MotionBoardの特徴・導入するメリット

MotionBoardにはBIツールとしての特徴や導入するメリットが多く存在しています。

利用しているクライアントからの評価も高く、これまで業種を問わず2,000社以上で導入実績があり、「日経コンピュータ顧客満足度調査2020-2021」のデータ分析・利活用支援ソフト/サービス部門では第1位となっています。

ここでは以下の5つのポイントに絞って、MotionBoardの特徴・メリットについて解説しましょう。

ダッシュボードの表現力が豊か

MotionBoardが持つ最大の特徴ともいえるのが、ダッシュボードとしての表現力の豊かさです。グラフや表をはじめ、散布図やガントチャートなど数十種類のチャートアイテムを目的に応じて利用できます。

さらに最新版のVer.6.1では、3Dマップを使って空間まで可視化できる機能が搭載されています。

この機能により、例えば工場の中で何らかの問題が発生した場合に、映画のように立体的に映像化してアラートの提示が可能です。情報が数字と文字のみ提示される場合に比べて、どこで何が起こっているのかを素早く把握できるでしょう。情報を直感的に、わかりやすい形で表現できる点は、MotionBoardが持つ強みと言えます。

Cloud版とパッケージ版のどちらでも選択可

MotionBoardにはCloud版とパッケージ版の両方が用意されており、自社のニーズに応じて利用方法を選択できる点も大きな特徴です。

より堅固なセキュリティのもとで自社にある大量のデータを処理し、全社的なデータ基盤として利用したい場合はパッケージ版の利用が適しています。

一方、自社で利用している膨大なクラウドサービスのデータを可視化したい、時間・場所を問わずにデータにアクセスしたい、初期コストをかけたくないという場合は、クラウド型の利用が向いているでしょう。

Excelのデータも簡単にビジュアル化

汎用性の高いExcelはどの企業でも活用され、企業内に蓄積されているExcelデータは膨大な規模になっていることが多いのではないでしょうか。

MotionBoardはExcelでの運用を変えることなく、そのデータ内容を瞬時に可視化、ビジュアル化できます。

スマホやタブレット端末で情報活用できる

MotionBoardにはAndroidやiOS、Windowsなどの各種モバイルOSに対応したアプリがあり、スマホやタブレット端末でも簡単に操作できます。外出先でデータのチェックをする、取引先に参考データを提示するといったことも容易に行えるわけです。

充実したOLAP分析機能

OLAP(On Line Analytical Processing)分析機能とは日本語で「オンライン分析処理機能」とも呼ばれ、大量のデータを多次元的に集計・分析を行い、即座に結果を表示する機能のことです。

MotionBoardでは、データをより深く掘り下げて表示するドリルダウン、より高い階層のデータで表示するドリルアップ、階層化されたデータを断面で切り取り2次元の表で示すスライシングなど、多角的な分析をクライアントのニーズに応じて行えます

MotionBoardの使い方とは?事例を通して紹介

MotionBoardの使い方について、導入し活用している企業の事例を取り上げながら具体的に解説します。ここでは、MotionBoardによって工場の管理体制を可視化した三島食品株式会社、データ分析基盤を築いた大丸株式会社のケースをご紹介しましょう。

工場の管理体制を見える化:三島食品株式会社

ふりかけの「ゆかり」などを生産していることで知られる三島食品株式会社では、主力生産拠点の広島工場にMotionBoardを導入。

同社では以前から、社内のあらゆる情報・業務を「目で見る管理版」で提示するという企業文化がありましたが、それを電子化してより情報把握を容易にするためにMotionBoardの利用を決めたそうです。

MotionBoardの導入により情報の見える化がリアルタイムで可能となり、それまでは感覚的に行われる部分もあった設備保全作業が、正確なデータに基づいて行われるようになったといいます。

さらに、原材料における異物発見のデータなどを効果的に活用することで、製品の品質向上も実現。他にも、生産スケジュールの管理や生産設備の稼働監視、工場内の温湿度管理など、多様な用途でMotionBoardが活用されています。

参考:三島食品株式会社 導入事例

データ分析基盤を構築:大丸株式会社

大丸株式会社は紙製品の卸売業を主力事業としており、販売・仕入実績の確認や営業活動のテコ入れ、新規事業計画立案の上で、必要なデータを素早く検索・集計できる体制構築が不可欠です。

しかし、同社ではシステムの老朽化などが原因で情報基盤のパフォーマンスが落ちつつあり、その状況を改善するためにMotionBoardをはじめとするウイングアーク1stの製品群の導入を決めたそうです。

MotionBoardなどの導入により同社のデータ活用環境は大幅に改善され、データ検索やクロス集計画面の開発生産性がそれまでの10倍以上になったといいます。今後は将来予測のための情報分析基盤としても利用し、活用の幅をさらに広げていく予定です。

参考:大丸株式会社 導入事例