Z世代は他の世代よりも商品選考に時間をかける

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※世代間のアンケート回答傾向による偏りを取り除く目的で、各世代ごとの回答率を偏差値に直した上で比較しています。

Z世代がモノやサービスの購入・利用をするときに重要視している行動や意識について、他の世代と比較して意識が高かったのが【自分向けにカスタマイズできる商品・サービスに魅力を感じる】、【話題になっている商品・サービスは使ってみたい】、【商品・サービスを提供する企業・ブランドの国を気にならない】、【新しい商品・サービスは積極的にチェックしている】でした。Z世代は他の世代と比較して、じっくり時間をかけて自分に合う商品や話題になっている商品を選びたいという傾向があることが分かりました。

また他の世代と比べて意識が低かったのが、【シンプルな商品・サービスに魅力を感じる】、【SDGsやエコに配慮した商品・サービスに魅力を感じる】、【商品・サービスを選ぶときに悩む時間がもったいない】でした。Z世代は他の世代よりも、社会問題やSDGsに対する取り組みへの関心が高く、タイパを重要視する傾向にあるといわれていますが、購買行動という視点でみるとそのような傾向は見られませんでした。Z世代が商品やサービスを選ぶときに、SDGsやエコを積極的に取り組んでいることはあまり重要視されていないことが見てとれます。それよりも失敗しなくないという気持ちが強く、本当に自分に合ったものを見つけるために時間をかけて調べたり考えたりすることに対して抵抗がないということが分かりました。

これらの結果から世間的に言われるZ世代のトレンドと実態には乖離があったと考えられます。

Z世代の情報源はSNSに集中

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Z世代がモノやサービスの購入・利用において参考にしている情報源を聞いたところ、【SNS】が62%、次いで【テレビ番組・CM】が43%、【Web検索】が39%、【企業やブランド・商品の公式ホームページ】が10%、【店頭(店員への質問)や催事イベント】が10%となりました。このことからZ世代の情報源は【SNS】に集中していることが見てとれます。また【SNS】以外の【テレビ番組・CM】、【Web検索】、【企業やブランド・商品の公式ホームページ】、【店頭(店員への質問)や催事イベント】は他の世代よりも低い結果になりました。

Z世代はさまざまなSNSを活用して情報収集

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Z世代に情報集するときに使っているSNSを聞いたところ、【Instagram】が42%、【YouTube】が38%、【X(旧Twitter)】が36%、【TikTok】が16%という結果になりました。Z世代の情報源はひとつのSNSだけではなく、さまざまなSNSを活用して情報収集をしていることが分かりました。

またZ世代にとっての【TikTok】は時間消費するためだけでなく、気になる商品やサービスを調べる情報収集源になっていることが考えられます。このように【TikTok】を活用した情報収集はZ世代にとどまり、Z世代だけが他の世代と違った使い方をしていることが分かりました。