マーケターに必要なスキルとは?

ferret:井上さんにとってマーケティングの定義とはどのようなものですか?

井上氏:そうですね、マーケティングの本質は“買いたい”と思う気持ちをつくることかなと思います。その“買いたい”と思う気持ちが多くの人に生まれた結果マーケットになっていく。元々はn=1のはずで、そう考えると買いたいとか、使いたい、使い続けたいという気持ちをいかにつくれるかというのがマーケティングの役割だと思っています。

ferret:最後にマーケターになりたい方へメッセージをお願いします。

井上氏:本で勉強することや他社の事例を学ぶことは当然ですが、マーケターに必要な力はロジカルな部分と感覚的な部分の両方だと思います。ロジカルの部分は他社の事例がなぜ成功しているのかを考えて、なぜそのサービスや商品がお客様に支持されているのかというwhyの部分を掘り下げて自分なりの答えを見つけておくことです。正解なんてないんですから。知識として「●●マーケティング」が流行っているとかは必要ですが、表面上の部分だけを真似してもうまくいかないのでそこでロジカルシンキングが必要になります。

感覚的な部分は人付き合い、コミュニケーションが重要だと思います。それは相手がどういう風な考え方で行動したり商品を選んだり、なぜそういうことをするんだろうと思いを馳せることです。身近なことでも、どうすれば家族が喜んでくれるかなとか考えることですね。そういう感覚とロジックのミックスが重要じゃないかと思います。

ロジカルだけではうまくいかないですし、マーケターになりたい人はその二つを意識するのが重要だと思います。日常生活でもコンビニに行って「なんで俺は今このジュースを手にとったんだろう」というところからロジカルシンキングが始まりますし、ついでにジュースを彼女に買って行ってあげようと思って「冷たいの嫌がるかな……」と思いを馳せるのが感情的な話じゃないですか。その二つは日常生活でもできることなので、その癖を身につけていって仕事に活かせばいいと思います。気をつけなければならないのは、仕事になった瞬間に売り手目線になってしまうのでいかにその癖をフラットに持ってこられるかっていうのは重要ですね。

ferret:ありがとうございました。

オイシックス・ラ・大地株式会社:https://www.oisixradaichi.co.jp/

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