キーワード出現率(Keyword Density)や被リンクインデックス数のSEO効果などは日本だけでなく海外でも度々話題になるテーマです。

今回はそれらに加え、よくある勘違い6つのSEOの勘違いテーマご紹介します。

目次

  1. 勘違いその1:キーワード出現率は◯%に抑える
  2. 勘違いその2:被リンクはもう効果が無い
  3. 勘違いその3:インデックス数が多いほうが順位が上がりやすい
  4. 勘違いその4:すぐSEOは効果が出る
  5. 勘違いその5:更新頻度が高いとSEOに有利
  6. 勘違いその6:文字数は関係ない

1. 勘違いその1:キーワード出現率は◯%に抑える

キーワード出現率(Keyword Density)は、過去よく話題にあがったSEOの評価ポイント(と言われていた)要素です。
今では「キーワード出現率は気にしないでいい」「そこは評価ポイントではない」とよく言われます。しかし、一方でまだ評価のポイントであるという人もいます。
それを紐解くためには、キーワード出現率というものが与える影響について考える必要があります。

キーワード出現率とは

キーワード出現率とは、特定のキーワードの表示回数をそのページの総単語数で割った割合のことを言います。
検索エンジンが今ほど優秀ではなかった時代、検索エンジンが見ていたのがキーワード出現率でした。
ページの上部(上部にあればあるほど良いとも言われていました)に特定のキーワードを多く使うサイトが非常に多く生まれました。
しかし、当時から「スパム」が悪いということは多くのWeb担当者に理解されていたため、スパムと判断されないのは◯%以下だ。というようなことが、ささやかれていました。

キーワード出現率の今

キーワード出現率を気にしてSEO対策を行うというのは、現時点では意味が無いと言われています。
検索エンジンは、文章の中の文脈や関連キーワードなど総合的に文章を理解できるようになったからです。

キーワード出現率を気にする事があるとすれば、ペナルティ回避ではないでしょうか。
海外SEO情報ブログでもこう言及しています。

キーワード出現率の測定が役に立つとすれば、それはペナルティ回避です。
SEOにはキーワード出現率なんて効果なし

キーワードスタッフィング(ページ内に特定キーワードを大量に詰め込むこと)と検索エンジンに判断されないように、キーワード出現率を気にしながらもユーザーが特定キーワードでアクセスしたとしたら、どんなコンテンツを欲しているのかを考えてページを作れば良いです。

2. 勘違いその2:被リンクはもう効果が無い

コンテンツイズキング」とSEO業界で声高に叫ばれるようになって、それまでSEO業界で話題の中心だった被リンク・被リンク構築は息を潜めていきました。
時期を同じくしてGoogleコンテンツを重視しているのではないか?と思える姿勢を打ち出したため、被リンク自体がもう意味が無い・効果が無いという説が出てきました。
しかし、本当にそう決めつけてしまっていいのでしょうか?

リンクには未だに大きな効果があります。

18歳未満でYahooが1位

有名な話で「18歳未満」でGoogle検索をすると、1位にYahooが表示されるのはご存知でしょうか?

18歳未満

Yahooの中に18歳未満コンテンツなどはありませんが、このような状況です。これは、アダルトサイトの年齢認証などで18歳未満をクリックするとYahooに飛ばされているからです。このことから、被リンクには未だに大きな力があることが分かります。

リンクはサイト間の投票システム

リンクはウェブ間における信頼の投票システムであるという考え方があります。Googleの理念ページに下記のようなことが書いてあります。
信頼できるサイトでなければ、リンクを張ってまで紹介しないであろうという考えです。

ウェブ上の民主主義は機能します。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。また Google では、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進むオープンソース ソフトウェア開発にも力を入れています。
Google が掲げる 10 の事実

このようにGoogleの理念にもあり、実際にYahooが18歳未満で1位に表示されている限り被リンクにはまだまだ力があると考えたほうが良さそうです。

3. 勘違いその3:インデックス数が多いほうが順位が上がりやすい

ページインデックスされている数が多ければ多いほどSEO対策に効果的という話がありますが、そうとも言えるしそうとも言えないです。

そもそもインデックス数とは、検索エンジンのDB(データベース)にページのデータが格納され何かのキーワードを検索した際に、検索結果として表示される数のことを指します。
インデックス数が増えれば増えるほど、検索された際に露出が増える可能性はあり、露出が増えることでサイトへの流入が増えるということはありえます。

インデックス数が多いから、あるページの順位が50位から10位に上がるというようなことは無いです。
それがありえるのであれば、世の中のWebサイトはとにかく不要でもページを作り、インデックスを増やすでしょう。

しかしGoogleは、質が低く価値のないページに対してペナルティを課しています。となると、前述したような不要なページを作っても意味が無いでしょう。
価値のない質の低いコンテンツ

冷静に考えれば分かる話です。インデックス数が多いからといって、ページの質が高いことは比例しません。
よって、インデックス数を単に増やす行為自体には順位を押し上げるような効果はありません。

4. 勘違いその4:SEOはすぐ効果が出る

リスティング広告にでも出さない限り、検索結果での上位表示はとても難しいです。
規模の大きさにもよりますが、一般的にSEOの効果がしっかりと出だすまでに数ヶ月かかることが当たり前です。内部対策SEOを行い、コンテンツをしっかりと作り、そのコンテンツを他サイトやソーシャルメディアなどで紹介してもらい外部対策SEOを行うなど、手間と時間がかかります。
なんでもそうですが、魔法の杖はないということです。

5. 勘違いその5:更新頻度が高いとSEOに有利

更新頻度を高めるとSEOに有利という話はたまに聞くことがあります。
そのためにページの一部分の文字だけを変えてアップしているWeb担当者の方もみかけます。
しかし、それではSEOに効果はありません。世界中の超優秀なエンジニアを抱えているGoogleがそんな対策で上位表示を許すわけがありません。

正しくは、更新頻度が高いからSEOで最適化されるのではなく、「ユーザーの求める形を追い求め、更新することによって、ページが改良され、ユーザーにとって使いやすいページとなり、その結果拡散され被リンクが増えたり、アクセスが増えることによって、上位表示される」のです。

6. 勘違いその6:文字数は関係ない

コンテンツイズキングとなってから、コンテンツの質が大事であり、量はそれほど問題ないと言われています。しかし、量に関しても気になるデータがあります。
serpIQによると、TOP10内のページの平均文字数を見ると少なくとも2000文字はあったとのこと。
TOP10文字数

このデータだけ見ると、引き続き量も重要そうに見えます。
しかしここで考えなければいけないのが、「文字数が多いから上位表示されているのか」それとも、「質を高めたコンテンツは比例して文字数が多く上位表示されているのか」ということです。

Googleなどの検索エンジンの理念などから考えると、後者ではないでしょうか。
例えば、「SEO」というキーワードには、意味を調べている人もいれば、方法を調べている人もいるはずです。キーワードが大きくなればなるほど、それらそれぞれのニーズに対して回答を載せたページが上がってくるはずです。となると、結果的に文字数は多くなるはずです。

まとめ

SEO対策を実施する際、上記の勘違いは必ず遭遇するはずです。

昔効果があったSEO対策でも今では効果が無いというものも多くなっています。
正しい知識をみにつけて、ユーザーにより良いコンテンツを提供することにまずは力を注いでください。