Instagram(インスタグラム)広告に効果はある?動画広告やインフルエンサーマーケティングの成功事例からみる「インスタ消費」の生み出し方
Instagram(インスタグラム)のユーザーのなかで、「モノを買う」ことを目的としてInstagramを利用する人が増えています。自分が購入したい商品のレビューや使い方を調べたり、流行している商品をチェックしたり、Instagramに投稿できそうな商品を探したりなど、Instagramはユーザーのそうした消費を促しているのです。
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今回はInstagramの動画広告やストーリーズ広告を使って「インスタ消費」を促している企業の成功事例を紹介します。Instagram広告の効果を見ながら、これからの*「インスタ消費」の生み出し方*を探っていきましょう。
『メイベリン ニューヨーク』の商品を前面に押し出した動画広告
グローバル化粧品ブランド『メイベリン ニューヨーク』では、新商品のマスカラ「ボリューム エクスプレス マグナム ビッグショット」の日本発売開始に合わせ、効果を比較するためにテレビCMとInstagram動画広告を同時に始めました。
出典:メイベリン
Instagram動画広告では関東在住の18歳〜29歳の女性というターゲットに絞り、商品を前面に押し出すビジュアルで広告を配信。
すると購入意欲が7.3%、ブランド好感度が9.8%向上し、テレビCMと比べてリーチ単価が86%減など、テレビCMよりも高い結果を出しました。
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ビジュアルに強く、かつユーザーの意識を集めやすいというInstagramの特長を利用し、商品のビジュアルで“魅せる”ことでインパクトを与えています。またテレビCMのような他の広告手法と比較・検証することで、それぞれどのような広告に向いているかが明らかになりました。
参考:メイベリン
『めちゃコミック』の続きが気になる動画広告
モノの消費だけでなく、電子サービスの消費にもInstagram広告が役立ちます。株式会社アムタスが運営する電子書籍配信サイト『めちゃコミック』では、取り扱っている漫画作品の一部を切り取った動画広告を配信しています。
出典:めちゃコミックのInstagram広告
動画広告は3〜5秒で次のシーンを見せる形になっており、続きが気になるシーンで広告は終了。「これからどうなるの!?」というユーザー心理をくすぐってくれる仕掛けです。
さらに同じ漫画の違うシーンや、以前広告配信したシーンの続きを広告に流すことも。実は電子書籍の配信は中途離脱者や無課金の範囲内で利用する人も多く、そうしたユーザーを再度取り込むための戦略でもあります。
漫画サービスを利用していなくても、Instagram広告での漫画の効果は絶大。商品の魅力を漫画で伝え、続きが気になるところであえて止めることで、Webサイトやアカウントページへの流入が期待できるでしょう。
『MAISON de SABRÉ(メゾンドサブレ)』の洗練された世界観とストーリーズ広告
『MAISON de SABRÉ』は、上質な本皮レザーに自分のイニシャルを入れる半オーダーメイド型のブランドです。
出典:MAISON de SABRÉ公式Instagramのストーリーズ広告
一見シンプルなデザインで、それほど珍しくない「名入れ」サービスですが、ストーリーズ広告で洗練された世界観を作り出すことでインスタ消費を生み出しました。
そのビジュアルは「生活の中に溶け込むこだわりの一品」を感じさせ、実際の使用シーンをイメージとしてユーザーに伝えています。
さらにインスタ消費を後押ししたのは、インフルエンサーによる写真の投稿です。MAISON de SABRÉの世界観に触れると「私もその世界観を感じてみたい」と共感しやすいのです。
シンプルで上質な商品こそ、しっかりとユーザーのハートをキャッチするような世界観を作り込むことが大切なのではないでしょうか。
参考:【SNSで話題】上質レザーにイニシャルをON♡「MAISON de SABRE(メゾンドサブレ) 」の人気アイテム
『Daniel Wellington(ダニエル・ウェリントン)』のインフルエンサーマーケティング
『Daniel Wellington(以下ダニエル・ウェリントン)』は2011年の創業当初からインフルエンサーマーケティングに取り組んでいる時計ブランドです。
Instagramでは広告配信と併行して、インフルエンサーに時計を贈り、Instagramで紹介してもらうという方法も取り入れています。時計を配り過ぎることで一時期は問題視されていましたが、2016年の売上は220億円とその成果は確かなものでした。
ダニエル・ウェリントンが起用しているインフルエンサーは、セレブなどの著名人からマイクロインフルエンサーまで幅広いことも成功要因だったと言えます。セレブリティだと“憧れ”の対象であるのに対し、マイクロインフルエンサーであれば親近感を持ちやすく、消費者の共感を呼びやすいのです。
