変化の激しいビジネスシーンでは必須の思考法!最低限知っておくべき「仮説思考」の基礎知識
仮説思考の2つのパターン
仮説思考には、2つの切り口があります。
「Why So?」の質問を中心に行う問題解決型と、「So What?」の質問を中心に行う原因探求型です。
1.問題解決型
なぜそう言えるのか、という問いです。
「なぜ?(Why So?)」の問いを繰り返していくことで、問題の原因を分析していきます。
例:サービスの更新をしてからユーザーからのクレームが多い。なぜクレームが多くなったのか?
2.原因探求型
だからどういうことなのか、という問いです。
「つまり?(So What?)」の問いを繰り返していくことで、問題の解決策を探っていきます。
例:新商品を展開したが、ターゲットとなる層はあまり購入していない。つまり問題はどういうことなのか?
仮説思考のプロセス
step1.状況の観察・分析
現状はどうなっているのか、どのようなことが課題なのか、その課題が発生している原因は何なのかといったことを観察・分析します。
step2.仮説の立案
分析した状況を基に、その時点で最も「確からしい」解決策を立案します。
立案する際のポイントとして「できるだけ具体的な案にする」ということが挙げられます。
step3.仮説の実行
立案した仮説を実行へと移します。
step4.仮説の検証
実行した仮説がその通りになったのかどうかを検証します。
仮説通りになっていれば、その課題は解消したということになります。
仮説通りになっていなければ何かしらの問題があるということですので、仮説のどの部分が間違っていたのかを分析します。
step5.仮説の修正
検証した仮説を基に、問題点を修正していきます。
仮説思考を高めるためのオススメの方法
1.仮説思考を実践する
仮説思考を高めるためのオススメの方法は、日常から仮説思考を実行することです。
どんな些細なことでも、作業や行動をする際には仮説思考を行う癖をつけましょう。
例:「土曜日の15時に〇〇に集合」ということが決まった場合に「土曜日の天気予報は雨だった」という事実や「休日の午後はこの道は混雑していることが多い」ということから「いつもより30分早く出発する」という解決策を取る。
2.周囲にアンテナを張り巡らす
いくら仮説と言っても、何の見識も無しに仮説を立てることは難しいことです。
仮説を立てつつ試行錯誤を繰り返すのが仮説思考ですが、やはり仮説の精度を高めることは重要となってきます。
日頃からニュースをチェックするなどして常に新しい情報を取り入れるように意識しましょう。
まとめ
仮説思考は、思考と行動のサイクルを素早く効果的に回すために必要となる思考法です。
特に現在のビジネスシーンは変化が激しく、その場に適した最適な回答を基にしたスピードのある判断や行動が求められます。
この場合、時間をかけてじっくりと検討をしていては、判断して行動するころにはもう遅い、というケースも考えられます。
このようなことから、仮説思考は変化が激しい現在のビジネスシーンにおいて常に柔軟に対応するためには欠かせない思考法と言えます。
これまで「仮説思考」をあまり意識してこなかった方は特に、まずは本記事を参考に基礎知識を身につけることで自身やチームなどの能力をアップする機会となります。
簡単に習得できる思考法ではありませんが、日頃から心がけてビジネスシーンでも活用できるようにしましょう。
- サイクル
- サイクルとは、スタートしてゴール、そしてまたスタートと、グルグルと循環して機能する状態のことを言います。まわりまわって巡っていく、といった循環機構をさすことが多いです。水の循環サイクルというように、実は繰り返しになってしまう使われ方もすることもしばし。また、自転車に関する事柄として、サイクルスポーツなどという使われ方をされることもあります。
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