社内でコンテンツの企画はどうしてる?

モリ:
内製化が進んでBAKEの中にいくつかのオウンドメディアが生まれました。それぞれの運営はどうやって行われているんですか?例えば、編集会議とか。

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名和:
THE BAKE MAGAZINEは、BAKEの新しいお店の情報などを広報から教えてもらうことからスタートします。新しいお店のオープンに向けて、撮影や制作のスケジュールが進んでいるので、そこに合わせて素材をもらったり。採用のための社内インタビューを作る場合、人事と連携しながら企画を進めていきます。

モリ:
なるほど。社内との連携が重要なんですね。すると、THE BAKE MAGAZINEはマーケティングや採用に関しての話があり、合わせてどういうコンテンツ作るかを具体的には企画会議で決めていくと。

名和:
会議と言うと格好良いですけどね。「相談してる」って感じですね。どういう企業にインタビューしていこうか、とか。

塩谷:
関係者の人数がそんなに多くないので、会議までする必要がないですね。必要があれば席まで行って話して、その都度判断してます。

名和:
雑談ベースだったり、チャットしながら決めてます。もう少し人が増えたら、会議も必要になるかもしれないですけど。

モリ:
なるほど。CAKE.TOKYOはどういうプロセスでコンテンツが作られていくんですか?

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平野:
季節ごとに特集を組んだりしています。たとえば、10月は「秋」、12月は「クリスマス」をテーマにしたり。1つの店舗を取材することがほとんどでしたが、最近は「たねや」という会社に取材して複数の記事を作成したりしています。この先、工場見学に行ったり、店長やデザイナーに取材したりと、色んな切り口から取材して、記事を作りたいなと考えています。

モリ:
記事を作成する上で、外部のライターさんにはどうやって仕事を依頼しているんですか?

平野:
取材に行く店舗は、基本的にライターさんから提案してもらっています。提案してもらった中からこちらで選んでお願いしています。ライターさんからの提案なので、お店に対する愛が強かったりしますね。CAKE.TOKYOでは、ライティング能力よりも、熱意を大事にしています。

塩谷:
CAKE.TOKYOのライターさんも、平野くんも、本当にお菓子を愛してて、それがすごく良いんですよ!やっぱり好きなお店の紹介は熱量もあって、作り手へのリスペクトもあって、読んでいて嬉しくなります。

また、そんな記事のテイストを取材先から評価いただくことも多いんです。例えば、雑誌の特集で取り上げられる際は、消費者目線なので「何円のお菓子です」「タレントの○○さんがオススメするお菓子です」といった紹介が多いかと思います。もちろん、それも良いのですが、せっかくお菓子屋さんであるBAKEが運営しているので、お菓子屋さんがこだわっているところを一生懸命記事にしていますよね。

平野くんが頑張って運営している公式Instagramアカウントも、フォロワーが2万人近くまで伸びて、CAKE.TOKYOならではのファンも生まれているんじゃないかな、と思います。

モリ:
お菓子の会社ならではのこだわりが反映されているんですね。OPENLAB REVIEWでは、コンテンツはどうやって決まっていくんですか?

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大嶋:
基本的に私が自分でニュースを探して、媒体に合っていると判断したネタを選んで記事にしています。最先端のネタだけど、マニアック過ぎないものを選ぶことが多いですね。WIREDのお菓子版、みたいなイメージで選んでます。

モリ:
その場合、どんなトピックが記事になるんですか?

大嶋:
味だけではなく、香りや見た目など美味しさに影響する現象を掘り下げることが多いですね。BAKEが将来的に商品開発に役立てられるような領域を抑えるよう心がけています。

モリ:
先端の情報のリサーチも兼ねつつ、記事化しているんですね。

大嶋:
そうですね。取材を通じて研究者の方とコネクションができたりして、ネットワークが広がることにもつながっています。情報を発信していれば、興味がある人が集まることにもつながるかなと。

塩谷:
大嶋さんはニュースを探す時のソースの多くが、海外のサイエンス系メディアや英語の論文だったりするんです。ほかのメディアとは異なるレイヤーで情報を収集しているので、いわゆるバズりやすい、PVが伸びやすい記事ではありません。ただ、食にまつわる仕事をされている方々は、チェックしてくださる方が多くて。業界からの信頼を得るというのは、BAKEの今後にとっても大事なことだと思います。