ETLと混同されやすい用語

ETLと混同されやすい用語として、DWH(データウェアハウス)やBI(ビジネスインテリジェンス)、ETLファイルなどがあります。特に、DWHやBIはETLとともに活用されるケースが多いため、混同されやすい傾向です。

以下では、各用語の違いについて解説します。

DWH(データウェアハウス)

DWHは、自社が取り扱う様々なデータを保存しておくツールです。「ウェアハウス」とは倉庫のことで、データを格納しておく倉庫という意味で名づけられました。

DWHは通常のデータベースと異なり、蓄積したデータを削除せず、保持し続ける点が特徴です。また、DWHは容量が大きいため、膨大なデータを格納できます。

ETLがデータの加工処理を行うツールであることに対して、DWHはデータの保存と参照のみを行うことが主な違いです。ETLによって加工したデータをDWHに格納するなど、連携して使用される場合もあります。

BI(ビジネスインテリジェンス)

BIはビジネスに関する様々なデータを分析し、経営に役立てるツールの総称です。BIとして提供されているシステムの一部として、ETLツールが含まれる場合もあります。

BIツールの種類によっては、蓄積されたデータをAIによって分析し、有効性の高い施策を導き出すことも可能です。また、拡張性の高いBIツールは、外部のデータベースマーケティングオートメーションツールとの連携もできます。

ETLファイル

ETLファイルとは、Windowsで行われた処理をログとして保存するためのデータ形式です。WindowsのETLファイルは「Event Trace Log」の頭文字から名づけられています。ビジネス向けのツールであるETLと、WindowsのログデータであるETLファイルは直接的な関係はありません。

おすすめETLツール7選

ETLツールには複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。そのため、自社で扱うデータの規模や求める機能に合わせて適切なETLツールを選ぶことが大切です。

以下では、主要な7つのETLツールについて、機能面の特徴や扱えるファイル形式などを解説します。

ASTERIA Warp

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出典:アステリア株式会社

ASTERIA Warpはアステリア株式会社が提供するETLツールです。エンジニア以外の方でも使いやすいように、アイコンのドラッグ&ドロップでデータを処理できる点が特徴となっています。

また、ASTERIA Warpには豊富なアダプターが用意されているため、様々なファイル形式のデータを扱うことが可能です。ASTERIA Warpで扱える主なデータとして、次のようなファイル形式が挙げられます。

  • Excelワークシート
  • PDF
  • Google Driveのデータ
  • Microsoft Azureのデータ
  • Notesのデータ
  • kintoneのデータ
  • Salesforceのデータ

Talend Open Studio

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出典:Talend Open Studio

Talend Open StudioはTalend社が提供するETLツールです。オープンソースのため、基本的な機能を無償で利用できる点が特徴となっています。

また、Talend Open Studioはクラウドやオンプレミスなど、自社に合う環境にカスタマイズして利用することが可能です。Talend Open Studioで扱える主なデータとして、次のようなファイル形式が挙げられます。

ただし、Talend Open Studioを導入する際は、データベースに関するスキルが必要です。エンジニアの有無など、社内の人的なリソースを考慮して導入を検討しましょう。

  • Excelワークシート
  • JSON
  • XML
  • Google Cloudのデータ
  • AWSのデータ
  • Microsoft Azureのデータ
  • snowflakeのデータ
  • databricksのデータ

Waha!Transformer

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出典:Waha!Transforrmer

Waha!Transforrmerは株式会社ユニリタが提供するETLツールです。シンプルな操作でデータの加工ができ、プログラミングの知識がない方でも使いやすい点が特徴となっています。

また、Waha!Transforrmerはセキュリティ面も充実しているため、顧客や取引先の個人情報なども扱うことが可能です。Waha!Transforrmerで扱える主なデータとして、次のようなファイル形式が挙げられます。

  • CSV
  • XML
  • sam
  • AWSのデータ
  • Microsoft Azureのデータ
  • kintoneのデータ
  • PostgreSQLのデータ

torocco

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出典:torocco(トロッコ)

toroccoは株式会社primeNumberが提供するETLツールです。高速なデータ転送や、7種類のテンプレートを使って効率よくETLを実行できる点が特徴となっています。

また、toroccoでは分析基盤のメンテナンスや運用をサポートに任せられるため、データ分析に集中することが可能です。toroccoで扱える主なデータとして、次のようなファイル形式が挙げられます。

  • CSV
  • Googleスプレッドシート
  • Oracle Databaseのデータ
  • AWSのデータ
  • Slackのデータ
  • BigQueryのデータ

Boomi

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出典:Boomi

Boomiはデル・テクノロジーズ株式会社が提供するETLツールです。データの抽出や加工だけでなく、アプリケーション同士を連携できる点が特徴となっています。

また、Boomiを使用することで複数のアプリケーションを統合し、業務フローの自動化が可能です。Boomiで扱える主なデータとして、次のようなファイル形式が挙げられます。

  • CSV、Excelワークシート
  • AWSのデータ
  • Google Cloud Platformのデータ
  • salesforceのデータ
  • snowflakeのデータ
  • ORACLE NETSUITEのデータ

RapidMiner

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出典:RapidMiner(ラピッドマイナー)

RapidMinerは株式会社KSKアナリティクスが販売するETLツールです。データの加工から評価、分析までをワンストップで実行できる点が特徴となっています。

また、RapidMinerには機械学習による分析アルゴリズムが備わっているため、データサイエンスの技術がなくても高度な分析が可能です。RapidMinerで扱える主なデータとして、次のようなファイル形式が挙げられます。

  • CSV、Excelワークシート
  • XML
  • AWSのデータ
  • 各種クラウドツールのデータ

IBM DataStage

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出典:IBM DataStage

IBM DataStageは日本アイ・ビー・エム株式会社が提供するETLツールです。ビッグデータをリアルタイムに処理し、高速で分析できる点が特徴となっています。

また、IBM DataStageは様々なデータベースと連携して使うことが可能です。IBM DataStageで扱える主なデータとして、次のようなファイル形式が挙げられます。

  • CSV、Excelワークシート
  • XML
  • IBM Netezzaのデータ
  • IBM Db2 Warehouse on Cloudのデータ