noteでは「政治・社会」「教育」「経済・ビジネス」がよく読まれる

図4
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出典:「note」利用者の約9割に、課金経験

noteでよく閲覧されている記事ジャンルはどういったものなのでしょうか。図4は、各種ブログサービス別の閲覧ジャンルを表したグラフです。図4を見ると、「政治・社会」「教育」「経済・ビジネス」の割合が多いことがわかります。

こういった「政治・社会」「教育」「経済・ビジネス」というジャンルの情報は、例えばSNSでいうとTwitterにも溢れていますが、Twitter上の情報と比較して、noteで発信されている情報に寄せる「信頼度」はどうなのでしょうか?

ブログサービスには、SNSより深い論考を求める傾向

図5
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出典:Twitterってみんなどう使っているの?街頭インタビューでわかったエンゲージメント率アップの法則

図5は、Twitterの利用目的を示したグラフです。図5を見ると、7割近くの人がTwitterを「情報収集」の目的で利用していることがわかります。

図6
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出典:暮らしの情報とTwitter

図6は、Twitterユーザーがどんな情報に関心を示しているか表したグラフです。図6を見ると、利用者がTwitterで見ているのは「生活に関わる多種多様な興味・関心ごと」であり、「グルメ」や「コスメ」「ファッション」「料理・レシピ」「ライフハック」などややライトな情報に触れている人の割合が多いことが分かります。「時事問題」を求めている人も比較的多いと見ることができますが、140文字という短文で論考するよりも、長文テキストで論理展開がなされているブログサービス上の情報の方に、より厚い信頼を寄せているのでは?と推測もできます。

noteユーザーの9割が課金経験あり!

図7
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出典:「note」利用者の約9割に、課金経験

図7は、note利用者の課金実態を表したグラフです。驚くべきは、noteで課金(記事購入/定期購読)をした経験がある人はなんと9割にも上る、という点です。それでは、一体どのようなジャンルに課金しているのでしょうか?

「政治・社会」が売れている

図8
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出典:「note」利用者の約9割に、課金経験

図8は、noteで課金した人がどのようなジャンルの記事を購入しているかを表したグラフです。購入したジャンルの上位には「政治・社会」「経済・ビジネス」があります。先に述べた仮説「SNS上にも溢れている情報ジャンルであっても、より論考を重ねた長文テキストが発信されているブログサービスを信頼する」の裏付けにもなるのではないでしょうか。

平均購入価格は「500円~1,000円未満」が多い

図9
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出典:「note」利用者の約9割に、課金経験

図9は、noteで課金した人の平均購入価格を表したグラフです。

図10
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出典:「note」利用者の約9割に、課金経験

図10は、noteで課金した人の購入理由について表したグラフです。noteへの課金経験ありの人の平均購入価格は、「500円~1,000円未満」が最多です。購入理由は「価格が安かったから」「面白そうだったから」「役立ちそうだったから」という理由が上位を占めています。

価格や購入理由の面から見ると、かつての雑誌に置き代わる感覚で購入しているような実態が伺えます。また、購入理由として「筆者が有名人だったから」「筆者のことを信頼しているから」も比較的多く、noteを媒体として信頼できる場だと認識している様子も見て取れます。

noteユーザーがアウトプットする情報ジャンルは?

図11
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出典:「note」利用者の約9割に、課金経験

図11は、各種ブログサービスの投稿ジャンルを表したグラフです。

では、noteユーザーが「読む」ではなく「書く、アウトプットする」ジャンルはどうなのでしょうか。グラフを見ると「教育」「政治・社会」といったジャンルが多いことがわかります。特に「教育」は他のブログサービスと比較しても突出して多くなっており、先に述べた「noteを情報媒体として信頼している」という点とも繋がるのではないでしょうか。

書き手、読み手がお互いの情報について信頼し合うコミュニティが形成されている。SNSのようなフォロー機能、シェア機能もワークしていて、情報の拡散性も見込める。他者に、そして社会に向けて有用な情報をアウトプットしよう、というユーザー心理が働き、アウトプットする側も比較的堅い話題を責任を持って発信する、という循環が生まれているのかもしれません。