株式会社ジャストシステムは、2020年2月26日〜2020年2月29日の期間で17〜69歳の男女1,100名を対象に、Eコマース(ネット通販)とアプリコマースに関する月次定点調査を実施した。新型コロナウイルスの影響による、テレワークや外出自粛のため、今後ますますECサイト経由での商品購入の機会が増加傾向になると予想される。

今回の調査結果から、自宅で過ごす巣ごもり消費者の実態が見えてきた。

ECサイト×SNS

ECサイトからの通知を受け取るSNSは?

全体では「LINE」が1位、10代は「Twitter」が1位

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出典:Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2020年2月度)2月に、ECで5万円以上購入した人は、8.9%

ECサイトからの通知を受け取るSNSは、全体では1位が「LINE(76.8%)」、2位が「Twitter(52.8%)」、3位が「Instagram(46.4%)」という結果に。

年代別に見てみると、10代のみ1位が「Twitter(80%)」であり、その他SNSに比べて、利用度が20%も高かった。LINE利用が1位のその他年代に比べて、10代にとって、Twitterがいかに情報収集ツールとして機能しているかがわかる。

最も商品購入に繋がっていると思うSNSは?

全体では「LINE」、「Twitter」、「Instagram」の順

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出典:Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2020年2月度)2月に、ECで5万円以上購入した人は、8.9%

全体では「LINE(39.7%)」、「Twitter(27.3%)」、「Instagram(17.4%)」の順で商品購入に繋がっているようだ。

年代別に切り取ると、10代のみ「Twitter」が1位、「Instagram」が2位で、他の年代に比べて10代は、TwitterやInstagramに投稿されているリアルな口コミを購入の際の参考として重要視していることが伺える。

また、男女で比べた場合に、1位はどちらも「LINE」だが、男性の2位は「Twitter」、女性の2位は「Instagram」で、男女で差があることも興味深い。

ECサイトの利用数

普段利用しているECサイトの数は?

全体では「3個未満(43.8%)」が1番多く、10代では「20個以上」利用が17.3%も

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出典:Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2020年2月度)2月に、ECで5万円以上購入した人は、8.9%

全体では、「3個未満」と回答した人が最も多く43.8%を占めた。一方で、「20個以上」のECサイトを利用している人は、10代では17.3%、20〜60代では5%以下であることから、10代のなかでは、ECサイトでの買い物がより日常に馴染んでいることが顕著にあらわれる結果となった。

CtoCサービス

CtoCサービスの利用状況は?

CtoCサービスの利用率首位は「メルカリ」

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出典:Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2020年2月度)2月に、ECで5万円以上購入した人は、8.9%

直近1年間の利用が1番多かったCtoCサービスは、「メルカリ(51.8%)」、「ヤフオク!(48.6%)」 、「ラクマ(25.0%)」の順で利用率が高かった。

また、どのCtoCサービスにも共通している点として、ECサイトの利用数が多いほど、CtoCサービスの利用率が高い、という興味深い結果に。

今後の巣ごもり消費者の動向に注目

全体を通しての共通点として、20〜60代と比較して、10代はオンライン・オフラインの垣根なく、商品購入を行っていることがわかった。また、全体的には「LINE」からの情報収集が根強いようだが、10代では「Twitter」「Instagram」などのリアルな情報源をより重視していた。企業のターゲットの年代に合わせた商品・サービスなどの広告戦略において、今回の調査結果は大いに参考になるものではないだろうか。

参考:Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2020年2月度)2月に、ECで5万円以上購入した人は、8.9%

<本調査の概要>
調査名:『Eコマース&アプリコマース月次定点調査 (2020年2月度)』
調査期間 :2020年2月26日(水)~2月29日(土)
調査対象 :17歳~69歳の男女1,100名
調査方法:セルフ型ネットリサーチ Fastaskでのアンケート調査

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