ユーザーの属性に合わせて最適な広告を表示するシステムは、有効なマーケティング手法です。主にSNSやWebサイト上に表示されるネット広告で多く用いられているイメージが強いですが、実はテレビ業界でも応用が進んでいるよう。

様々な解析ツールを使って広告の打ち出し方を分析するなど、テレビCMの在り方が変化しています。いったいどのような技術が活用されているのか、マスメディアを通じた最新マーケティング事情に注目しました。

目次

  1. 日本テレビが見据える新たな地上波マーケティング
  2. 視聴率からインプレッションへの指標変更
  3. 最新技術で広告のリアルな宣伝効果を検証
  4. AIを活用して複数社のCM効果を同時に最大化

日本テレビが見据える新たな地上波マーケティング

テレビCMにおける新たな流れとして代表的なのは、日本テレビが開発中の「ARMプラットフォーム」と呼ばれるサービス。地上波で放映する広告インターネット広告特有のメリットを取り入れようとする技術で、2024年度末の提供開始を目標にしています。

「ARMプラットフォーム」の大きな特徴は、データをもとに最適な広告を自動で選定可能な“アドテクノロジー”を適用する点。広告枠や契約情報、広告素材など膨大なデータを瞬時に処理できるため、放送する数秒前までCMの内容が変更可能になります。

ARMプラットフォームの図
出典:地上波広告におけるリアルタイムなプログラマティック取引を実現

従来であれば、どのような広告を流すか、どの枠で放送するかといった点は放送の4営業日前に決定されていました。しかしインターネット広告を始めとする新しいCMの在り方が台頭してきたことによって、これまでの地上波広告の仕方では十分に効果的なマーケティングが行えなくなっています。そこで「ARMプラットフォーム」を導入することで、視聴者により最適なアプローチをかけられることが期待されています。

また日本テレビは、「ARMプラットフォーム」が放送直前にCM内容を変更できるという特性を活かし、地上波広告のリアルタイム性を追求。オークション型の取引を通じて広告枠が決まる仕組みなど、新たな広告選定の方法を導入するべく研究を進めています。

視聴率からインプレッションへの指標変更

なおテレビ業界において、これまでは「視聴率」が取引指標として重要視されてきました。一方近年ではインターネット上のサービスを利用して、PC・スマートフォンからコンテンツを視聴するケースも増加しています

Telescope*の図

TV AaaS for SPOT Businessの図

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