サイボウズの複数の女性社員から寄せられた質問

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セッションでは、叶姉妹のファンだというサイボウズの複数の女性社員から寄せられた質問が紹介されました。
  

Q1. 人と比べないにはどうすればいいんでしょうか

A. 人のことを何も気にしなきゃいけないんじゃないでしょうか

実にシンプルな答えに会場内で笑いが起きながらも、叶恭子さんはこうも補足します。

「自分が気にするから比べてしまうからです。嫌な上司や言葉があって、会社の環境として逃げ場がなかったとしても、その方を椅子だと思えばいいんです。椅子とか冷蔵庫とか、壁や靴でも構いません。話を聞くのも適当に"風かな?"と思ってみてください」(叶恭子さん)
  

Q2. 大きな失敗をしたことはありますか?ちなみに、その際、どのように対応しましたか

A. 私、失敗いたしませんから

冗談めかし、原因を追求した上で次の機会に生かすという恭子さんですが、失敗しないように準備することが大切だと言います。

「私たちは失敗しないために、ものすごく努力しています。人様が思う答えよりも、15倍ぐらいの答えを用意しています。もし、私どもに関わった失敗事項があったら、なぜそうだったのかを徹底的に追求して考えます。"そうだったんだ!" という事実をちゃんと自分たちで知っておく必要がありますね」(叶恭子さん)

一方、恭子さんは美香さんが何かチャレンジして失敗しても「美香さんよく頑張ったじゃない、ここまでできたのよ」と美香さんの健闘を称えてくれます。この言葉があるからこそ、美香さんは納得した気持ちになり、何もしないよりは行動をした方がいいという姿勢になれるそうです。

●恭子さんが挙げる「美香さんがよく頑張った」3つのエピソード

・エピソード1. カリブ島の孤島でランチ
カリブ海の上空を飛行機で飛んでいた際、「あの島でランチがしたい」と窓からとある小さな島を指差しました。美香さんは現地のガイドに聞き、カリブ海に浮かぶ無数の島の中から指差した島を探し出しました。そして、半日後にはセッティングして、実際にランチを行いました。

・エピソード2. ホテルのバルコニーから見える花火
あるホテルのスイートルームのバルコニーから「この場所から花火がみたい」と叶恭子さんが言いました。そして「金曜日にね」と伝えたところ、美香さんはホテルのコンシェルジェの方などと協力し、実際にバルコニーから見えるように花火をセッティングして金曜日に間に合わせたそうです。

・エピソード3. ピラミッドを登る
過去に「ピラミッドに登りたい」と叶恭子さんが言ったところ、美香さんはガイドの方に許可をとり、ピラミッドにも登れるようにセッティングしました。しかし、実際は暑かっため、恭子さんは登らず、美香さんとグッドルッキングガイが代わりに登りました。
※現在は登ることは許可されていません

  

Q3. 人に流されず、自分を貫くにはどうしたらいいですか

A. 自分自身が流されない努力をすることです

恭子さんは人に流されてしまう理由として、自分を持っておらず、仲間外れにされることを恐れているからだとしています。そのため、孤独を恐れなければ流されることはなく、流されることすら意識しないのではないかと言います。

「全てはご自身の中にあって、ハピネスもご自身が作るものです。よく幸せ探しの旅に出ると口にする方がいらっしゃいますが、幸せは自分の心の中にあるものです。1杯のティーでも幸せを感じることができますし、自分探しの旅をしなくても自分はここにいるわけですから」(叶恭子さん)
  

Q4. 叶恭子さんにとって幸せとは何でしょうか

A. 幸せはご自身の心の中にあります

「"幸せはお金じゃない”なんて綺麗事は言いません。でも、全ての幸せがそこにあるわけではありません」

"幸せ"という言葉と同様に、結び付いて言われることの多い”お金”というワード。恭子さんは単純に金銭に縛られることが不幸な訳ではなく「幸せはお金にもある」と語っていました。企業のトップを例に取り、「何か従業員にしてあげたいことがあったら、”お金があればこれができるのに” と考えることはないのか」と叶恭子さんは問いかけました。

「お金が全てではありません。でもお金は大切です。男性だったら女性がショーウィンドウに並んだティファニーを "素敵だな" と言ったら買ってあげたくもなるでしょう。“幸せはお金じゃない”なんて綺麗事は言いません。ただ、ティファニーが幸せがどうかを考えると、確かに一瞬は2人ともハッピーでしょう。でも、1ヵ月後、2ヵ月後はわかりません。全ての幸せがそこにあるわけではありません。一瞬の幸せがそこにあるのです」(叶恭子さん)

そう、叶恭子さんは明言します。

また、「夕日が綺麗なんだと思うことが幸せかもしれませんし、ティファニーやブルガリで "なんて綺麗なんだろう" と思って、それを腕にはめて帰るというも幸せかもしれません」と恭子さんは冗談めかしていいましたが、間髪いれず「ただ、世の中の女性はダイヤモンドが好きです」と口にして会場を沸かせました。
  

Q5.自分自身を輝かせるにはどうしたらいい?

A. そう他人に問うことを捨てた方がいい

ビジネスパーソンに向けての「自分自身を輝かせるにはどうしたらいいのか?」という質問に対し、恭子さんは以下のように答えました。

「まず、今のご質問自体を捨てた方がいいと思います。自身を輝かせるにはどうしたらいいかと人に尋ねることがもうダメです」

それに対して恭子さんは、「もちろん、これは半分ジョークですが」と前置きした上で、それほどまでに ”自身を輝かせるにはどうするべきか” 自分の中で試行錯誤するパッションがない際は輝きが出ません。

「ダイヤモンドでもそうですが、何回も磨かなくてはいけません。もとは黒い原石で、皆さんもブラッシュアップすることを諦めないで継続してほしいです。ダイヤモンドをスクエアカットなのか、ラウンドカットなのか、はたまたどうするべきなのか……それすらもご自身が見付け出すことです」(叶恭子さん)

とても丁寧な一瞬一瞬の選択が積み重なったことが将来になるのだと、恭子さんは口にしていました。