Airbnb

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出典:Airbnb

リーマン・ショックが起きた2008年に創業した「Airbnb」も、社会行動の変化に上手くマッチし、成功を収めたビジネスモデルのひとつです。今では世界190ヵ国以上、約33,000万の都市で民泊の宿を提供しているAirbnbは、スマホから簡単に登録・宿泊予約ができる手軽さもウケて、日本でもお馴染みのサービスとなっています。

Airbnbはスタートアップ段階ではほとんどのベンチャーキャピタルから投資を断られるなど決して順風満帆とは言えませんでした。しかしながら、不況により家賃が払えないというホストたちにとっても、「部屋を貸し出して収入が得られる」という新たな価値が受け入れられ、リーマン・ショック後の消費行動も、“所有”から“シェア”“利用”へとシフトしていくなど、ビジネスに追い風が吹き、世界中で使われるサービスにまで成長しました。

不況という逆境を追い風に変え、価値観の変化やスマートフォンの普及といった時代の変化も先取りして見据えたからこその、結果と言えるのではないでしょうか。

参考:『Airbnb 僕らは"シリアル"起業家』

LINE

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出典:LINE

誰もが使っているメッセージングアプリといえば「LINE」です。月間アクティブユーザー数が8,400万人を超え、今やプロモーションの媒体としても無視できない存在となっているLINEですが、その誕生のきっかけは、2011年3月に発生した東日本大震災だったということを知る方は、少ないかもしれません。

2010年末に企画開発プロジェクトがスタートしていたLINEは、当初は写真共有アプリとしてリリースする準備が進められていました。そんな折、2011年3月に東日本大震災が発生。震災により家族の安否確認や連絡手段として電話やメールはほとんど使えなくなりました。震災下でなかなか使えない電話やメールの代替手段として使われたのが、TwitterのDM機能やカカオトークといったメッセージングアプリでした。

そこでLINEをメッセンジャーアプリとすることを決定。災害時に安否確認もできるホットラインとしても役立てられるよう「既読機能」を搭載し、2011年6月にリリースされたのです。

東日本大震災がなければ、写真共有アプリとしてスタートしていたかもしれない「LINE」。
気軽に誰とでもコミュニケーションできるアプリは、新型コロナウイルス流行下でも、「#stayhome」中のコミュニケーション手段として、多くの人が利用しています。

スマートフォンの利用拡大によって人々のライフスタイルが変化する中、生活スタイルにいち早く寄り添い、新たなビジネス展開をしていくLINEの在り方は、マーケターとしても大いに参考になるのではないでしょうか。

参考:LINE
LINE Business Guide 2020年7月-12月期
震災をきっかけに誕生したLINEならではの、災害時や緊急時等における取り組み
どのようにしてLINEは生まれたのか