バーチャルYouTuberは自社制作可能?

企業でバーチャルYouTuberを使ったプロモーションをしたい場合、どのようにすれば良いのでしょうか。

方法としては

  • 自社で制作する
  • 外注へ依頼する
  • 既存のバーチャルYouTuberとコラボする

が考えられます。

自社で制作する

自社で制作する場合は、社内にバーチャルYouTuberを製作する技術を持ったスタッフを雇わなければいけません。キャラデザインだけではなく、動画の企画・編集、キャラクターの声など様々なスキル・コストが必要となり、現実的ではないでしょう。

外注へ依頼する

バーチャルYouTuberの製作を請け負っている企業へ依頼して、自社専用のバーチャルYouTuberを作ってもらうこともできるでしょう。ただし、バーチャルYouTuberは物言わぬマスコットキャラクターではありません。声を当ててキャラを生かした動画製作が必要となりますので、キャラクター製作後の運用をどうするべきかは制作会社と相談していくこととなります。

既存のバーチャルYouTuberとコラボする

すでに人気のあるバーチャルYouTuberへ商品やサービス紹介を依頼して、コラボ動画を制作します。人間のYouTuberを起用してのコラボ動画と同じように、バーチャルYouTuberの抱えているファン層と自社のターゲット層がマッチすれば効果が期待できるでしょう。

現在、次に紹介する「キズナアイ」とのコラボなどの事例があります。

参考:
10代の4割が商品購入経験あり! YouTuberのタイアップ広告事例

バーチャルYouTuberの活用事例

実際にバーチャルYouTuberと企業がコラボした事例を紹介します。

1.キズナアイ訪日促進アンバサダーに

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Come to Japan | with Kizuna AI

日本政府観光局(JNTO)ニューヨーク事務所は、バーチャルYouTuber「キズナアイ」を訪日促進アンバサダーに任命しています。

クールジャパン推進の一環として、アメリカでも人気のある日本のアニメ文化を活用し、アメリカ旅行市場における日本の認知度向上を目的としています。

SNSやYouTubeを活発に利用しているミレニアル世代に対して発信することで、訪日旅行客の増加を目指しています。

参考:
日本発&(自称)世界初のバーチャルYouTuber「キズナアイ」との連携による訪日促進キャンペーンの実施(PDF)

2.テレビタレントに起用

バーチャルYouTuberの「キズナアイ」は2018年4月よりテレビタレントとして起用されています。

人間のYouTuberたちは、YouTube内ににとどまらずテレビ番組やテレビCMにも多数出演しています。キズナアイのテレビ進出を皮切りに、バーチャルYouTuberをテレビ番組やCM起用する企業が増えて来るかもしれません。

参考:
バーチャルYouTuber「キズナアイ」、テレビ進出 BS日テレで“冠番組”

3. ゲームアプリのコラボ動画広告

SEGAのスマートフォンアプリ「共闘ことばRPGコトダマン」とバーチャルYouTuber「バーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさん」のコラボ動画です。

バーチャルYouTuberが新作ゲームの紹介をして、新作スマートフォンアプリの事前登録を促進する動画広告となっています。

自らのチャンネルでゲームプレイ動画を配信しているバーチャルYouTuberは多数います。例えば、国内で最もチャンネル登録者数が多いバーチャルYouTuber「キズナアイ」はゲーム専門チャンネル「A.I.Games」も開設しています。そちらのチャンネル登録者数も約76万人と、多くのユーザーに視聴されています。

バーチャルYouTuberの視聴者層とスマートフォンアプリのターゲット層が近く、相性の良い業界なのかもしれません。

4.学習動画講師として起用

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人工知能プログラミング学習サービス「Aidemy」を提供する株式会社アイデミーでは、動画教材のトレーナーとなるバーチャルYouTuberを募集しています。

Aidemyでは、人気講師の動画講義に生徒が集中し、その講師の退職により生徒が離れやすいという課題を抱えています。バーチャルYouTuberを講師にすることで、人気講師の属人化を防ぎ、講師の離職による生徒離れを防ぐことを目的としています。

また、バーチャルYouTuberに外国語で声を当てて、多言語対応させる目的もあるようです。

参考:
世界初!バーチャルYouTuberがAIプログラミング授業!?AIプログラミング学習サービス「Aidemy」、バーチャルYouTuberを動画教材のトレーナーに起用