スマートフォンでのインターネット利用が当たり前になり、多くの企業がモバイルファーストのWebサイトを制作するようになりました。
スマートフォンユーザーには*「Webで気になったらそのままスマートフォンでお問い合わせや予約をする」*という行動が見られます。

そこで、ユーザービリティの向上を目的として、昨今のWebサイトに取り入れられているのがタップコール。
本記事ではタップコールのメリットと導入方法を解説します。

スマートフォンユーザーの行動

スマートフォンユーザーはWebで調べ物をすることが多いですが、例えば電話でお店の予約をしたいとき、そのままスマートフォンから電話をかけます。

まずは例として歓迎会で使える飲食店をスマートフォンで検索する場合の一連の行動を見てみましょう。

1.検索エンジンで「歓迎会 お店」などの単語で調べる
2.気になるお店の電話番号を調べる
3.スマートフォンからお店に電話をかける

この3の行動の際、手に持っているスマートフォンは1画面しか開けません。
そのため、電話番号を暗記して画面を閉じ、電話をかけるためのキーパッドを開きます。
何度か画面を切り替えながら電話番号を入力し、間違いはないかを確認します。

この画面切り替えの動作を面倒に感じているユーザーは多いでしょう。

タップコールとは

ユーザーの手間を減らすことができるのが、「タップコール」です。
タップコールとは、スマートフォンの画面に表示された電話番号にあらかじめリンクがつけられ、電話番号をタップするだけで自動的に電話をかけられる機能のこと。

身近なところでいうと、Google Mapにはすでにタップコールが導入されています。

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電話番号が表示されている場合、番号の部分がタップ可能です。

無題のプレゼンテーション.jpg
続いて「発信」をタップすることで、自分で電話番号を入力する手間なく電話をかけられます。

タップコールのメリット

ユーザーのストレスを軽減できる

スマートフォンユーザーを集客するには、スマートフォンサイトのユーザビリティ向上がとても重要です。

せっかくお問い合わせをしようと思ったユーザーでも、スマートフォンで画面を切り替えながら電話番号を入力することにストレスを感じる人は多いものでしょう。
その結果、離脱してしまったり、後回しにして結局忘れられてしまったりすることもよくあります。

タップコールを使用することによって、ユーザーのストレスを軽減し、ユーザビリティ向上にもつながっていくのです。

顧客獲得のチャンスを逃さない

電話番号にリンクが貼られているのがわかれば、ユーザーは「その番号はタップできる=電話がかけられる」と認識します。

お問い合わせやお店の予約をしたいときなど、すぐにユーザーを電話に誘導でき、顧客獲得のチャンスを逃さないということなのです。

コンバージョンが計測可能! 改善に役立つ

タップコールはGoogleアナリティクスを使って電話コンバージョンを計測できるため、ユーザーが何を見て電話をかけたかがわかります。

PCか?スマートフォンか?などがわかれば、そのデータを今後のプロモーションやサイト改善、さらなるユーザビリティ向上などに役立てられるのです。