メルカリ総合研究所は、全国のフリマアプリ利用者1,030名を対象に、「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者」の意識・実態調査を実施した。

約4人に1人が、100円以下の利益でフリマアプリに出品 少額取引利用者は女性が6割以上

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フリマアプリに出品している利用者の22.0%が、「3回に1回以上」の頻度で、100円以下の利益でフリマアプリに出品をしていると回答した。

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少額取引利用者の男女比は男性は36.7%、女性は63.3%、年代構成比は、10代3.1%、20代24.3%、30代35.1%、40代22.5%、50代15.0%であることがわかった。

少額取引利用者は、高額取引利用者より約2割「捨てることがもったいない」意識が高い

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少額取引利用者のフリマアプリ利用目的TOP3は、1位「不要品を処分するため(73.6%)」、2位「捨てることがもったいないため(62.3%)」、3位「お金を得るため(59.2%)」であることがわかった。

また、高額取引利用者と比べて、「捨てることがもったいないため」の回答が多く、最も大きい15.7%の意識差があるこという結果に。次に、「誰かの役にたつため」が11.3%差、「節約、お得に買い物をするため」が9.1%差と続いた。

全回答者の7割以上、商品が売れると「嬉しい・楽しい」と感じると回答 そのうち、少額取引利用者の6割以上が「捨てる罪悪感から解放」される

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少額・高額取引利用者を問わず、出品した商品が売れた瞬間の感情を聞いたところ、74.5%が商品が売れた時に「嬉しい・楽しい」と感じると回答。

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「嬉しい・楽しい」と回答した人に、その理由を聞いた質問に関して、少額取引利用者の理由TOP3は、1位「使えるモノを捨てる罪悪感がなくなるから(63.6%)」、2位「無駄なく生活ができていると感じるから(55.9%)」、3位「儲かったと感じるから(52.5%)」であることがわかった。

また、少額取引利用者は高額取引利用者と比べて「使えるモノを捨てる罪悪感がなくなるから」の回答が多く、23.9%の意識差。一方、高額取引利用者は少額取引利用者と比べて「儲かったと感じるから」の回答が多く、19.9%の意識差があることがわかった。

少額取引利用者のうち、商品が売れることで、男性は女性より「他者からの承認」、女性は男性より「まだ使えるモノを捨てる罪悪感の軽減」を感じている傾向

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少額取引利用者が商品が売れた時に「嬉しい・楽しい」と思う理由を男女別にみると、男性は女性よりも「他者に評価されたと感じるから」という回答が多く、22.8%の意識差。

一方、女性は男性よりも「使えるモノを捨てる罪悪感がなくなるから」という回答が多く、8.7%の意識差があるという結果に。

約6割の少額取引利用者が、フリマアプリへの出品に「ハマっている」と回答 高額取引利用者との意識差は約2割

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フリマアプリへの出品に「ハマっている」かどうかの質問に関して、少額取引利用者の59.8%が「ハマっている」と回答。高額取引利用者と比べて、17.3%の意識差があることがわかった。

全回答者の7割以上が、商品が売れることで「承認欲求」が満たされると回答 承認欲求の充足感は、SNSでコメントされるより約15%高い

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少額・高額取引利用者を問わず、どのようなことで自身の承認欲求が満たされるかを聞いた質問に関して、「お給料が上がること」に83.6%、「家族に褒められること」に76.1%、「フリマアプリで出品した商品が売れること」に70.3%、「誕生日を祝ってもらうこと」に60.3%、「SNS投稿にコメントが入ること」に55.7%が承認欲求を満たされると回答。
出品した商品が売れることで得られる承認欲求の充足は、SNS投稿にコメントが入ることに比べて、14.6%高いという結果になった。

全回答者の5割以上が、フリマアプリ利用後に「身の回りの売れるモノ」を探し始める

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少額・高額取引利用者を問わず、フリマアプリ利用後の意識・行動変化を聞いた質問に関して、TOP3は、1位「身の回りの売れるモノを探すようになった(53.3%)」、2位「売ることが楽しくなった(48.0%)」、3位「売ることを意識して購入し大切に扱うようになった(34.8%)」であることがわかった。

なお、本調査の結果に関して、マーケティングライターで世代・トレンド評論家の牛窪恵氏は、「たとえ少額の利益しか得られなくても、出品した時点で「捨てる罪悪感」から解放される。さらにそれが誰かに売れることで、高度な「承認欲求」が満たされる。そしてそれが一種の快感『メルカリハイ』へと繋がり、つい身の回りの売れそうなモノを探すようになる」と述べている。

*出典:メルカリ、「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者」の意識・実態調査を発表

【調査概要】
調査時期:2019年11月14日(木)~15日(金)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、12~59歳、男女1,030名
留意事項:「100円以下の利益で商品を出品するフリマアプリ利用者」515名、「最低1,000円以上の利益を見込み商品を出品するフリマアプリ利用者」515名、合計1,030名

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フリマアプリはお得に買物をしたり、不要なものを売ったりできるサービスです。しかし、その裏では新品を購入するユーザーも増えているのをご存知でしょうか? 株式会社メルカリは、慶應義塾大学大学院経営管理研究科の山本晶准教授監修の下、全国のフリマアプリ利用者と非利用者1,000名を対象に、昨年4月に続き「2019年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動に関する意識調査」を実施しました。

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