2019年5月23日、外苑前アイランドスタジオにてスマホアプリ広告効果測定及びアドフラウド防止サービスを提供するadjust株式会社が2018年における世界のアプリ市場の状況を分析した結果を発表するGlobal App Trends 2019を開催しました。

Adjustは2012年にドイツ・ベルリンでCEOのクリスチャン・ヘンシェル氏とCTOのポール・H・ミューラー氏により設立され、現在世界15ヶ所にオフィスを展開しています。

Global App Trends 2019で紹介された世界や日本のアプリ市場に関する分析結果については、後日別記事にて紹介します。

アドフラウドとは?

アドフラウドとは、botなどを使って無効なインプレッションやクリックを行い、広告費用に対する成約件数や広告効果などを不正に水増しする広告詐欺のことです。

アドフラウドとは:Webマーケティング用語辞典

市場の拡大に伴って必要なのは「マーケターへの教育」

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adjust社CEOのクリスチャン・ヘンシェル氏は、

「日本は非常に重要なマーケットの一つです。2014年以降、Adjustにおいて日本市場での収益は25倍にも伸び、今やAdjustの収益のうち14%を日本が占めています。現在、日本のアプリ市場においてモバイル計測やアドフラウド防止を提供するサービスとしてAdjustは45%のシェアを獲得しています。」

と、Adjustの現状における日本市場の重要性を語りました。

「拡大を続ける市場に対してAdjustは*『教育』『透明性』『信頼』*の3点をキーワードに貢献していくつもりです。Adjustは企業に向けて『Adjustモバイルスクール』という取り組みを行っています。アドトラッキングの仕組みや、Adjustの使い方についてレクチャーさせていただく場なのですが、市場が成熟するにつれて現場の担当者の理解がますます求められていくだろうと感じています。」

アドフラウドやアプリ内不正がもたらす不利益

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同社のCTOであるポール・H・ミューラー氏は、

アドフラウドアプリ内で発生している一部の不正に過ぎませんが、広告費用に甚大な被害を与えます。一方、自動化されたbotによる攻撃はアプリ課金の仕組みなど各アプリのビジネスモデルとユーザー体験を損ないます。いずれも、モバイル業界の汚点として排除しなくてはなりません。年々、不正なbotは高度化しており、排除も容易ではなくなってきました。そのため、アプリ内botをすばやく検知し、さらに高度化したbotの行動パターンも機械学習によって見分けるUnbotifyを買収いたしました。」

と、アドフラウドアプリ内不正排除のためにUnbotify社を買収した経緯を説明しました。

アドフラウド・アプリ内不正対策はそれぞれのマーケターが意識することが重要

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質疑応答の際、アドフラウド対策が進んでいる国と実践されている対策方法について問われ、ミューラー氏は

「国というよりはそれぞれのマーケターが意識し、積極的に知識や対策方法をアップデートしていくことが重要です。サンフランシスコやベイエリアといった洗練された企業やマーケターが集まる場所だからということではなく、やはりそういった場所には結果的に意識の高いマーケターが集まっているようには感じます。我々は顧客に対してウェビナーやスクールといった機会を提供しており、日本の企業においてもそれは例外ではありません。マーケターが学ぶ機会が必要だと感じています。」

と回答しました。