表示される指標について

オークション分析の画面に表示される各種指標について解説します。

インプレッションシェア

インプレッションシェアは、広告が実際に表示された回数を、表示される可能性があった回数の推定値で割って算出されます。表示される可能性については、ターゲット設定や広告の承認状況、品質スコアにより判定されています。
例えば、1,000回広告が表示される可能性があった場合、実際に表示されたのが400回だったとすれば、インプレッションシェアは40%となるのです。言い換えれば、60%は自社の広告を表示できていないことになり、機会損失をしているということになります。インプレッションシェアを確認して自社の広告があまり表示されていなければ、広告が十分にユーザーに届いていないことがわかり、改善を検討しなければいけません。また、インプレッションシェアは、自社以外の数値も確認できるため、広告に注力している競合についても把握できるでしょう。

重複率

重複率とは、自社と競合の広告が同時にインプレッションを獲得した割合のことです。ある競合に重複率が40%と表示されていたなら、自社のインプレッションのうち、40%はその競合の広告も一緒に表示されていたということになります。一緒に表示された広告よりも魅力的なものを用意できればよいでしょう。

上位掲載率

競合が自社の広告よりも上位に表示された割合です。たとえば、上位掲載率が30%と表示されたとします。この場合、自社の広告とともに競合の広告が表示された回数のうち、30%は競合他社の方が自社より上位を獲得したということです。この指標は検索キャンペーンのみに該当します。

ページ上部表示率

ページ上部表示率とは、自社の広告検索結果の上部に表示された割合を示します。検索結果の上部とは、オーガニックサーチの検索結果の上のことを指します。ページ上部表示率が30%なら100回に30回は上位に表示されているということになります。これは検索キャンペーンのみの指標です。

ページ最上部表示率

ページ最上部表示率は、自社の広告検索結果ページの一番上に表示された割合のことです。ここで言う一番上とは、オーガニックサーチや広告の中でも1位であるということで、ページの最上部ということになります。

優位表示シェア

優位表示シェアは、自社の広告が競合が出稿した広告よりも上位に表示された場合や、自社の広告だけが表示された場合のシェアのことです。自社の広告が優位にあるのかを把握することができます。

どんな活用ができるのか

オークション分析を、どのように活用できるか例をいくつかご紹介します。

競合を把握する

オークション分析レポートを見れば、どのような競合がいるのか表示URLでわかります。思いがけなかった競合の存在を知ることもあるでしょう。さらに重複率を確認すると、自社の広告と一緒に表示されていることもわかり、対策を検討できます。

競合の考え方を予測できる

競合がどのキーワードに注力しているのか把握できます。他社が力を入れたいキーワードが、自社にとって、まだあまり意識していなかったものであれば、有力なキーワードに気づくことになるかもしれません。

自社が上手く運用できていない分野を把握できる

自社の運用の中で他社よりも広告を上位に表示できないなど、上手くいっていない分野が明確になれば、改善に注力できます。改善点を絞り込んで把握できれば、入札単価や予算などの対策も効率的に行うことができるのです。