インフルエンサーというネット上で影響力を持つ個人の影響力を活用して、企業が商品のイメージアップや情報発信を行う時代になりました。

最近ではそれらのインフルエンサーを有効活用し、企業をサポートしてくれるインフルエンサーの専門企業も現れています。

今回、インフルエンサーの専門企業とは何をしてくれる企業なのかをまとめました。最初は広くインフルエンサーの専門企業についてまとめ、中盤から後半にかけては主に海外インフルエンサーの専門企業と、そもそもインフルエンサーが行うプロモーションの手法についてご紹介します。
  

インフルエンサーの専門企業とは

インフルエンサーの専門企業は、以下の2つに分類することができます。

1. プロダクション型
2. マーケティング型

ここからさらに細かく見ていきましょう。
  

プロダクション型

プロダクション型の企業は、自社でインフルエンサーの育成やマネジメントを行います。こちらに所属しているインフルエンサーは、基本的にはこのプロダクションをとおさないと仕事を請けることができません。タレントの事務所に近いイメージです。

しかし、日本には外国人を専門に扱う海外インフルエンサーのプロダクションは少ないのが実情です。その代わり海外にある大手のインフルエンサーのプロダクション会社と提携し、依頼する企業の代わりにやり取りを担当してくれます。

プロダクション型の企業を選ぶメリットは、「ここでしか起用できない有名インフルエンサー」へ依頼することができる点です。言うなれば、プロダクションに所属しているインフルエンサーへ仕事を頼みたい場合の唯一の窓口となります。
  

マーケティング型

マーケティング型の企業は、フリーランスのインフルエンサーと連携し、プロジェクトベースでプロモーションを請け合います。もともとPR会社や広告代理店としての強みを持っていた企業が、自社のノウハウを活かしてインフルエンサープロモーションを始めるパターンが多いです。

海外という軸でインフルエンサーの専門企業を見る場合、実はほとんどがこちらのタイプです。もともと海外のインフルエンサーはフリーランス志向の方が多く、企業と専属契約を結ぶことはほとんどありません。なので、多くの企業が言う「抱える」という意味は「付き合いがある」くらいのニュアンスで捉えてください。

マーケティング型のインフルエンサー専門企業はすぐに始められるだけあって、様々な企業がいます。依頼の際は「何年やっていて」「どんなプロジェクトを過去に行ったか」をしっかりと確認した上で依頼することをオススメします。

マーケティング型の企業に頼むメリットは、「インフルエンサーを使う」という”点”での視点ではなく、「プロモーションを成功させる」という”面”で見てくれる点です。インフルエンサーをどうやって使うかによりますが、往々にしてインフルエンサーだけで課題が解決されることはないです。その時に別の強みで補ってくれる可能性が高いのがマーケティング型企業です。
  

海外インフルエンサーの専門企業とは

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下記では、海外インフルエンサーの専門企業についてご紹介します。

そもそもインフルエンサーとは、あらゆる分野で他人に影響を及ぼす人を指す人を指しています。最近だと、特にSNSやWEB上で他者へ影響力を持つ人、という説明をされることが多く、海外では日本の「インフルエンサー」という言葉が持つ意味よりも広義で、進出を狙っている国やインバウンドで集客したい国の人へ強い影響力を持つ人のことを意味します。

海外マーケティングという観点で言うと、国によって効果的な媒体が異なるので、日本的な感覚で「マーケティング」してしまうと全く効果がないことも珍しくありません。

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その上で、海外のインフルエンサーを依頼する場合の注意点についてです。

例えば、日本だとマーケティングに有効なSNSとしてツイッターが挙げられると思います。では、これが台湾や韓国では?これらの国ではツイッターがほとんど使われていないので、マーケティング予算をツイッターに投入しても、得られるリターンはありません。

とはいえ、どの国にどういうSNSやWEB文化があるのか、わからないという方がほとんどです。まずは、依頼しようとしている海外のインフルエンサーを抱える企業の方が現地の事情を踏まえて最適なマーケティング手法を提案してくれるのかが、海外インフルエンサー専門企業の腕の見せ所です。