日本国内にて月間の利用者数が8,400万人以上といわれているツールのLINE。毎日のメッセージのやり取りから、日常の共有、ニュースの確認から音楽鑑賞まで。LINEとその関連コンテンツの充実具合は近年高まりを見せています。それに関連して利用者数も増加し、ビジネスとして活用する動きも活発に。

LINEは日本国内の多くの人が利用していることもあり、集客ツールとして機能すれば大きな効果が得られます。あらゆるツールの中でも利用者が毎日確認する可能性の高いLINEは、効果的に利用することで他にないメリットがあるのです。

今回はこのLINEをビジネス利用する場合に便利な、公式アカウントについて紹介していきます。アカウント開設方法から基本的な機能についても解説するので、まだ詳しく知らないという人も勉強してみてください。

LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントは、簡単にいうと個人としてのサービスの利用ではなく、企業や個人が不特定多数に対して発信をするためのアカウントです。メッセージのやり取りやタイムラインの利用は可能ですが、それ以外にも発信活動をするのに適した機能が実装されています。

公式アカウントを利用して集客をおこなっている企業は多く、LINEアプリ上で検索することでもアカウントを探すことが可能です。LINEのみで新規顧客とのマッチングが進んでいくので、上手く活用しない手はないでしょう。

企業だけでなく芸能人やインフルエンサーが自身の情報発信に活用したり、告知ツールとして利用していたりすることもあります。使い方次第で幅広い可能性が見出せるので、積極的に利用していきましょう。

参考:LINE公式アカウント

LINE公式アカウントと旧LINE@の違い

LINE公式アカウントはかつて*LINE@*と呼ばれていました。現在は名称をかえてLINE公式アカウントとなっていますが、どのような違いがあるのでしょうか。

従来のLINE@と呼ばれていたものは、機能的には現在の公式アカウントと似ているものになります。以前はビジネス用途で利用するアカウントが「LINE@」と「公式アカウント」の2種類が用意され、大まかにLINE@が「一般向け」で公式アカウントが「企業向け」といった立ち位置でした。価格帯にも幅があり、現在利用できる機能を利用するにはコストがかかっていたのです。

2つあったビジネスアカウントをLINEは2019年に統合。その結果として現在の公式アカウントというものが誕生しました。費用的にもお手軽になり、これまで高額な費用が必要とされていた機能も利用しやすくなりました。

LINE公式アカウントの料金体系

利用しやすさが以前よりも向上したLINE公式アカウントですが、気になるのが利用料金。利用する前にどれほどの費用感で導入できるのかを見ておきましょう。効果があるツールであるがゆえに、どのプランを選択するのかは重要となります。

料金体系は3種類

料金体系は全部で3種類となっています。月額費用が無料のフリープラン。月額が5,000円のライトプラン。月額が15,000円のスタンダードプランが用意されており、それぞれによって設定されている追加メッセージの件数や月額内で送信できるメッセージの数が定められています。

アカウントを友だち登録しているユーザーの規模感や、発信する内容やそれを通して得たい効果でも選択するべきプランは異なってきます。まずは様子を見るといったことから、フリープランで少数の登録者に向けて情報を発信するのもよいでしょう。

また逆に開設初期から少数の人に向けて濃い情報を提供することで信頼を勝ち取り、結果として登録者の増加を目指していくことも可能です。どのような展望でLINEを活用するのかに応じて使い分けていきましょう。

参考:料金プラン

送信できるメッセージ数で区分け

フリープランやスタンダードプランの違いとして、月額費用内で発信できるメッセージ件数が異なります。フリープランは月額費用がかからないかわりに、月に1,000通までしかメッセージを送信できません。100人に向けて月に10通しか送れない計算になります。

ライトプランは月に15,000通の送信が可能となっており、スタンダードプランはその3倍の45,000通送信可能です。より多くのメッセージを送って、集客を促進させたい場合は月額を払って活用するのをおすすめします。

またフリープランは月の送信数に達した場合に、追加でメッセージを送ることができないのに対して、ライトプランやスタンダードプランは追加費用を払えば送ることが可能です。ライトが1通あたり5円、スタンダードが1通あたり3円となっています。

