある「ページフォロワーが発生した場所」からは広告の効果も確認できます。

フォロワーの増えた数だけでなく減った数も計測できるので「どのタイミングで増えたのか」だけでなく「どのタイミングで減ったのか」も分析すれば、より効果的なフェイスブック運用が可能になります。

いいね!

同様に、1日ごとの「いいね!」数の増減も確認できます。最初に表示されるダッシュボードではページへの「いいね!」数が確認でき、左の「いいね!」ボタンを押せば「いいね!」数の推移が折れ線グラフで確認できます。

「いいね!」数が大きく減っていたら要注意で、投稿内容を見直す必要があります。「いいね!」からフォロワーにつながっていくケースが大半なので、投稿内容の是非を確認したいなら「いいね!」数を確認しましょう。

リーチ

リーチとは、投稿がユーザーの目に触れた数のことです。投稿が見られた数だけでなく、コメントや「いいね!」、シェアの数まで確認できます。さらに投稿を非表示にしているユーザー数や広告のリーチなども確認できるので、かなり詳細な分析が可能です。

広告によるリーチを「有料リーチ」、シェアによるリーチを「口コミリーチ」と呼びます。投稿の反響を詳しく調べたい時はリーチをチェックするのがいいでしょう。

ページへの反応

フェイスブックページを見たユーザーの数、登録してあるウェブサイトやアクションボタンを押したユーザーの数などが確認できます。ユーザーがパソコンとモバイルどちらから閲覧しているのかや、ユーザーの性別まで分析することも可能です。

どれだけ見られたかという認知からどれだけ行動につなげたかというCVまで確認できるので、今後の施策を考えるうえでとても重要なデータが収集できます

投稿・ストーリーズへの反応

ページだけでなく、投稿やストーリーズへの反応を確認できます。各投稿のリーチとエンゲージメントを細かく分析していくことで、どの投稿・ストーリーズにニーズがあり、反響があるかが把握できるようになります。

投稿のリーチやエンゲージメントを分析し、反響がよかった投稿を広告として出稿することも可能です。実際の反応を見ながらSNSマーケティングができるため、より効果的なマーケティング活動が実現します。

アクセス解析するならFacebookインサイトが無難

Facebookインサイトを活用すれば、無料でもFacebookのアクセス解析などができ、SNSマーケティングを効率的に行えるようになります。

ページ全体の改善から投稿・ストーリー内容のブラッシュアップまで幅広く活用できるので、ぜひこの機会に使ってみてSNS運用を見直してはいかがでしょうか。

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