3月8日、霞が関ビルディングプラザホールにて、Tech in Asia主催のピッチイベントが開催されました。

Tech in AsiaTech in Asiaはアジア圏のスタートアップ関連情報を中心に発信するメディアで、4月には5000名規模のイベント「Tech in Asia Singapore 2016」の開催を予定しています。

「Tech in Asia Singapore 2016」には世界各国から今活躍している企業のリーダーが多数登壇するセッションや、スタートアップ企業によるピッチコンテスト等がメインコンテンツとなります。

ピッチコンテストの出場企業を決めるために、日本、香港、ホーチミン、クアラルンプールで予選大会が行なわれており、8日に行なわれたピッチイベントも「Tech in Asia Singapore 2016」の出場権をかけた日本国内での最終審査として執り行われました。

今回は、同イベント内で開催された株式会社ガイアックス代表取締役社長上田祐司氏とTech in Asiaコンテンツ戦略ディレクターデヴィド・コービン氏の特別対談と、最終審査であるピッチに臨んだスタートアップ企業5社によるプレゼンの様子をお届けします。

ガイアックス上田氏「ちゃんとした企業からはイノベーションは生まれにくい」

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最終審査の前に開催された特別対談は、Tech in Asiaコービン氏からガイアックス上田氏へインタビューする形式で進みました。ガイアックスは昨年から正式にインキュベーション(投資)部門を設立し、昨年上場したAppBankなどに投資して成功をおさめており、今後はシェアリングエコノミー事業に積極的に投資していくとのことです。

コービン氏の「オープンイノベーションという言葉が流行っていますが、実際にオープンイノベーションを起こして成功するところを見つけるのは難しい。ガイアックスさんはどのように選定しているのでしょう?」という問いに対し、上田氏は以下のように回答しました。

「しっかりした会社からベンチャービジネスは生まれにくいんですよ。うちの場合、基本的にどの部門も独立を許可しています。うちのグループから離れた方が成長早いなと思ったものは切り離してます。会社自体を潰す覚悟がないと、なかなかオープンイノベーションは生まれないですね。」

「イノベーションを起こしたければそれなりの覚悟が必要だ」という上田氏の言葉は経験者ならではの重みを持っています。

上田氏とコービン氏による対談後、注目スタートアップ企業のピッチが始まりました。

ピッチコンテスト出場企業一覧

「Tech in Asia Singapore 2016」日本最終審査に残ったのは以下の5つの企業です。

1.株式会社アクアビットスパイラルズ「スマートプレート」
2.株式会社INST「INST Chat」
3.株式会社Z-Works「LiveConnect」
4.株式会社スペイシー「Spacee」
5.一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク「電玉」

1.グーグル検索からの開放を目指す「Smart Plate」

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Smart Plate

「ググる(Google検索する)ことからの解放」をコンセプトに考案されたIoTデバイス「Smart Plate」。
あらゆる場所に設置可能で、スマホをかざすだけで対象のあらゆる関連情報(WebサイトやFacebookページTwitterタイムライン、LINEアカウント、動画、地図、連絡先、電話番号情報など)を提供し、スマホ上に表示させることが可能で、「モノのブックマーク」と言える役割を果たします。

2.BtoCビジネスチャット特化型ツール「INST Chat」

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INST Chat
BtoC事業を行う法人をターゲットに開発されたチャットツールで、企業側は単一のブラウザ画面でメッセージのやり取りを行い、ユーザーは好きなSNSでやり取りできる仕組みです。

現在、日本国内だけでもLINE、Facebook、Twitter等様々なSNSが普及し、複数のSNSを利用するのが一般的となりました。「INST Chat」は、複数のSNS運用を一元化することで企業担当者の負担を軽減し、よりスムーズなコミュニケーションの実現を目的としています。

3.介護補完システム「LiveConnect」

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LiveConnect

介護補完システム「LiveConnect」は、IoTデバイスによって健康寿命を伸ばし、介護を必要とする時間を減らすことを目的に開発されました。
健康寿命を延ばすということは、重篤化を防ぐことに繋がります。

重篤化の原因になりやすいのが、ベッドから落下したりトイレで倒れた時に気づかれずに長時間放置されるケースです。
その「気付かれない時間」をなくすため、「LiveConnect」は被介護者に異常な動作が起きた際に通知するシステムを搭載しています。

4.空き会議室を有効活用できる「Spacee」

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Spacee

社内の会議室が空いておらず、外でミーティングするにしても機密性の高い話はカフェではできないし、貸し会議室は高額で手続きも面倒…ビジネスマンの方であれば、直面しやすい場面なのではないでしょうか。困った経験はないでしょうか。

「Spacee」はそのような問題に応えるかたちで誕生したサービスで、貸し会議室を1時間500円で貸し出します。予約ステップも簡単で、1分で完了します。

5.伝統×テクノロジーの革新的なおもちゃ「電玉」

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電玉

日本の伝統的なおもちゃであるけん玉は、実は今世界的な人気を獲得しており、各国でけん玉プレーヤーが増えつつあります。
DENDAMAはIoT化されたけん玉で、けん玉の各所にセンサーが配置され、けん玉技術を数値化できる技術が搭載されており、バトル機能も付与されています。

優勝は「LiveConnect」の株式会社Z-Works

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今回は会場の参加者による投票と審査員5名による審査が行なわれましたが、オーディエンス、審査員共に得票数1位を獲得し、堂々優勝したのは介護補完システム「LiveConnect」をプレゼンした株式会社Z-Worksでした。

今回の優勝により、株式会社Z-WorksはTech in Asia Singapore 2016の出場資格とシンガポール航空チケット、宿泊券を獲得しました。
世界各国から有数のスタートアップ企業が集まる大舞台で、日本のスタートアップ代表としてどのような結果を残せるか、注目です。