アフィリエイト広告は、販促やリード獲得に有効なメディアの1つです。広告主としてアフィリエイト広告の利用を検討しているなら、基本的な仕組みや月間予算の相場などについて理解しておきましょう。

この記事では、アフィリエイト広告予算利用状況に関するアンケートデータ、広告主としてアフィリエイト広告を利用する際の流れについて解説します。アフィリエイト広告を始めたい企業のマーケティング担当者の方はぜひ参考にしてください。

目次

  1. アフィリエイト広告の基本的な仕組み
  2. アフィリエイト広告主へのアンケートデータ
  3. アフィリエイト広告を利用する流れ

▼アフィリエイト広告主に関する詳しいデータはこちら

【広告主編】データで見るアフィリエイト広告

【広告主編】データで見るアフィリエイト広告

アフィリエイト広告主の予算や出稿状況などのデータを紹介します

アフィリエイト広告の基本的な仕組み

まずは、広告費が発生するタイミングや広告の掲載先など、アフィリエイト広告を始める前に押さえておきたい基本的な仕組みを紹介します。

成果に至ったタイミングで広告費が発生する

アフィリエイト広告は、広告経由で成果が発生したタイミングで広告費がかかる成果報酬型広告です。リスティング広告ディスプレイ広告などのオンライン広告と異なり、広告のクリックや表示に対しては広告費がかかりません。

アフィリエイト広告の広告費

出典:資料「【広告主編】データで見るアフィリエイト広告」

成果が発生した件数に応じて広告費がかかるため、リスクを抑えて運用できることがアフィリエイト広告の特徴です。

ASPを通じて広告掲載メディアに紹介を依頼する

アフィリエイト広告を出稿する際は、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー) を通じて、広告掲載メディアとやり取りする必要があります。

アフィリエイトの広告掲載メディアは、ブログWebサイト、インフルエンサーが運営するSNSアカウントなど様々です。ASPは、広告主とアフィリエイト広告掲載メディアをつないだり、報酬のやり取りを管理したりする役割を担います。

アフィリエイト広告の仕組み

出典:資料「【広告主編】データで見るアフィリエイト広告」

広告主がASPに登録し、商品・サービスに関する情報を公開することで、広告掲載メディアとの提携が可能です。公開されたアフィリエイト案件に対して広告掲載メディアが提携依頼を出す場合もあれば、広告主側からASPを通じてメディアに提携を打診する場合もあります。

以上が、アフィリエイト広告で商品・サービスの宣伝をする際の基本的な仕組みです。

アフィリエイト広告主へのアンケートデータ

アフィリエイト広告の利用を検討する際は、すでにASPに登録済みの広告主に関するデータが参考になります。ここでは、大手ASPである「A8.net」が広告主を対象に行ったアンケートデータをもとに、月間広告予算の目安や広告利用状況について解説します。

月間広告予算

広告主を対象としたアンケートでは、月間広告予算のボリュームゾーンは10万~30万円で、回答者全体の約40%でした。次いで、30万~50万円50万~100万円という回答がそれぞれ約10%ずつとなっています。

アフィリエイトの月間広告予算

出典:資料「【広告主編】データで見るアフィリエイト広告」

月間予算が10万円以下でもアフィリエイト広告の出稿は可能です。ただし、予算上限を組むことによって広告の停止・再開を頻繁に繰り返してしまうと、広告掲載メディアが紹介しにくくなってしまいます。可能な限り、アフィリエイト広告継続的に出稿することが成果を出すためのポイントです。

アフィリエイト広告で解決したい課題

アフィリエイト広告で解決したい課題に関するアンケートでは、「掲載面の増加」という回答が最も多く、全体の約40%を占めていました。次いで、「口コミ効果によるCVR(コンバージョン率)向上」と「顧客獲得コストの改善」という回答が多く見られます。

アフィリエイト広告で解決したい課題

出典:資料「【広告主編】データで見るアフィリエイト広告」

アフィリエイト広告に取り組む理由は、事業フェーズによって異なります。

すでに売上が安定していて、広告予算が大きい事業では、顧客獲得コストの改善のためにアフィリエイト広告に取り組むケースが一般的です。一方、事業を立ち上げたばかりなどで商品の認知度が低い場合、口コミが増えることによるCVR向上が主な目的となります。

