Web広告の費用(課金方式)

続いて、Web広告費用について紹介します。既存の紙等の媒体と大きく異なるのが課金方式です。

出稿費を事前に支払って、掲載するという流れが広告掲載の流れでしたが、Web広告では効果に応じて費用を支払う課金方式もあるのです。

特に費用の面は、Web広告を出したい際、事前に知っておきたい特徴になります。ここでは、課金方式という側面から6つの種類を紹介します。

1.インプレッション課金型

インプレッション課金型は、基本的に広告が表示された段階で課金が発生するのが特徴です。

アドクエスチェンジやDSP広告などによくある料金体系で、アドクエスチェンジはインプレッションの中でも、1,000回配信された段階で課金が発生する「CPM」という仕組みを採用しています。

2.クリック課金型

クリック課金型は、広告がクリックされるたびに料金が発生します。

ユーザーアクションである「クリック」が課金ポイントになっているため、インプレッション課金型よりも費用対効果が高いと期待されており、リスティング広告やSNS広告などでよく採用されています。

3.期間保証型

期間保障型は、特定のページに指定された期間(1週間・1ヵ月単位)のみ広告掲載を保証する方法です。

期間内の表示回数の目安は提示されますが、クリック数などは保証されません。

クリック数やインプレッション数などは料金に影響しないため、バナー広告や純広告などで採用されています。

4.成果報酬型(アフィリエイト・プログラム)

成果報酬型は、ユーザーが広告の商品やサービスを購入したり、Webサイトの会員登録を行ったりするなど、広告掲載企業のコンバージョンを達成した段階で課金が発生します。

主にアフィリエイト広告で採用されており、広告代理店によっては、成果報酬型で運用代行している場合もあります。

5.配信数型

配信数型は、配信した数で料金が変動します。

メルマガ広告などを扱う企業で多く活用されていますが、最近ではLINEでの配信も同じような料金体系がとられていることがあります。

6.広告視聴単価型(CPV)

広告視聴単価型は、動画広告が視聴された回数によって料金が発生します。

動画広告やYouTube広告などで採用されており、「〇〇秒以上の視聴で課金」「フル再生で課金」といったように、広告の種類や視聴時間によって課金が発生するタイミングが異なります。

Web広告を出すことで期待できる効果

1.細かなターゲティングができる

Web広告を出すことで期待できる効果として、「細かいターゲティングができる」ことが挙げられます。

Web広告では、ユーザーの年齢や性別はもちろん、Web上の行動履歴や検索履歴を分析して興味・関心のあるものを把握することが可能です。

中でもFacebookは、より詳細・正確にターゲティングが設定できるとして注目を集めています。

また、アドテクノロジーの発展に伴い、「広告の表示回数」や「どの広告を表示させるか」を指定できるようになっています。

2.効果が可視化でき、改善がしやすい

効果が可視化でき、改善がしやすいのも、Web広告で期待できる効果の1つです。

どのくらいのユーザーが広告を見て、何人クリックし、購入まで至ったユーザーが何人だったのかをすべて分析することができます。

効果を可視化しづらかったテレビや新聞とは違い、膨大なデータを活用することで効果を細かい部分まで分析が可能になりました。

ただ、大量のデータをムダなく活用するためには相応の知識が必要になるため、場合によってはプロの手を借りるということも視野に入れておきましょう。

3.即効性が期待できる

即効性に期待できることも、Web広告を出すことで得られる効果として挙げられます。

Webマーケティングの施策は、Web広告の他にもSEOLPOなどがありますが、SEO対策などはすぐに効果がでるわけではありません。

一方、Web広告は運用を開始した段階から効果を実感することができるため、「すぐに認知度を上げたい」「CV数を増加させたい」という場合は、マーケティング施策の中でもWeb広告がすすめです。