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ある事柄についてインターネット上のモニター(回答者)から意見を集め、集計・分析するネットリサーチ。日常生活に関する小さなテーマから、市場の動きに関する大きなテーマまで、世間の人がどう考えているのかを定性的・定量的に考察できます。

「なんとなくそうだろう」と思っていることでも、そこに定量的な数値が根拠として加わることで、信憑性が高まります。顧客向けの資料で、自社サービスの必要性やメリットを説明する材料として活用している企業もあります。

しかし、いざ自社でネットリサーチを実施しようと思っても、何から始めたらいいか分からない、どんな設問にすればいいか分からない方も多いのではないでしょうか。

今回は、コストと期間を抑えつつ、専門家によるチェック機能まで搭載しているセルフ型ネットリサーチ「Fastask」を提供する株式会社ジャストシステム監修のもと、ネットリサーチの活用実態調査と、効果的なネットリサーチのポイントについて解説します。

ネットリサーチの活用状況を、ネットリサーチしてみた

今回ferretでは、セルフ型ネットリサーチ「Fastask」を利用し、企業のネットリサーチ活用の実態について調査しました。

【調査概要】
2018年5月23日実施
調査方法:セルフ型ネットリサーチ「Fastask」でのアンケート調査
調査対象:25〜49歳までの男女
回答者数:448名

42.6%がネットリサーチの「利用経験アリ」「興味がある」

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ネットリサーチの利用経験について聞いたところ、「利用したことがある」が23.5%、「利用したことはないが興味がある」が19.1%でした。約4割の方が、仕事でネットリサーチを利用している、もしくは興味をもっています。

自社商品の開発・改善のために活用されている

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ネットリサーチの目的については、「既存商品の改善のため(55.1%)」「新商品開発のため(40.8%)」と、自社商品の開発・改善のために活用している企業が多いようです。

ユーザーの実際の声をリサーチすることで、ユーザーの実態に即した商品を生み出せます。競合商品への意見も同時にリサーチすると、自社の差別化や戦略立てにも役立つでしょう。

また、「自社コンテンツでの発信のため(20.7%)」も注目すべきポイントです。近年では、*自社ホームページでのコンテンツを充実させるオウンドメディアの活用に取り組む企業が増えてきています。*コンテンツマーケティングの一環として、リサーチ結果を記事にまとめて公開しているメディアを目にすることもあるのではないでしょうか。

自社のターゲットユーザーが思わず目に止めてしまいそうなリサーチ結果をコンテンツ化することも、リサーチの活用法として近年取り組む企業が増えてきています。

71.4%が「インターネットでのアンケート」を活用

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実際にどのような手法でリサーチを実施したかという問いには、71.4%が「アンケート(インターネット)」と回答しています。

多くの人が日常的に利用しているインターネットは、ユーザーの声を集める手法として有効だと捉えられているのでしょう。

一方、ユーザーの元に訪問したり、会場に招いたりした上でのインタビューなど、対面調査も活用されています。対面調査では、定量的な数値では表せないユーザーの感情や価値観を直接聴くことができます。

また、インタビューの工夫次第で、ユーザー本人も気付いていなかった考え方や判断軸を引き出せます。

どのような手法でリサーチを行うかは、リサーチ自体の目的に応じて使い分けることが重要です。

リサーチの実施「不安な点はない」はわずか10.1%

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リサーチを実施する場合、一番多かった不安は、リサーチに費やす「費用や期間(32.0%)」でした。リサーチは、その目的によって設問内容、モニターの属性や人数も変わります。費用や期間も変動する上、場合によっては高額になることもあるため、担当者が最も心配する内容でしょう。

ネットリサーチは費用・期間・モニター数の不透明さが不安?

では、具体的にどのリサーチ手法に対して、「費用や期間」に不安を抱えている方が多いのでしょうか。

今回は、「Fastask」の機能でもある「Fxross(エフクロス)」を利用し、クロス集計を行ってみました。クロス集計とは、アンケートの2つの結果をかけ合わせて集計することで、その傾向や特徴を深掘りして分析できる集計方法のことです。

「Fxross」では、「Fastask」で自動抽出できる2つのリサーチ結果のデータ(レイアウトデータとローデータ)をアップロードするだけで、好きな項目を選んでクロス集計できます。

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クロス集計の結果、「費用や期間」に不安を抱いている方が実施した手法は、「覆面調査」が36.1%、それに「アンケート(インターネット)」が34.5%と続いています。

覆面調査は基本的には秘密裏に行われるため、その実態が明らかになりにくいことが原因のひとつでしょう。

また、インターネットはモニターが見えないため、「費用や期間」とともに「モニター(回答)数」への不安も大きいことがわかります。

ネットリサーチを行う際は、リサーチにかかるコストや、リサーチの成功可能性について慎重に考える必要があります。そのためには、まず自社にリサーチにかけられる人的・経済的資源や知見がどのくらいあるのかを確認すると良いでしょう。

その上で、自社に足りないもの、必要なものを見極め、リサーチサービスの活用も視野に入れた手法を検討することをオススメします。

ネットリサーチの需要は増えている!

