日々なんとなくインターネットを利用していると、「これは男性向けのホームページだ」「これは女性向けだ」と直感で感じることはありませんか?

一般的に、男性と女性では脳の構造が大きく異なり、生まれつき違う行動や考え方をする傾向にあると言われています。
多くのホームページでは、その違いを理解したうえで、自社がメインターゲットとしている方に受け入れられやすいホームページ作りをしています。

今回はそれぞれ脳の違いを考慮した上で、ホームページを制作するうえでどのような訴求や表現方法が良いのかをご紹介します。

1.数字・データ or 言葉

男性向け化粧品のホームページ

エムコスメ参照:エムコスメ

男脳の人は、数字の並んだ表を見るのが、そんなに苦ではなく、自分なりにその費用対効果を計算して、選ぶことができるようです。むしろ、根拠のない雰囲気言葉で訴求されても信頼ができないのかもしれませんね。

女性化粧品のランディングページ

ELIXIR(エリクシール)
参照:ELIXIR(エリクシール)

女脳の人は数字を並べられると苦痛を感じてしまい、見る気が失せてしまう傾向にあります。こちらのホームページのように使用後のベネフィットがわかりやすくイメージできるようなコピーを並べると、女性への訴求力が高まります。

一般的に男脳の人は数字に強く、女脳の人は言語に強い傾向があると言われています。

男性はまず一般的な評価(基準となるもの)を知った上で、自分の価値観と照らし合わせ判断を下す傾向があります。アンケートやクチコミ評価を集計した統計データは説得材料の一つとして有効と思われます。

女性は「自分の気持ちを解ってくれている」相手に好感を持ちます。なので、ユーザーが自分の心理を代弁しているようなコピーを前面に出すのは有効です。

以上を踏まえて

男性ユーザーには数字・統計データによる裏づけのある訴求
女性ユーザーには使用シーンや効果を具体的にイメージできる言葉の訴求

を意識すると良いのではないでしょうか。

2.客観的or共感

(男性がメインユーザーと想定される)家電の金額の比較サイト

スクリーンショット 2019-11-21 11.16.57.png
参照:価格.com

家電の価格のサイトでは、価格や送料、ショップ情報のみを掲載。主観的な意見ではなく客観性をもって比較できる情報構成になっています。

女性化粧品のホームページ

F.A.G.E
参照:F.A.G.E

こちらの化粧品販売のサイトでは1番最初に目に飛び込んでくるのが「30年間の肌サボりに、一週間の集中スキンケア」というキャッチコピーです。女性の「今まで肌ケアをサボってきたけど、今更取り返せるか…」という女性にありがちな悩みを理解したうえで、ダイレクトに解決できますよ、と訴求しています。

一般的に男性は楽天思考、女性は現実的でリスクヘッジをする傾向があります。「上手く行く可能性」を先に考えるのが男性、「失敗する可能性」を先に考えるのが女性です。

そのため、同じベネフィットを訴求する時も、男性向けサイトには裏づけを淡々と述べるだけで充分な場合もあります。それによってもたらされるベネフィットを自分で理解し(ポジティブな理由を自分で見つける)、利用すべきかどうかを判断できるからです。

特に、車・PCなどの男脳人が多いサイトでは、言葉で長々とリコメンドをするよりも、判断材料(価格・メリット等)となるものを端的に提示し、自分で判断させる作りが利用されやすい傾向にあります。

逆に女性向けには、ネガティブな要素を共感し、それを解決する考え方をリコメンドしてあげる方法が良いでしょう。

悩みごとを共感 → 解決する根拠 → だから安心!

という訴求が効果的です。

3.商品情報or商品イメージ

(男性がメインユーザーと想定される)価格比較サイト内のパソコン製品一覧ページ

価格.com
参照:価格.com

各パソコンの性能や価格を比較しやすいように一覧で表示しているホームページです。商品写真には装飾がなく、商品の形状を伝えるための写真が並んでいます。

(女性がメインユーザーと想定される)化粧品クチコミのページ

@cosme
参照:@cosme

こちらも価格comと同様、商品一覧のページですが、「Like」や「Have」といった「どんな人が、どのくらいもっているものなのか」という情報から、商品イメージを膨らます傾向にあるようです。

つまり、

男性向けの商品写真はそれが何であるか明確に解ることが大事
女性向けの商品写真はクオリティを含め、商品のイメージを打ち出すことが大事

ということです。

このような一覧表示のページでも、男性向けと女性向けでは大きな違いが現れます。

ターゲットによって訴求を変えるのがベスト

男性と女性、それぞれの訴求方法の違いを3つに分けてご紹介しましたが、まとめると、

男性は客観的なデータが揃っているか
女性はどれだけ共感できるか、ベネフィットが明確にイメージできるか

に重点を置いて購買行動を起こす傾向にあります。メインユーザーが男性か女性、どちらかに比重が寄っているのであれば、上記のポイントをおさえたホームページ作りができているか、一度確認してみましょう。

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