Googleアナリティクスのダッシュボードをデータポータルで作る方法
サイト運営などの情報を分析することは、より良いアクセスの実現に重要な要素となります。そこで活用されてきたのがGoogleアナリティクスのダッシュボード。分析作業に必要な情報を1つのページにまとめることができるため、効率的に求めているデータを得ることができていました。
しかし近年、このデータをさらに有効に活用する方法が登場したのをご存知でしょうか。同じくGoogleが提供しているサービスのGoogleデータポータル。これを活用することで、Googleアナリティクスのダッシュボードを進化させることができるのです。
今回はGoogleデータポータルの基礎知識から、実際にダッシュボードを作成するための方法について紹介していきます。これを機により円滑なサイト分析と運営を進めてもらえれば幸いです。
Googleデータポータルとは
まずはGoogleデータポータルについて簡単に説明しておきます。Googleデータポータル(旧データポータル)はGoogleが提供している無料のBIツールです。Googleアカウントを持っていれば誰でも使用可能で、手軽に始められるのが特徴の1つといえます。
クラウドベースで利用でき、Googleが提供しているアナリティクス・サーチコンソール・スプレッドシートなどの18のツールと連携が可能です。連携して取得したデータは自動でグラフ化することもできるので、データの可視化をおこなうことができます。
Googleデータポータルでダッシュボードを作るメリット
ではGoogleデータポータルでダッシュボードを作るメリットについて見ていきましょう。ツールの特徴を捉えて利用するかどうかで、結果に結びつく可能性も高まります。なぜ多くの企業が活用しているのか。その理由を実感してもらえれば幸いです。
作業効率が上がる
Googleデータポータルでは、作業効率の向上が見込めるでしょう。18つのツールと連携してデータを自動で取得できるため、情報を集める手間が削減でき、最新のデータを自動的にダッシュボードに反映することが可能です。定期的にレポートを作成して共有するという手間を削減することにつながります。
知りたい情報に簡単にアクセスできるため、自社内での情報共有やクライアントへのレポート提出の工数を大幅削減し、業務効率の向上を図ることが可能です。
最新データを常に共有できる
Googleデータポータルでのダッシュボード作成のメリットとして、共有性の高さが挙げられます。先ほども紹介しましたが、Googleデータポータルでは18つのツールから最新の情報を取得可能です。常に鮮度の高い情報を共有して、仕事が進められることを意味します。
Googleアカウントを持っているユーザーであれば、編集権限の管理も可能となっているので、「閲覧のみ」「編集可」など状況に応じた柔軟な形式を取ることが可能です。このような活用をすることで、情報共有とPDCAの改善を同時に進めことができるでしょう。
無料で利用できる
BIツールを活用する上で気になる点として費用面があります。Googleデータポータルでは無料で豊富な機能が活用可能です。資料作成の手間削減や社内外との情報共有の円滑化をしたい企業にとっては、魅力的なツールといえます。
確かに有料のBIツールでは、分析機能やシミュレーションが充実している側面はあるかもしれません。しかし情報共有の改善と情報収集の効率化という観点から考えれば、Googleデータポータルが無料で利用できるメリットは大きいといえます。
Googleアカウントを持っていれば導入ができるため、一度試してみるとよいでしょう。
データポータルを作る際の注意点
ここまでデータポータルについて紹介してきましたが、いかに便利で有用なツールであるかがわかったことでしょう。ただどんなによいツールでも、注意するべきことがいくつかあります。事前に知っておくことで導入後のトラブルを回避することにつながるでしょう。本項ではデータポータル活用で気をつけるポイントを見ていきます。
1ページのグラフ上限数がある
データポータルでレポートにデータをまとめる際には、グラフの上限数に注意が必要です。取得したデータを自動でデータ化できるという機能は、ビジネスにおいても重宝されるでしょう。しかしグラフの上限は、1つのページにつき50まで。これを越えないような資料設計を心がけてください。
またグラフを挿入する際には、データソースの設計やレイアウトなども考慮し、情報が見やすい資料作成を意識することが重要です。グラフの大量使用は処理が重くなる可能性もあるので、減らせる項目は積極的に削るのもよいでしょう。
運用ルールを決めておく
便利な機能が豊富なデータポータルですが、利用上のルールを明確にしておくことも効果を最大限引き出すために重要です。せっかく制作したレポートも活用されなければ意味がありません。どのようなタイミングで、何を中心に確認するのかなど、利用するメンバー間での共通理解を高めましょう。
また利用していく中で、レポートの対するフィードバックがあれば改善を進めるのもおすすめです。徐々に利便性の高い活用法を構築していきましょう。
参考:Google データポータルとは? ダッシュボード作成のメリットと注意点
Googleアナリティクスのダッシュボードの作成方法
では実際にGoogleアナリティクスのダッシュボードを、データポータルで作成する方法を見ていきます。手順に沿って紹介していくので、本項を参考に導入を進めてみてください。
新規作成
出典:Googleデータポータルのダッシュボード構築方法 ―Googleアナリティクス篇―
まずはGoogleアカウントにログインした状態で、データポータルにアクセスします。そこでデータポータルのロゴの下にある「+」ボタンをクリック。こうすることでレポート作成の段階に移行することが可能です。
Googleアナリティクスと連携
出典:Googleデータポータルのダッシュボード構築方法 ―Googleアナリティクス篇―
レポートを作成したら、まずはGoogleアナリティクスとの連携をおこないます。連携するツールを選択する項目が表示されるため、Googleアナリティクスを選択しましょう。その後アカウントやプロパティ、ビューといった情報を選択。追加ボタンを押すことで、データ連携が完了します。
必要なグラフを追加し可視化する
出典:Googleデータポータルのダッシュボード構築方法 ―Googleアナリティクス篇―
データの連携が完了したら、ダッシュボード作成のためグラフを挿入しましょう。「グラフを追加」からテンプレートを使用して、分析作業に必要な情報を表やグラフにしていきます。
- ディメンション
- 指標
- 期間
- 並び順
上記がダッシュボードの日常的な利用用途に適した設定になっていることが理想的です。
日々のモニタリングに適したダッシュボードを上手に活用しよう
ダッシュボードを活用するにあたって、日常的なサイトのモニタリングに適しているかどうかは、重要な指標となります。そのためサイトの改善に必要な情報が、ダッシュボードの中に含まれているのかを追求していきましょう。毎日の現状把握から分析作業にいたるまで、サイト運営を円滑に進められる形を模索していくと、上手な活用が実現します。
まとめ
Googleデータポータルを活用して、Googleアナリティクスのダッシュボードを作成する方法について解説しました。情報の共有や必要なデータだけをカスタマイズして活用できる点は、非常に魅力的です。
Googleデータポータルは、Googleアナリティクスをより便利に活用できるサービスとなっています。無料で活用できるので、本記事を参考にぜひ導入を進めてみてください。
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- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
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