ネット(マーケティング)リサーチの市場は、年々拡大しています。

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引用:経営業務実態調査|一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会

ネットリサーチの結果は、数値に基づく客観的な判断の指標となるため、調査リリースや、自社メディアの質の高いコンテンツとして活用されています。

自社のリソースや調査の緊急度に応じてリサーチサービスは使い分けよう

自社でネットリサーチを行う場合は、リサーチ会社に依頼すると便利です。ただ、何の準備もなく任せてしまうと、ネットリサーチ前の打ち合わせに時間がかかってしまったり、本当は自社でできることにお金を費やしてしまったりといった問題が起きかねません。

ネットリサーチの手順を把握し、自社でできることとできないことを整理してからリサーチ会社を検討しましょう。

ネットリサーチは、大きく次の3つの手順で進めます。

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引用:「Fastask」パンフレット

1. 調査票作成
2. 配信
3. 集計・分析

まずは、この手順を踏む上で自社にどのくらいの時間や人員、知見があるか確認しましょう。

例えば、「調査票は作成できるがモニター候補が足りない」「調査結果の分析はできるが、そもそもの調査票が適正であるか自信がない」など、各企業によってつまずくポイントは異なるはずです。

自社でできることは自社で、できないことはプロに任せることで、効率の良いネットリサーチができます。

Fastaskとは

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Fastask

今回のネットリサーチでは、株式会社ジャストシステムが提供するセルフ型ネットリサーチサービス「Fastask」を利用しています。

「Fastask」は、最低1万円〜、最短2営業日でアンケート回収まで完了する、セルフ型ネットリサーチです。

同社の調べによると、他のリサーチ会社のサービスに比べ、1/3の納期と価格でネットリサーチが実施できます。初めてネットリサーチに挑戦する場合でも、取り組みやすいサービスであるといえるでしょう。

セルフ型なのに手厚いサポート、専門知識がなくても本格的なリサーチが可能

「Fastask」で費用や時間が抑えられる理由は、自社で実施する範囲をコントロールできる“セルフ型”のサービスだからです。

ただ、調査に関する全てを自社だけで考えなければならない、という訳ではありません。

管理画面では、案内に沿って入力していくだけで調査票が完成するため、ネットリサーチの経験がない担当者でも簡単に操作できます。また作成後には、求めている結果が得られるよう専門家による質問内容やアンケートの項目、ロジックのチェックが行われます。調査の質の心配は不要です。

コストは抑えたいから、自社でできるところは自社でやりたい。でも、念のためチェックもしてほしい」という企業にオススメです。

Fastaskでネットリサーチをしてみよう

実際に「Fastask」を活用すると、どのような流れでネットリサーチができるのでしょうか。

前述したネットリサーチの手順に沿って、「Fastask」の機能をご紹介します。

1.調査票作成

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「Fastask」の調査票作成画面では、まず設問タイプの種類を選択できます。選択肢からひとつだけ選ぶ「シングルアンサー」、選択肢から複数選ぶ「マルチアンサー」、自由に回答を入力する「フリー小(大)」など、実施したいネットリサーチに適した形式をワンクリックで設定します。

近年多用されるようになった「マトリクス」や「ランキング」形式の設問にも対応しているため、高度な設問設計ができます。

また、選択した回答によって次の設問を分岐させたり、回答の必須・任意を設定したりすることももちろん可能です。

2.配信設定

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調査票が完成したら、誰に向けて調査するか、モニターを絞り込みます。

「Fastask」は、160万人のスムーズかつ回答品質の高いアクティブモニターを抱えています。回答を得られる確率の高いモニターに向けて配信できるため、効果的なネットリサーチが可能です。

【基本属性】
性別
年齢
職業
居住地
子供の有無
未既婚

モニターは、上記6点の基本属性で絞り込めます。更に詳しく絞り込みたい場合は、別途スクリーニング調査を実施することはもちろん、より詳細な属性設定ができる拡張属性を利用した調査も行えます。

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※上の画像はスクリーニング調査で獲得した4,185名の回答者に対して調査を実施し、最終的に400名の回答を得ることを目標とした場合の画像です。

モニターを絞り込むと、当初設定していた回収目標数に到達しそうか、リアルタイムで表示される対象モニタ数を元に自動で回答数を予測します。あくまで予測ではありますが、調査の成否を考えるにあたって大切な目安となるでしょう。

「女性と男性の回答割合を均一にしたい」など、回答者の属性のバランスを調整したい場合は、各属性の回収上限を設定する割付も実施できます。

全ての設定が完了すると、Fastask事務局によって調査票のロジックチェックが行われます。

品質の高い回答をより多く獲得するために、設問内容や回答項目の改善、そしてアンケートの回答順分岐などをプロの視点でチェックし、必要に応じて修正をアドバイスしてくれるので、万全な状態で調査に臨めます。

3.集計・分析

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アンケート配信後は、回収状況をリアルタイムに確認できます。配信モニターにリマインドメールを送信できるため、配信後も回収目標数の到達に向けて早めに手を打ちましょう。

また、集計の元となるローデータと、ローデータと照らし合わせるための*レイアウトデータ(設問や回答の選択肢)*はアンケート回収の終了を待たずに、どのタイミングでもダウンロードできます。

調査結果の集計は、アンケートデータ集計ツール「Fxross(エフクロス)」を無料で利用できます。ダウンロードしたデータをブラウザ上でドラッグ&ドロップするだけで、アンケートの集計データのサマリーを作成できることはもちろん、クロス集計といった複雑な集計を表形式とグラフ形式で用意できます。

まとめ

定量的・定性的に調査すると客観的なデータとなるため、自社だけでなく、ユーザーにとっても有益な情報です。データを元にしたコンテンツを定期的に配信することは、自社や自社メディアに対するユーザーの信頼獲得にも繋がるでしょう。

株式会社ジャストシステムでは、はじめてネットリサーチを行う際に知っておきたい知識をまとめています。参考にしてみてはいかがでしょうか。