コンテンツを軸にしたSEOが主流となった今、どうしても社内でSEOに割けるリソースが少ない場合は外部に依頼するのは当たり前の流れです。

SEO会社を選定する際、いくつかの会社に見積もりを出してもらうことになると思いますが、各社の見積もりを比べた時、何を判断基準にすればよいか、なかなかわかりづらい部分が多いのではないでしょうか。

今回は、SEOの見積もりを見る時に気をつけるべきポイントをまとめました。

見積もりを取る前に

依頼するSEO会社の候補を選ぶ時、外部リンクを販売するサービスを提供している会社は避けるようにしましょう。

「品質の高いリンクなのでペナルティの心配はありません」と謳っていても危険性は変わりません。
そのようなサービスを提供している企業は候補から外すことをオススメします。

外部リンクは上位表示の為に非常に有効な手段ではありますが、自作自演である限りGoogleペナルティを受けるリスクがつきまといます。
外部リンクを販売するのではなく、外部リンクを集めるためのコンサルティングやアドバイスを行ってくれる会社を選ぶべきです。

外部リンク販売を表立って言っていなくても、実は利用しているという悪質なSEO会社も存在するので注意が必要です。
ただ、外部リンク販売を利用しているかどうかは見積やサービス内容を見ればある程度は確認できます。

それを踏まえたうえで、以下から見積もり時に気をつけるべきポイントを解説します。

1.目標として設定しているポイント

まず、ゴール地点をどのように設定しているかを見てみましょう。
SEO会社が提案してくるゴールは、

・特定のキーワードでの上位表示
・流入数の増加

の2つに分けられます。

特定のキーワードでの上位表示をゴールに設定している場合

外部リンク対策を行っていると考えていいでしょう。
外部リンク対策が主流だった時代は、特定のキーワードをいくつか設定し、そのキーワードに対して被リンクを設置し、上位表示させるという手法が一般的でした。

流入数の増加をゴールに設定している場合

コンテンツSEOの場合はこちらの成果指標を設定する企業がほとんどです。
コンテンツSEOはサイト全体で露出を増やしていくのが基本的な手段です。よって、検索数の少ない無数のロングテールワードで上位表示させ、被リンクを増やしていきサイトのパワーを貯めていくことで中長期的にアクセス数を増加させていく、という目標設定です。

2.料金体系

SEOの料金体系は、月額固定型・成果報酬型・払いきり型に分けられます。

2.1.成果報酬型

外部リンクサービスを提供しているのはほとんどが成果報酬型です。
成果報酬=成果が発生した時点で料金が発生するという、発注者側にとっては非常に条件の良いタイプに見えますが、成果報酬型で提供可能な理由を少し考えてみると裏側が見えます。

2.1.1.成果報酬=工数がかからない=外部リンク使用の可能性が高い

成果が出ないと報酬が発生しないということは、成果が出ない限りはサービス提供側は一切報酬を受け取ることはできません。SEOは不確定要素が非常に多いため、確実に成果が出るとは限りません。

にも関わらず成果報酬で提供できるのは、施策にほとんど手間がかからない=外部リンクを利用している場合がほとんどです。
外部リンクの場合は、基本的にはリンクを設置するだけで対策が完了するため、ほとんど人的工数が発生しません。

2.1.2成果の出やすい対策キーワードを含めるのが一般的

成果報酬型の場合、対策キーワードを複数設置し、その中に対策が比較的容易なキーワードを含めておくのが一般的な手法です。
対策しやすいキーワードを入れておくことで、事業者側にとっては収益につながり、発注者に対して「効果が出るサービス」という印象を与えることができます。
(そもそも、成果報酬型の場合、対策難易度が高いキーワードは避ける傾向にあります。)

2.2月額固定型

月額固定は、

・外部SEO(外部リンク施策)
・コンテンツSEO(コンテンツ構築)

の2つのタイプがあり、2つを組み合わせて提供されている場合もあります。
基本的に外部SEOを提供しているプランを避けるようにすれば問題ありません。

2.3払いきり型

払いきり型の場合は、内部対策に寄ったサービスを提供している場合が多く、指示書を提出して完了という形式が多いため払いきり型の料金体系が採用される傾向にあります。
内部対策も、マイナス評価されそうな要因を除外するという点では非常に重要なポイントであり、費用をかける価値はありますが、基本的な部分をおさえれば自社でも行うことができます。

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