昨年頃からインターネット界隈で流行し、今年のトレンドキーワードにもなっている「オムニチャネル」という言葉、皆様ご存じでしょうか?語感だけでは意味がわかりにくいため、なかなか頭に入ってきづらいかもしれません。
ただ、今後Webマーケティンを行ううえでは、必ず知っておくべき重要キーワードでもあります。
今回はオムニチャネルについて異なった切り口で解説している記事を4つ集めました。

大手企業の導入が進む「オムニチャネル」とは?マルチチャネルとの違いは?

富士通やイオン、セブン&アイ・ホールディングスなど、大手企業がこぞって取り組んでいるオムニチャネル。オムニとはラテン語で「全て」、チャネルは「提供媒体」で、オムニチャネルとは実店舗、ネットショップ、SNSなど、顧客とのあらゆる接点を全て統合させることを意味します。以前に流行したマルチチャネルと意味合い的には似ていますが、マルチチャネルは実店舗やネットショップなど複数のチャネルを利用していてもサービス内容は独立して存在しているのに対し、オムニチャネルは全ての顧客との接点となる場を連携させます。集客手法としてO2O(Online to Offline。ネットからリアルへの送客)が注目されていますが、これもオムニチャネルの一部です。


リアルビジネスを行う企業のWebサイト運営担当者にとっても見逃せないキーワード「オムニチャネル」についてご紹介します。

オムニチャネルは大手だけが取り組むもの?

今月に入り、オムニチャネル関連のセミナーが増加しています。これまでは限られた大手だけが導入するイメージがあったオムニチャネルですが、理解が進むにつれ、どの企業でも取り組みやすいところにまで来ているのかもしれません。


実店舗やECサイト(Webサイト、モバイルサイト)、カタログ通販などさまざまな販売チャネルを連携させることで相乗効果を高めようという「オムニチャネル」。いま、オムニチャネルの導入に向けたセミナー開催が今月、相次いでいる。

消費者行動が変化し、オムニチャネルの対応は重要な課題に

こちらの記事では自社ECサイトの必要性と、オムニチャネルが主流になるつつある時代にどう対応していけばいいか紹介されています。


ECオープンプラットフォーム「EC-CUBE」を運営するロックオンは、9月11日にイベント「EC-CUBE DAY」を開催。「O2O・オムニチャネル時代のオウンドメディアとしてのEC戦略」と題し、D4DR株式会社 代表取締役社長 藤元健太郎さんが講演を行った。

オムニチャネルの実施で大きな成功を得た企業も

海外では、オムニチャネルを実施した結果爆発的に売上が伸びた企業の事例も出てきています。日本ではまだそれほど浸透していませんが、今後オムニチャネルの有用性がどんどん発見されていくでしょう。


eコマース売上高世界3位で、オフィス用品世界最大手Staples(ステープルズ)はオムニチャネルの実施で、コンバージョンレート(購買率)が18%増や売上高の2ケタ成長を実現するなど、著しい成果を発揮しています。

まとめ

オムニチャネルとは、要するに様々な顧客との接点を連携させあらゆる方向からアプローチできる手段のことです。大手企業ほどチャネルを持っていない企業でも、現在はECサイト、コーポレートサイト、SNS(Facebook、Twitter等)など、Web上だけでも複数のチャネルがあり、各々の連携は必須です。
更にお客様に直接お会い出来る機会があるのであれば、是非オムニチャネルを導入してはいかがでしょうか。