解決したい課題を明確にした上で、アフィリエイト広告の利用を検討しましょう。

アフィリエイト広告以外の出稿状況

アンケート結果によると、約80% の企業がアフィリエイト広告以外の媒体を出稿していることがわかります。検索広告やSNS広告、オウンドメディアなどの媒体が、アフィリエイト広告と併用されています。

他広告の出稿状況

出典:資料「【広告主編】データで見るアフィリエイト広告」

アフィリエイト広告は、他の広告媒体との相乗効果を得やすい手法です。アフィリエイト広告を利用すると、第三者による口コミがネット上に増えます。その結果、商品情報が検索された際の信頼性が高まり、CVR向上が期待できます。

広告主としてアフィリエイト広告を利用する流れ

広告主としてアフィリエイト広告を利用する際は、ASPへの登録や広告素材の用意などの準備が必要です。ここでは、アフィリエイト広告を利用する流れについて解説します。

  • ASPの選定・登録を行う
  • 広告素材を用意や報酬設定を行う
  • 提携先のメディアを増やす
  • 成果が発生したら承認作業を行う

ASPの選定・登録を行う

まずは、自社に合うASPを選定し、登録作業を行いましょう。ASPによって、登録されている広告掲載メディアの数ジャンルが異なります。自社が宣伝したい商材と相性の良い広告掲載メディアが多数登録されているASPを選ぶことがおすすめです。自社の商品・サービスのジャンルで多くの紹介が発生しているASPなら、高い効果が期待できます。

また、サポート内容ASPを選定する際にチェックするべきポイントです。アフィリエイト広告の出稿が初めての場合、広告運用に関するアドバイスや提携先メディアの紹介などのサポートが充実したASPを選びましょう。

ASP選定基準について知りたい方におすすめの資料

アフィリエイト出稿におけるASP選定

アフィリエイト出稿をするなら知っておきたい!ASPの選び方

ASPの種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説します

広告素材を用意や報酬設定を行う

ASPへの登録が完了したら、広告掲載メディアと提携するための準備を行います。広告掲載メディアに自社の商材を紹介してもらうために、広告用のバナー画像や宣伝に使用する紹介文などを作成しましょう。

また、成果が発生した際の報酬額も設定します。広告掲載メディアから紹介してもらうためには、適正なアフィリエイト報酬額を設定することが重要です。自社と同じジャンルの広告主が設定している報酬をASP上でリサーチし、適正な金額になるように設定しましょう。

提携先のメディアを増やす

次のステップは、広告掲載メディアとの提携です。自社の商材を紹介してくれる広告掲載メディアを増やしましょう。

ASPで自社の広告案件が公開されると、広告掲載メディアからの提携依頼が来ます。広告掲載メディアのコンテンツをチェックし、問題が無ければ承認します。提携時の審査に時間がかかってしまうと紹介されにくくなる場合があるため、数日ごとなどにチェックしこまめに承認作業を行うことが重要です。

ASPによっては、自社と相性の良い広告掲載メディアを紹介してもらえる場合もあります。広告主側からメディアへの提携依頼が可能なASPであれば、積極的にアプローチし提携先のメディアを増やすことがおすすめです。

成果が発生したら承認作業を行う

メディアへの掲載がスタートすると、アクセスが集まり成果が発生します。ただし、発生した成果は広告主が承認するまで確定されません。

承認作業では、入金状況などのチェックが必要です。例えば、商品購入を成果としている場合は、銀行への入金やクレジット決済の完了が確認できて初めて成果を承認します。また、同じユーザーから重複して成果が発生していないか、報酬獲得を目的とした不正な申し込みがないかなども確認しましょう。

アフィリエイト広告を認知拡大や販促に活用しよう

アフィリエイト広告は成果報酬型のため、少ないリスクで始められる点が特徴です。認知拡大新規獲得信頼性の向上に取り組みたい方は、アフィリエイト広告を始めてみてはいかがでしょうか。

下記の資料では、ジャンル別のアフィリエイト広告出稿数や年間予算など、より詳しいデータが紹介されています。アフィリエイト広告の利用を検討する参考情報として、ぜひご活用ください。

▼アフィリエイト広告主に関する詳しいデータはこちら

【広告主編】データで見るアフィリエイト広告

【広告主編】データで見るアフィリエイト広告

アフィリエイト広告主の予算や出稿状況などのデータを紹介します