ロジックツリーは、要素の分析問題解決などに用いられる便利なフレームワークです。しかし、ロジックツリーマーケティングに活用したいと思っても、どのように作成していいか分からない人も少なくありません。

この記事では、ロジックツリーの種類や具体例、作り方、注意点などについて解説します。ロジックツリーの作り方を知りたい方は、ぜひこの記事を参考にして作成してみてください。

目次

  1. ロジックツリーとは
  2. ロジックツリーの種類と例
  3. ロジックツリーの例題と解答例5つ
  4. テンプレートを使ったロジックツリーの作り方
  5. ロジックツリーを作る際の注意点
  6. ロジックツリーを活用して課題の解決策を導き出そう

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ロジックツリーとは

ロジックツリーとは、問題解決や要素の概要をつかむ際に用いられるフレームワークです。要素を分解し、各階層に広げていく図が木の姿に似ていることから名付けられました。

ロジックツリーを活用することで、次のようなメリットを得られます。

  • 現状の課題を特定できる
  • 解決策を導き出せる
  • 解決策の優先順位を決めやすい
  • アクションにつなげられる

ロジックツリーの種類と例

ロジックツリーには4種類のツリーがあります。それぞれ特徴は以下の通りです。

ツリーの種類 特徴
要素分解(What)ツリー 問題の発生箇所を特定する
セグメンテーションやターゲティングに役立つ
・改善点の洗い出しに活用できる
原因究明(Why)ツリー 問題発生の原因を追及する
・階層が下がるごとに細かく原因を探れる
・改善策が立てやすい
・複数の要素が絡み、複雑になりやすい
問題解決(How)ツリー 問題解決策を洗い出す
・目的達成のための優先順位を決めやすい
KPIツリー 問題解決・目標達成に活用できる

詳細と例について詳しく知りたい方は、以下の記事において図解付きで解説していますので参考にしてください。

ロジックツリーとは?メリットや作り方、具体例、テンプレートも紹介

ロジックツリーとは?メリットや作り方、具体例、テンプレートも紹介

問題解決や思考の整理などをする際、ただ闇雲に物事を考えていてもなかなか先に進めません。「ロジックツリー」を作りながら、要素分解をし、順序立てて思考を進めることが重要です。今回は、Microsoft Office PowerPointやテンプレートを使用してロジックツリーを作成する方法を紹介します。

ロジックツリーの例題と解答例5つ

ここでは、ロジックツリーを用いた問題・課題の例題と回答例を5つ紹介します。

売上低下の原因が知りたい

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売上低下の原因が知りたい場合、Whyツリーで問題が発生している箇所を特定します。「売上が低下するとはどういうことか、その原因はなにか?」と、売上を構成する要素を分解してみましょう。Whyツリーで原因となる要素を分解していくと、改善点を見出しやすくなります。

営業成績を改善したい

営業成績を改善したい場合のロジックツリー.jpg

営業成績を改善したい場合、Howツリーを使って課題の解決策を見出してみましょう。営業成績を改善するためには、成約率や利益率の向上が必要です。Howツリーを使うと、上図のように課題の解決策を洗い出しやすくなります。

自社サイトの集客を強化したい

自社サイトの集客を強化したい場合のロジックツリー.jpg

自社サイトの集客を強化したい場合、Howツリーを使って問題解決を行います。各階層をさらに分岐させれば、目標を達成するためのアクションを洗い出しやすくなるでしょう。

売上を伸ばしたい

売上を伸ばしたい場合のロジックツリー.jpg

売上を伸ばしたい場合、KPIツリーを使って要素分解すれば具体的なアクションを導きやすくなります。例えば、売上を伸ばすために顧客は欠かせない要素です。KPIツリーを作成することで、指標となる項目を細分化できます。

Web広告を使った集客をしたい

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Web広告を使った集客をしたい場合、売上につながる要素を分解するために、Whatツリーを活用できます。例えば、CV数を要素分解すれば、IMP数やCTR率の改善が必要だと洗い出せます。

さらに、IMP数を構成する要素を分解していくと、キーワードやターゲットを見直す必要があることが見えてくるでしょう。

テンプレートを使ったロジックツリーの作り方

効率よくロジックツリーを作るためには、テンプレートの活用がおすすめです。ここでは、テンプレートを使ったロジックツリーの作り方を解説します。

1. テンプレートをダウンロード

まずはロジックツリーのテンプレートをダウンロードしましょう。

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2. 中心となる課題・テーマを決める

次に、中心となる課題やテーマを決めます。可能な限り、課題やテーマを明確にすることが大切です。課題やテーマが決まったら、4つのツリーのうち、どのツリーが最適か選択します。

3. 仮説を立てながら複数の要素に切り分ける

課題・テーマが決まったら、仮説を立てながら複数要素に切り分けていきます。こうすれば解決できるのではないか?といった視点が大切です。

例えば「売上が下がった」という課題であれば、集客数が減ったから・顧客単価が下がったから、といった要素が抽出できるでしょう。要素を書きだす際は、MECE(ミーシー)の視点を持つことが大切です。MECEについては後述します。

4. アクションが明確になるまで掘り下げる

それぞれの要素に対し、アクションが明確になるまで掘り下げていきます。曖昧なロジックツリーは、原因究明で終わってしまうため、最終的にどういったアクションを起こすかまで具体化することが大切です。

ロジックツリーを作る際の注意点

ここでは、ロジックツリーを作る際の注意点について解説します。

MECEを意識する

ロジックツリーを作る際、MECE(ミーシー)を意識することが大切です。MECEとは「もれなく、重複なく」という意味のロジカルシンキング(論理的思考)の基本概念です。

ロジカルシンキングでは、物事を順序立てて考え、矛盾が起きないよう組み立てていきます。ビジネスにおいて、まずは全体を俯瞰しようとする思考が重視されます。各要素の水準を揃え、他に分解できないか考えていくようにしましょう。

MECEについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

MECE(ミーシー)とは?ロジカルシンキングの基本フレームワークを例と共に解説

MECE(ミーシー)とは?ロジカルシンキングの基本フレームワークを例と共に解説

ロジカルシンキングの基本と言われる概念の1つ「MECE(ミーシー)」。今回は「MECE」を既存のフレームワーク(3C、4Pなど)を用いながら具体例を交えて解説します。

抽象的なものから具体的な内容にしていく

ロジックツリーを作る際は、問題を明確に設定するようにしましょう。あいまいな問題では、解決につながらないロジックツリーが作成されてしまいます。具体的な行動に結びつくまで分解することが重要です。

ロジックツリーを活用して課題の解決策を導き出そう

ロジックツリーは思考を見える化できるフレームワークです。4つのロジックツリーを目的別に使い分けることで、効率よく問題解決に取り組めるでしょう。

MECEを意識しながら何度も反復して作り直し、解決策を導き出しましょう。

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