様々な分野でデータの活用が可能となり、広告においてもデータを活用してユーザーに最適化したコンテンツの配信が重要になっています。

2019年4月22日、フジテレビジョンは動画配信サービス「FOD見逃し配信」にて、「お天気ターゲティング」の提供を開始しました。

お天気ターゲティングとは?

お天気ターゲティングとは、フジテレビジョンが博報堂DYメディアパートナーズと連携したサービスで、フジテレビの動画配信サービス「FOD見逃し配信」にて、天気や気温等の気象情報に合わせて自動で広告を配信するというものです。

ユーザーの位置情報および都道府県を、動画配信サービスアプリ「FOD」の視聴前アンケートから取得し、その位置情報と、日本気象協会提供の気象情報とを組みあわせた広告を配信します。

このサービスは2019年4月22日から2019年6月30日まで、博報堂DYメディアパートナーズとの共同セールスという形で提供され、7月以降よりオープンセールスを開始すると発表されています。

位置情報×気象情報で、消費者に届く広告はどうなる?

お天気ターゲティングで利用できる気象情報は、天気予報・最高最低気温・花粉情報・紫外線情報・素肌乾燥情報の5つとなっています。

例えば、冷たい飲料水の広告を届けるときは、気象情報で「冷たい雨が降る」と予想されている地域に住むユーザーより、「暑い」と予想されている地域に住むユーザーに届けたほうが効果的です。
このサービスがあれば、最高気温が真夏日並みと予想されている地域のユーザーに、冷たい飲料水の広告を表示できます。

天気予報で「雨」となっている地域のユーザーには、「雨の日限定サービス」の広告を配信できるようになります。

このように、毎日の「天気予報」に合わせて消費者に適切な広告を届けられます。

リアルタイムでの商品訴求

この「お天気ターゲティング」は単なるユーザー属性ごとのターゲティングではなく、リアルタイムでその日の天気に応じたターゲティングが可能となります。

広告はその時のユーザーの心理状況に基づいた商品訴求をすることで、より高い広告効果が見込まれるため、この「お天気ターゲティング」によって広告効果がどれだけ向上するかに注目です。