調べ物をするとき、手元のスマホやPCを使ってとりあえず検索してみる方が多いかと思います。

「とりあえずググって」みたときに、自分が意図していた内容と検索結果に表示されているページの内容がズレていたり、上位にはサービスやECサイトばかりが並んでしまってほしい情報になかなか辿りつけなかったりという経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

検索エンジンにより正確に自分の意図を伝えるには、Googleなどの検索エンジンがどのような仕組みで動いているのかを理解して検索キーワードを選ぶ必要があります。

この記事では、「そもそもGoogleなどの検索エンジンのアルゴリズムはどういう仕組みになっているのか」「なぜ検索結果に意図した内容のページが出てこないことがあるのか」について解説します。

そもそも検索エンジンってなに?

検索エンジン(サーチエンジン)とは、インターネット上に存在するWebページや画像ファイルなどの情報を探すためのシステムのことです。
代表的なものにGoogle・Yahoo!・Baidu・Bingなどがあります。

主要検索エンジンまとめ

世界中で利用される主要検索ランキングを以下で紹介します。

- Google:世界で最も利用者数が多い検索エンジン
- Yahoo!:日本でGoogleの次に利用者数が多い検索エンジン
- Baidu:世界でGoogle、Yahoo!、Bingに次ぐ利用者数が多い検索ランキング
- Bing:世界でGoogleの次に利用者数が多い検索エンジン

Googleの圧倒的なシェア率は長く続いているため、Googleのアルゴリズムに合わせた施策を進めることが好ましいでしょう。

GoogleYahoo!BaiduBing

クローラーやインデックスなど検索エンジンの仕組み

検索エンジンは、インターネット上に存在する無数のWebページを、リンクを辿ることで収集し、収集した情報をデータベースに分類・登録します。
情報収集する仕組みを「クローラー(ボット)」といい、分類・登録するデータベースを「インデックス」といいます。
検索エンジンインデックスした情報を、それぞれの検索キーワードに合わせて最も適切だと判断した順番に並べています。
この、インデックスした情報を適切な順番に並べるための仕組みのことを「検索アルゴリズム」といいます。

検索アルゴリズムとは

検索アルゴリズムとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに搭載されている「キーワードに対してどのような順番でWebページを並べるか」を決定する仕組み(ロジック)のことです。

Googleの検索アルゴリズムは数百個にも及ぶとされている「ランキングシグナル」という順位を決定するための要素によって構成されています。設定されている様々な要素がそれぞれ複雑に作用して、順位は決定されています。

どのシグナルを重視するかといった細かい調整は毎日行われており、その内部がどうなっているのかは一切明かされていません。

「ランキングシグナル」と呼ばれている要素には例えば

  • title要素にどのようなキーワードが含まれているか?
  • コンテンツの内容がコピーされていたり品質の低いものではないか?
  • モバイル端末(スマートフォン)に最適化されているか?
  • コンテンツが表示されるまでの速度はユーザーにとって遅過ぎないか?
    などといったものが含まれています。

これらは、アルゴリズムのアップデートとして追加されたことがGoogleから発表されたり、公式のガイドラインに記載されていたりすることもありますが、ほとんどは公表されていません。

詳細はGoogleの公式サイトの「検索アルゴリズムの仕組み」をご覧ください。

参考:
「検索アルゴリズムの仕組み」

GoogleとYahoo!のアルゴリズムに違いはある?

実は、GoogleとYahoo!の検索アルゴリズムに違いはほとんどありません。

2010年から正式にGoogleはYahoo!に対して検索技術をライセンス提供しており、Yahoo!はGoogleの検索アルゴリズムを活用しながら独自の要素を追加して運用しています。

つまり、検索エンジンへの対策を考えるときには、まずGoogleのガイドラインを参照すれば、Yahoo!も同時にカバーすることが可能です。

参考:
Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために|Google Japan Blog

検索結果に自分の欲しい情報が出ないのはなぜ?