Instagramにてインフルエンサー自身が立派な広告塔となって商品を宣伝すると、通常の広告配信よりも効果が高い場合があります。
「インフルエンサーが紹介していた商品を広告でも見た」という状態になれば、ユーザーとの接触回数も増え、認知度と売上の両方が上昇しやすくなるでしょう。
参考:ダニエルウェリントンはブランディングに成功したのか?創業当初からのインフルエンサーマーケティングを分析。
『花王』の若年層ターゲットからの認知を高めたデジタル広告
花王は同社商品『メリット』からリニューアル登場したヘアケア商品『PYUAN (ピュアン)』のストーリーズ広告を配信しました。メリットはファミリー層向け商品のイメージが強いですが、PYUANでは18歳〜29歳の若年層をターゲットに置いています。
出典:花王
こうした若年層はテレビではなくスマートフォンから情報収集することが多く、しかも1回の注視時間はごく短時間。そこで、短時間でも記憶に残りやすいように「赤毛のピュアン」(赤毛のアンのオマージュ)という空想の人物を登場させ、イメージ戦略を行いました。
その結果ブランド認知は10ポイント、購入意欲は3ポイントの上昇、そして店頭金額シェア(キャンペーン全体での昨年対比、花王調べ)150%という成果を出しています。
従来のターゲット層よりも若年層を狙う場合には、機能訴求型よりも、ビジュアルで魅せる広告を配信するのがいいと言えるでしょう。
参考:花王
消費意欲の高い若年層に効果的なInstagram(インスタグラム)広告
Instagram広告の活用により、成果があった企業の成功事例を紹介しました。本記事で紹介したInstagram広告の事例から、Instagramの利用が多く、消費意欲の高い若年層のInstagramにおける行動の特徴を活かすことが、インスタ消費を生み出す仕掛け作りに必要と言えるでしょう。
事例をヒントに、自社の商品やサービスならではの広告活用でインスタ消費を促してみましょう。
インスタ消費を促すInstagram(インスタグラム)機能
「インスタ消費」を促すInstagram(インスタグラム)機能とは?
Instagramを介してユーザーに消費行動を促す「インスタ消費」というキーワードが、ここ最近注目されています。今やInstagramは単なるSNSから、ショッピングプラットフォームとしても成長。今年に入ってからも、インスタ消費を促すさまざまな機能が登場しています。記事では、そんなインスタ消費に繋がるInstagramの機能を紹介します。
- タグ
- タグとは、原義では「モノを分類するために付ける小さな札」のことです。英語の「tag」を意味するものであり、荷札、付箋といった意味を持っています。特にインターネットに関する用語としてのタグは、本文以外の情報を付与するときに用いられます。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
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- 単価
- 商品1つ、あるサービス1回あたり、それらの最低単位での商品やサービスの値段のことを単価といいます。「このカフェではコーヒー一杯の単価を350円に設定しています」などと使います。現在、一般的には消費税を含めた税込み単価を表示しているお店も少なくありません。
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- Webサイト
- Webサイトとは、インターネットの標準的な情報提供システムであるWWW(ワールドワイドウェブ)で公開される、Webページ(インターネット上にある1ページ1ページ)の集まりのことです。
- アカウント
- アカウントとは、コンピューターやある会員システムなどサービスを使うときに、その人を認識する最低必要な情報として、パスワードと対をなして使う、任意で決めるつづりです。ユーザー、ID、などとも言います。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
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- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
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- シェア
- シェアとは、インターネット上で自分が見つけて気に入ったホームページやブログ、あるいは、Facebookなど自分自身が会員登録しているSNSで自分以外の友達が投稿した写真、動画、リンクなどのコンテンツを自分の友達にも共有して広めたいという目的をもって、SNSで自分自身の投稿としてコンテンツを引用し、拡散していくことをいいます。
- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
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