なぜWeb担当者にマーケティング思考が必要なのか?

次にマーケティング思考の必要性について考えていきます。

先ほどにマーケティング思考を定義しましたが、なぜWeb担当者にマーケティング思考が必要なのでしょうか?

結論からお伝えすると、戦略が間違っているのに実行部分を頑張っても成果につながらないからです。

例えば、A社、B社、C社があったとして、各社の戦略・戦術・実行それぞれのレベル感が下記の図の通りだったとします。
要は一貫性のある組織と、一貫性のない組織です。
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自分もたくさんの組織を見てきて、それぞれの状態の組織におけるマーケティングに携わってきました経験から、戦略・戦術が明確になっている組織はマーケティング成果が出やすい傾向にあります。

逆に、戦略・戦術が不明確なのに実行を頑張っている組織は、現場が疲弊してしまって、成果も出ない悪循環に陥っている印象です。

もし後者の状態になってしまっているのであれば、実行部分を頑張るのではなく、戦略・戦術の見直しに視点を切り替える必要があります。

売れる仕組みが整っていないのに、無理やり広告を中心に売り込もうとするのはマーケティングではありません。

Web担当者がマーケティング思考で考えるとしたら

例えば、Web担当者がマーケティング思考=戦略・戦術・実行を一気通貫で考え、

マーケティング施策と、上流の戦略を連動させて議論を生む
・実行部分で取得したマーケティングデータを、戦略をつくる人にフィードバックする

といった行動をとることで、戦略・戦術が最適化していく流れができるはずです。

このような行動をとれる人は、付加価値の高いマーケッターであり、どんな組織にも必要とされます。

ツールやトレンドに捉われるのではなく、マーケティング思考を働かせて組織を変革する意識をもつことで、マーケティングの仕事は楽しくなるはずです。

マーケティング思考を磨くためにWeb担当者が業務の中で意識すること

ただ、いきなりマーケティング思考で戦略・戦術部分も考えてくれ!と言われても、なかなか難しいと思います。

そのため日常の業務の中で、下記のような考え方をもつ習慣を身に着けることが大切です。

  • 儲けの構造→ビジネスモデルを理解する
  • 適切なフレームワークを使って分析→戦略仮説をつくる
  • 戦略仮説をもとにマーケティング施策を組み立てる

これらを考える癖をつけるだけでも、一つ上の仕事ができるようになるはずです。

まとめ:まずはマーケティング思考を磨こう

マーケティングツールやマーケティングトレンドより、まずは根底にあるマーケティング思考力を磨くことが大切です。

根底にあるマーケティング思考力をおさらいすると、

・戦略・戦術・実行の一気通貫性
・市場・組織・顧客の三方良し

この2つです。マーケティング思考を意識し、業務に役立ててみましょう。