こんにちは、株式会社ドリップでCOOを務める平岡です。

株式会社ドリップでは「モノとヒトとの文脈を紡ぎ出す」をコンセプトに、個人の運営するブログやメディアを活用したPR事業やコンテンツ制作事業を行なっています。

事業において私たちが大切にしている考え方が「自分ゴト化」。読み流されるのではなく、読者に深く浸透し自分ゴトとして受け取ってもらえるコンテンツ作りを心がけています。

そんな自分ゴト化について、前編と中編ではその重要性とメカニズムを考えてきました。

▼前編の記事▼
コンテンツで溢れる時代。情報を自分ゴト化してもらう重要性とは【前編】

▼中編の記事▼
自分ゴト化はどうやって生まれる?コンテンツで溢れる時代のマーケティングを考察する【中編】

後編となる今回はドリップで過去に実施した事例を紹介しながら、自分ゴト化とは具体的にどういうことかを一緒に考えていければと思います。

本格オーダースーツを手軽に作れるFABRIC TOKYOの事例

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紹介するのはオーダースーツブランド「FABRIC TOKYO」の事例です。

オンラインで本格オーダースーツを手軽に作れる仕組みを提供しており、忙しいサラリーマンや若年層などに支持を得ています。

この事例では、dripが強みとする若年男性へのサービス認知を目的に、3名のブロガーが自分たちの個性を活かしてPRコンテンツを作成。

オーダーメードのスーツという1つの製品に対し、「自分にぴったりなサイズ」「オリジナルの生地」「ファッション性」など自分のライフスタイルに合わせて様々な切り口からコンテンツを作成し、読者の自分ゴト化を促進しました。

1.細身のモノ系ブロガーの場合

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「monograph」というモノブログを運営するブロガーは、痩せ型で自分に合うスーツがなかったのが悩みでした。

敷居の高いイメージがある「オーダースーツ」という商材を、店舗でのサイズ計測・オンラインでのオーダーと実際の体験に合わせてコンテンツ化。読者の理解を進め、ユーザーの心理的ハードルを下げることを目的としました。

本人が持つタグ:小柄、細身
インサイト:「既成品では痩せ型の自分に合うスーツがない」
エンゲージメントテーマ:"世界に一着、自分だけの服を一緒に創る。"

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サイズを含め色や形、生地まで自分で選んだ「世界に一つだけのスーツ」をスタッフと共に作っていく流れをストーリーに乗せ紹介しています。

この記事を読んで読者から寄せられた声は以下の通り。

「ストーリーが見えるというか、自分が追体験しているような感覚があり引き込まれた。」
「製品やサービスを紹介するに留まらず、採寸の声や音も聞こえてくるような気がした。」

参考:
カスタムオーダーの最先端。「FABRIC TOKYO(ファブリックトーキョー)」で一生着られるスーツを手に入れる:前編[PR]

2.国内外を飛び回る旅ブロガーの場合

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取材や商談で国内外を飛び回るブロガーは、コンパクトに丸められてシワが付きにくい、FABRIC TOKYOのオリジナル生地「THE TECH TRAVEL」に着目。

「特殊繊維で旅先も軽快にスーツを着こなす」をテーマに、旅にスーツを持っていくのを億劫に感じている出張の多いビジネスマンに向けて記事を作成しました。

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実際に海外での商談にFABRIC TOKYOのスーツを持参し、その機能や使いやすさを訴求。記事公開後の読者アンケートでは下記のような反響が寄せられています。

「スーツのパッキングは嵩張るのでこれまで苦労していたが、これは良い」
「家庭教師のアルバイトでスーツのケアをする余裕がない自分にも使えそう。袖を通してみたい」

想定していたビジネスマンはもちろん、連日スーツで動き回るような職業の人にとっても需要があることがわかりました。

本人が持つタグ:旅・出張
インサイト:「旅行にスーツを持っていくのはかさばる」
エンゲージメントテーマ:“特殊素材で旅先も軽快にスーツを着こなす”

参考:
旅先も軽快にスーツを着こなす。国内外飛び回る僕のワークスタイルと FABRIC TOKYO のイージーケアスーツ『THE TECH TRAVEL』[PR]

3.スーツを着る機会が少ないファッションブロガーの場合

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ファッション情報を中心に発信するファッションブロガーは、自身を含め硬めのスーツを着る機会が減っている人にフォーカス。

“すっきりシルエットで私服でも使えるスーツ”をテーマとして設定し、デニム生地を使ったカジュアルなスーツをオーダー。フォーマルシーンはもちろん、カジュアルシーンでスーツを着るというスタイルを提案しました。

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生地だけでなく、裾の長さを数センチ短くすることでよりカジュアル感を強調するなど、オーダーならではサイジングの微調整をアピール。

スーツ×私服という組み合わせが、スーツを着る機会が減っている読者のニーズにうまく刺さり、

「シーン別の着こなしサンプルが、スーツの使い方を悩む自分に参考になった」
「オンでもオフでも使えるものを1着持つというのは、遊び心があって話題作りにも良さそうで欲しくなった」

などの好意的な反応が多くみられました。

本人が持つタグ:ファッション
インサイト:「スーツは普段からあまり着ない」
エンゲージメントテーマ:“すっきりシルエットで私服でも使えるスーツ”

参考:
スーツを着ない時代だからこそ選びたい。FABRIC TOKYOのデニムセットアップ[PR]

万人に向けたコピーよりも、1人に刺さる悩み解決

施策終了後にデータを分析したところ「dripのコンテンツから公式サイトに流入したユーザーは、店舗情報ページへの遷移率が高く、店舗来訪のモチベーションが高い」という結果がわかったとFABRIC TOKYOの広報担当、谷崎氏は言います。

また実際に店頭でも「ブログを読んで来店した」という声もあり、施策の効果は確実に現れているとのことです。

「細身の自分でも似合うスーツがほしい」「スーツはパッキングしづらい」「私服でもスーツを活用したい」というのは一つひとつを見れば小さいニーズですが、だからこそ読者の心を掴み記憶に残ります。

以上「自分ゴト化」をテーマに、全3回に分けてお送りしました。

今回のオーダースーツのように、dripでは読者一人ひとりにぴったりと寄り添うような「自分ごと化できるストーリー」を心がけコンテンツ制作を行っています。

この記事を読んでいる方の中に、"この考えを明日から現場で使ってみよう"と「自分ゴト化」してくれる方がおりましたら幸いです。