スマートフォンを中心とした生活をしているであろう「イマドキ男子」。その実態はどのようなものなのでしょうか。株式会社インテージの調べによって彼らの行動が明らかになりました。

今回の調査ではテレビ広告の分野で使われることの多い性年代区分「M1」(20~34歳男性)を分析対象とし、この中で20代前半(20~24歳)を「イマドキ男子」と定義しています。この「イマドキ男子」を「M1」全体と比較することで、「イマドキ男子」の特徴が見えてきました。

参考:
イマドキ男子とのコンタクト・ポイントを探る - Intage 知る Gallery

プライムタイムはテレビではなくスマホ

「イマドキ男子」のメディア接触行動を知るために、インテージのi-SSP®(インテージシングルソースパネル®)を用いて、1日におけるテレビとスマートフォンの利用分数をみてみると次のようなことがわかりました。

・どの時間帯においてもスマートフォンの利用時間がテレビを大きく上回る
・プライムタイム(19〜23時)ではイマドキ男子のスマートフォン使用率は倍以上の開き
・「イマドキ男子」は、最も利用時間の多い22時台のスマートフォン利用時間は平均で約17分

image3.png

引用:
イマドキ男子とのコンタクト・ポイントを探る - Intage 知る Gallery

「イマドキ男子」と「M1」でスマートフォンの利用状況を比較すると、朝9時から深夜帯まで、ほとんどどの時間帯においても、「イマドキ男子」の方がスマートフォン利用時間が長いことがわかりました。一方で、テレビ視聴は「M1」が「イマドキ男子」を上回っており、スマートフォンの利用状況と対照的な結果となっています。

「イマドキ男子」の22時台はLINE

テレビを視聴するのではなく「イマドキ男子」はスマートフォンで何をしているのでしょうか。同じく「i-SSP®」のスマートフォンアプリの利用ログデータを用いて、彼らのスマートフォン利用が最も活発な「22時台」にフォーカスすると、SNS系アプリの使用率が高いことがわかってきました。

image2.png
引用:
イマドキ男子とのコンタクト・ポイントを探る - Intage 知る Gallery

利用率1位はGoogleのChromeブラウザ。次いで高いのがSNS系です。SNS系ではLINE、Twitter、Instagramの利用率が「M1」よりも「イマドキ男子」において高くなっています。

LINEの利用率は2位と高く、またTwitterは「M1」より利用率が20pts以上高くなっています。Instagramも12位と、「M1」と比較して活発な利用となっています。一方、Facebookは、「イマドキ男子」にとってはあまり強いコンタクトポイントになっていません。SNS系サービスの中でも細かな使いわけが重要であることが推測できます。

また、SNSの利用状況を詳しくみてみると、前述のとおりLINE、Twitter、Instagram の利用が活発で、利用頻度やフォロー数、フォロワー数も「M1」を上回っていました。

「イマドキ男子」を念頭に設計したコミュニケーションプラン

SNS系アプリ以外にも、YouTube(動画)を筆頭とした動画系アプリやゲーム系アプリが上位にランクインしています。

image1.png
引用:
イマドキ男子とのコンタクト・ポイントを探る - Intage 知る Gallery

利用時間も「M1」より「イマドキ男子」の方が長く、アプリに依存したスマートフォン上での行動が顕著です。「M1」の中でも行動の異なる「イマドキ男子」に向かってメッセージを送ることを念頭に置くと、従来の大括りな「M1」というセグメントではいけないことがわかります。「M1」という括りではなく、「イマドキ男子」を念頭に設計したコミュニケーションプランではないと、彼らにはメッセージや広告が届きにくいと考えるべきでしょう。