音声広告とはどんなものか

さて、音声広告は、具体的にどのようなものなのでしょうか。ここでは、デジタル音声広告と対話型音声広告の2種類を紹介します。この2つの広告は同じ音声広告であるものの、まったく性質が異なります。現時点で知っている人がそれなりに多いのがデジタル音声広告であり、もう少し先に身近な存在になってくるのが対話型音声広告でしょう。

デジタル音声広告

デジタル音声広告は、もはや大変身近な存在です。「オーディオ広告」や「オーディオアド」とも呼ばれています。デジタル音声広告とは、ポッドキャスト、Spotify、radikoなどのストリーミング配信の広告と言えば、すぐにイメージできる人が多いのではないでしょうか。これらのサービス上で、音声で配信される広告です。

デジタル音声広告は、動画広告などと異なりスキップできないため、ユーザーに広告内容を確実に伝えられるのが特徴です。また、聴覚から伝えるサブリミナル効果も期待できることも大きな魅力でしょう。そして、これらの特徴を持ちながらネット広告ならではの優れたターゲティングや効果測定が可能なので、精度の向上にも期待できるのです。課金形態は、広告をユーザーが聞くと費用が発生します。ユーザーのタイミングに合わせた的確な広告配信が期待されます。

参考:音声広告の効果とその可能性とは?拡大する市場規模|otonal

対話型音声広告

対話型音声広告は、AIによりインタラクティブに消費者と対話し、消費者の反応により配信を変更できるものです。消費者が広告に興味がなければ、広告をストップしたり、別の広告を配信することもできます。

米国のサンフランシスコにあるInstreamatic社がこの技術を実現しました。Instreamatic社は、東欧の音楽ストリーミングのパイオニアにあたるZvukにいたメンバーが立ち上げた会社です。AI技術を活用した高度な音声解析技術が強みです。日本では、博報堂DYメディアパートナーズ社と連携しており、対話型音声広告の日本やアジアへの普及が進むものと考えられます。

参考:2020年はAI利用の対話型音声広告がブレーク、Instreamaticに注目|TechCrunch

成長が見込まれるデジタル音声広告

株式会社デジタルインファクトが2020年3月に発表したデジタル音声広告の市場調査結果によると、2020年のデジタル音声広告市場は16億円の見通しです。そして、5年後の2025年には420億円という急成長を遂げると予測しています。市場成長に伴い、収益環境が整っていくことでしょう。そして、アドテクノロジーと音声によるユーザーとのコミュニケーションの組み合わせにより、新たに生まれる広告の価値が創出されるのです。

現在消費者が接しているデジタル音声広告とは違った世界が、たった5年後に広がるスピード感に、多くのマーケターが刺激を受けるでしょう。

参考:デジタル音声広告の市場規模は2020年に16億円、2025年には420億円に|Digital InFact