LINE公式アカウントの主な機能

ではLINE公式アカウントが持つ機能について紹介していきます。機能の紹介をしていきつつ、利用例についても出していくので、参考にしてみてください。

メッセージ発信・チャット機能

まず紹介するのは情報発信の核となるメッセージ発信とチャット機能です。メッセージの中にユーザーが求めている有益な情報を送ったり、告知などをおこなうことができます。チャット機能を使えば質問に回答するといった使い方も。

メッセージ機能を活用してメルマガのような使い方をしている人も存在し、外部ツールとの連携も使いながらLINEを集客ツールとして活用可能です。チャット機能と合わせて双方向のコミュニケーションを図るとなおよいでしょう。

参考:【公式】LINE公式アカウントを無料で開設|主な機能や導入効果まで

タイムライン投稿

友だち登録してくれているユーザーのタイムラインに写真などの投稿ができる機能です。メッセージ発信で有益な情報を発信しつつ、タイムラインでおしゃれな画像や感情を揺さぶる文章を投稿していくといった利用ができるでしょう。

タイムラインでは簡単なビジュアル重視の投稿などもしやすくなるので、使い分けていくと上手く活用できます。

クーポン作成や抽選などの販促機能

公式アカウントは企業や店舗ビジネスをしている層が多く利用しています。そこで顧客の興味を引くためにLINE内でクーポンの発行が可能です。お店について少しでも興味がある状態で登録したユーザーは、クーポンをもらうことで商品購入に足が向きやすくなります。

LINEを活用したポイントカードの作成など、より商品を購入したり、お店に足を運ぶ際に便利な環境を構築できるのです。

リッチメニュー

公式アカウントのトーク画面の下に表示されているメニューがリッチメニューです。多くの場合が画像やキャッチコピーなどを導入して、アカウントをデザインしています。これによって見てほしい記事や告知物への誘導を促進。集客ツールとしての側面をブーストできます。

リッチメニューはカスタマイズ次第では、LINEアカウントの充実度を高めることが可能です。従来はホームページなどに誘導して、そこから成約までのプロセスを考えていました。しかしLINEが充実してしまえば、LINE内で必要な情報にアクセスし、成約までの流れを組めます。使い方次第で強力な味方になるでしょう。

レポート機能

公式アカウントはただ発信をするだけのアカウントではありません。発信した内容について、ユーザーがどのような反応をしたのかをデータとして見ることができます。メッセージ発信をし始めた当初は、思っていた反響が得られないこともあるでしょう。

レポート機能を活用すると、どのメッセージがどれだけ反応されたのかをチェックできます。データをとりながら改善をしていけることもレポート機能の重要な点です。着実に結果を出すための行動と改善のサイクルを作っていきましょう。

LINE公式アカウントを開設する方法

では実際にLINE公式アカウントを開設する方法を見ていきましょう。ビジネスで使うアカウントだから手続きも大変なように思えますが、やってみると簡単に登録できます。順を追って解説するので、ぜひ利用してみてください。

登録は3STEPで

まずはLINE公式アカウントというアプリをダウンロードします。続いてLINE Business IDというものを取得する必要があるので、もともと使っているLINEアカウントもしくはメールアドレスにてIDを作成。

LINE Business IDの登録が完了したら、公式アカウントを取得するために必要事項を入力していきます。基本情報を入力したら、アカウント作成完了です。思っている以上に簡単にアカウントを作ることができてしまいます。怖がらずに一度作ってみてください。

未認証アカウントと認証済アカウントが存在

公式アカウントには未認証アカウントと認証済アカウントが存在します。違いはLINE内の検索バーに表示されるようになることや、LINE内で請求書発行が可能になるなど集客をしたい層にとってありがたいものです。

未認証アカウントが誰でも審査なしに開設できるのに対して、認証済アカウントは審査をしたのちに適切なものだけが認定されます。認定されたアカウントの名前の横には、チェックマークが表示されるので、見る側にも信頼感を与えられるでしょう。

まずは無料で試してみよう

LINE公式アカウントについて紹介してきましたが、多くの機能が実装されていることがわかります。ビジネス利用を想定した設計となっているので、適切な使い方を徹底していけば集客にもつながるでしょう。

まずは無料で試すこともできるので、テストとして利用して慣れるところからはじめてみてください。

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