検索エンジンは、大量に蓄積されているこれまでのユーザーの動向データを元に、それぞれの検索キーワードに対して「ユーザーが一番求めているであろう」と考えられる情報を順番に並べています。

また、この次の段落でも紹介しますがGoogleは「ユーザーの利便性を高める」ことを理念に掲げて検索エンジンのアップデートを続けてきています。

つまり、ユーザーにとって有益と考えられる情報が見やすく・使いやすく提供されているページが高く評価され、上位に表示されています。

この、「ユーザーにとって有益」という部分が非常に主観的で、ひとりひとりのニーズが異なるため、機械的に処理しようとすると非常に難易度が高くなります。
検索した時に「あれ?自分が求めているページじゃないな」と感じるミスマッチが起こるのは、
Googleがまだそのようなニーズをキャッチできていなかったり、現在のアルゴリズムにおいて評価の高いサイトが検索結果の上位を占有してしまうことが要因であると考えられます。

「ユーザーの利便性を高める」Googleの理念

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Googleの共同創業者で現在はアルファベット社のCEOを務めているラリー・ペイジ氏は、

「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致する答えを返すものである。」

と発言しており、Googleは現在の検索によるミスマッチを解消しようとしています。

Googleは1998年にスタートして以来、「ユーザーの利便性を高める」ことを掲げて様々なサービスや機能を開発し続けてきました。さらに、*「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」*という理念をもとにアップデートを続けています。

今後、さらなるアップデートを重ねてGoogleがもっと使いやすく、それぞれが意図した情報がもっと簡単に出てくることは、Googleがこの理念を掲げている限り期待していても良いのではないかと考えられます。

参考:
さまざまな形式で提供できる便利な検索サービス

検索のコツ

1.単語で区切る、名詞化する
あなたが入力した文章に使用した接続詞と,目的のサイトにある文章に使用されている接続詞は必ずしも一致しません。まずは検索ワードを単語に分割しましょう。

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2.指定のための条件を使う
引用符:「”ここに入るのは検索ワードです”」
Googleが検索ワードを認識して自動で単語に分割してくれることがありますが,分割せずそのまま検索してほしい場合に使います。

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3.検索ワード ー(マイナス)除外したい単語
除外したい単語がある場合には,その単語の前にマイナスを付けます。たとえば,同名の意図しない検索結果を除外するのに使います。

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4.日時・期間を設定する
検索窓下部の「ツール」メニューから,時間を指定して検索することが出来ます。アップデートが早い事柄に関する情報,速報ニュースについてなど,タイムリーな情報を調べたい時に役立ちます。また,自由な期間指定も出来るので,ある特定の時期に更新されたサイトのみを探すことも出来ます。
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5.画像を条件に分けて探す
画像検索ではさらに条件指定が豊富になります。画像の大きさ,色,種類(写真なのかイラストなのか等),ライセンスなどの条件を付けて検索することが出来ます。

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特に,課題や論文執筆,プレゼン資料作成などで役に立つのがライセンスによるフィルタリングです。ロイヤリティーフリーの画像を探すのに役立ちます。

6.特定のサイト内から検索する 「検索ワード  site:tsukuba.ac.jp」
特定のサイトに対してのみ検索をすることができます。サイトから画像だけを抽出して探したいときにも役立ちます。「:」の前後にスペースを入れないように注意してください。

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Googleの仕組みを踏まえて検索キーワードを選ぶ

この記事では、「Googleなどの検索エンジンやそのアルゴリズムはどういう仕組みになっているのか」「なぜ検索結果に意図した内容のページが出てこないことがあるのか」ということについて解説しました。

Googleは、ユーザーにとって便利な検索エンジンを目指してアルゴリズム(検索結果を並べる仕組み)をアップデートしています。

検索エンジンはまだまだ不完全ではあるものの、少しずつGoogleの理想である「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」に近づいてきています。

今後も、Googleのアルゴリズムが改良されることで「欲しい情報」にアクセスしやすくなると考えられます。

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