導入前に注意すべきポイント

本当に理解・操作できるかしっかりと検討が必要

ETLツールはこの記事でご紹介した製品以外にも、国内外に数多くのプロダクトが存在します。

「ノーコードでOK」「関数が分からなくてもOK」と謳う製品にも多々、出会うことになりますが、運用者のデータベース理解度・習熟度をしっかりと確認してから導入しましょう。

ノーコードで、ドラッグ&ドロップで視覚的に操作できると言っても、根本的には「データソースを必要な分だけ切り出し、変換し、出力するためのツール」ですから、そもそもデータベース用語や、その構造を理解している必要があります

特に有償版を導入するならば、事前にデモ画面やチュートリアルをよく見て「運用担当者のレベルに合っているか?」「本当に自社内で運用できるか?」をよく検討しましょう。

ETLの使い方を覚えるのに時間がかかる

そして、ETLツールとは一般的に、操作をマスターするためにある程度時間がかかるものだと言われています。運用担当者のデータベース理解度・習熟度とも関係しますが、ベンダーから継続的なサポート・研修が受けられるかどうかも、導入前によく確認しましょう。

導入コストが高い

また、ETLツールは導入コストが高いITツールだと言えます。

この記事内で紹介した有料ソフトの一つに「最安プラン月3万」というものがありましたが、扱うデータ量が膨大になれば、年間で100万単位の出費になることも想定されます。

「単なる高い買い物」に終わってしまわないよう、自社へ導入することで本当に業務効率化・自動化・DXを実現できるかどうか、「誰が運用担当者になるのか」「ツール導入によって改善・向上できる具体的な数値的目標は?」といった点を事前に明確に見据えましょう。

日頃からデータ運用に課題を抱えている方におすすめ

ETLツールは運用に成功すれば、データ連携・分析に大きな効用を発揮するツールであり、デジタルマーケティングの効率化・自動化・DXに寄与します。しかも、日々取り扱うデータ量が膨大である会社ほど、大きな恩恵を受けられるツールだと言えます。

日頃からデータ運用に課題を抱えている方は、導入前の留意点も踏まえて、ぜひ「ETLツール」の活用を検討してみてください。

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