消費者がもっといいものを買うきっかけになる。二次流通市場の活性化による新品市場への影響

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▲左:慎 正宗氏 右:野辺 一也氏

山口氏がモデレーターとなったパネルディスカッションで、慎氏と野辺氏は今回の調査についての感想を述べました。

慎氏:私は感覚的に、フリマアプリや二次流通市場が増えることは一次流通にとっても全然悪いことではないと思っています。今まで買っていたものが使い捨てられるのではなく、資産として価値になるということに変わり、お客様たちの買い方も変わるので、もっと良いものを買うようになるんじゃないかと思いました。

野辺氏:金額が出たのは初めてだったので、インパクトはあるんだなと改めて実感しました。フリマアプリの利用形態を見てみると、購入する際にメルカリでどれくらいの価格で売れるかを検索するという消費行動になっているので、その結果としてもう一個良いものを買ってもいいのかなとか、ハイスペックなものを買って最終的にはメルカリで売ればこれくらいの実数資質なのかなと考えながら購入をされていくので、より良いものを買われる方向性に効くのではないかと思っています。

慎氏:リセールバリューを考えながら購入されるというのは今までのアパレル業界にはなかった考え方でした。最近私も車を探していて、残価設定率の高いところにもうちょっと出してもいいかなという気分になります。今まで服に関しては、今買える中で一番良いものを買うという買い方をしていたと思うんですが、「これってもしかしたらこの後売れるようになるね」と考えると、もう少し良いものを買ってみようかなとなります。手が届かなかった人たちにも逆にフリマアプリを通じてブランドを手に入れるチャンスが広がります

一次流通市場と二次流通市場の今後

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最後に、一次流通市場と二次流通市場の今後について意見交換が行われ、慎氏と野辺氏が今後の展望について述べ、発表会は終了しました。

慎氏:賢い人ほど一次流通と二次流通をうまく使い分けたり、ミックスしたりというのが当たり前の行動になってくるでしょう。個人的にメルカリさんとやりたいと思うのは自動車市場のような残価設定保証モデルです。例えば8万円のものが3年後には2万円で買い取りますよということを、メルカリと一緒にできれば非常におもしろい商売ができるんじゃないかと思っています。

野辺氏:メルカリはメーカーのD2Cの環境を提供していくべきだと思っています。メルカリが商品のライフサイクルを見える化することで、結果的に一次流通のメーカーの商品力アップやお客様とのエンゲージメントをより強くさせる流れをつくりながら、リセールという行為の中ではメルカリが一番の選択肢に入ってきてくれることを望んでいます。