編集力の内製化は企業の強み。BAKEを支える3人のインハウスエディター
BAKEにおけるオウンドメディアの目標設定
モリ:
オウンドメディアをどう評価するかは難しい課題かと思いますが、BAKEではどのように評価しているんですか?
名和:
1つは採用に効果を発揮しているかどうかですね。書き留めてきた社員のインタビューがとても読まれています。最初にアップされた創業者の思いを込めた記事や、私が入社したばかりの頃にアップした記事も、1年経っても、2年経っても、読まれている。BAKEで働きたいと思ってくれている人や、入社が決まった人が「入る前に読みたいもの」として、価値を感じてくれているんだろうなと思います。
モリ:
1度作ったコンテンツがずっと読まれているのはいいですね。
塩谷:
過去の記事が流れてしまわないように、インタビュー記事は常にまとめ記事に加えて、トップページからリンクを張っていることも大きいですね。
参考:
BAKEってどんな会社?これまでの記事を総まとめ!|THE BAKE MAGAZINE
塩谷:
発信をしっかりしているからこそ、BAKEに興味を持ってくださる人が増えてきました。しかも、THE BAKE MAGAZINEを読んで入社してくれる人は、BAKEがやりたいことに、高い次元で共感して入社してくださっているのも嬉しいですね。
名和:
採用に関する価値をさらに膨らませて、より幅広い人に興味をもってもらったり、ここで働きたいって気持ちになってもらう、ということを目指していきたいと考えています。ただ、採用につながることを意識したコンテンツだけではメディアとしてつまらないので、BAKEに関心をもってもらえるようにたいなと。
モリ:
それはどういった記事になるんでしょうか?
塩谷:
例えば、ダンデライオンチョコレートさんやヤッホーブルーイングさんのように、飲食系の企業でユニークな商品開発をされていたり、独自の立ち位置を確立されている会社さんを取材させていただくこともあります。それって、直接BAKEの採用や、ブランディングにつながるわけではないのですが、利益につながることばかりやっていても、メディアは広がらないですし、楽しくないので。読みたい記事、楽しんで進められる企画もやっていきます。
モリ:
直接の利益だけを狙わない記事を出していくことでファンになってくれる人もいそうですよね。
塩谷:
広報担当からは、BAKEの取材に来るメディアの方もTHE BAKE MAGAZINEの記事を事前に読んで来てくれていると聞いています。広報にとっても、良い自己紹介ツールなのではないかと。
モリ:
数字の目標とかは設定されているんですか?
名和:
高い目標がしっかりと設定されているわけではないのですが、毎週必ず数字はまとめて報告しています。
塩谷:
数字を見ないとなると、記事が自己満足になってしまう場合もありますから。最低でもクリアしておきたい数字は決めて、そこが達成されているかはチェックするようにしないといけないなと思います。
平野:
数字を強く求められているわけではないですが、メディアを運営する過程で色々なことをリサーチしているので、調べた情報を社内に還元するようにしています。1〜2ヶ月に1回ほどの頻度で、経営陣や商品開発の人たちに最近のトレンドや取材で得た情報などを話す機会をもらっています。
塩谷:
オウンドメディアは利益も出にくいし、営業のようにノルマも課されにくい。キャンペーンのように、狙って話題にする…という短距離戦でもありません。となると、担当者が社内から評価されず、ずっと楽しそうにブログを書いているだけ…というふうに見られてしまって、孤立してしまう…という悲しいケースも珍しくありません。BAKEでは、インハウスエディター陣が取材活動から得たことを社内に還元するように意識して、公開された記事をしっかりと社内に共有し続けたことで、社員でも情報共有が活発になっているんじゃないかな、と思います。
モリ:
直接利益につながる活動というわけではない、インハウスエディターならではの意識の持ち方があるんですね。
塩谷:
BAKE社内で働いていると、商品が1個いくらで、何個売り上げていて……いくら利益が出ているのか、毎日情報が入ってくるんです。みんなでBAKEという企業、ブランドを作っている最中だからこそ、私も、インハウスエディターのみんなも、「自分たちのBAKEでの役割」というものを考えさせられると思います。
平野くん、名和さんはライティングだけじゃなくて、フォトグラファーとしてあらゆる場面での写真撮影もこなせるし、大嶋さんは記事を書くだけではなく、具体的な商品改善にまつわる実験も数多く行っています。私は、SNS拡散が得意なので、PRのアイデアを出したりしていますね。記事を作るだけじゃなくて、それぞれの専門分野があるのが、インハウスエディターとしての働きやすい形なのかもしれません。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- トップページ
- インターネットのWebサイトの入り口にあたるページのことをトップページといいます。 一般的には、階層構造を持つWebサイトの最上位のWebページをさします。サイト全体の顔としての役割も果たすため、デザインなどで印象を残すことも考えたサイト作りも有効となります。
- リンク
- リンクとは、インターネット上では、あるページの中に記された、他のページの所在を表す情報のことを「ハイパーリンク」と呼び、これを略した言葉です。リンクのある場所をクリックすると、他のページにジャンプするようになっています。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
- ブログ
- ブログとは、ホームページの一種です。運営者はブログシステムに登録し、利用開始をすることで、ホームページ制作のプログラム技術を修得する必要なく、本文のみを投稿しつづければ、公開・表示はおろかページの整理や分類なども効率的に行えるシステムを言います。
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