設定が有効になる時期、GDPRへの対応

Googleアナリティクスのヘルプによれば、データ保持期間の設定が有効になるのは2018年の5月25日(GDPRの施行日)以降です。

そして、設定の適用までには24時間の猶予時間があると記載されているため、万全を期するならば、前日の24日までに適切な設定を完了していることが必要になるでしょう。

また、冒頭でも少し述べましたが、GDPRが自社のビジネスに適用されるかどうかは、確認したうえで対処が必要かどうかの判断をすることが求められます。グローバルにWebサイトを展開している企業は特に注意が必要といえるでしょう。

*拠点が欧州経済領域ではない場合も、自社の法務部門や顧問弁護士と相談することをGoogleも推奨しています(4月20日付のメールにて)。*まだGDPRへの対応を取っていない担当者の方は検討が必要です。

参考:
「EU 一般データ保護規則(GDPR)」に関わる実務ハンドブック(入門編)

EU一般データ保護規則(GDPR)の概要(前編) | NTTデータ先端技術株式会社

まとめ:個人情報の扱いについて対策を取ろう

Googleアナリティクスの「データ保持期間」の設定について、背景的な部分を交えながら述べました。設定に際しては、適用されるデータの範囲などを正しく理解しましょう。

多くのユーザーが利用しているツールだけに、たくさんの情報が公開されています。短絡的な判断をせず、Googleが発表する情報をしっかりと読み込んだ上で、対処していきたいところです。

個人情報に関する考え方の変化や、それに合わせた取り組みの中で、今回の仕様変更が行われています。この機会に、デジタル時代の個人情報の扱い方について今一度考え、対策を取ることが大切です。